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私「あの、、、実は、夫は私の希望で昨夜21時から絶食しています。例えばOGTT(糖負荷試験)を受けることになるのではと思っていまして、、、何か食べてもよろしいでしょうか。」

 

医者「ははは!それはないよ。でもそうか、今から検査をいくつか受けるからそれが終わってからにしれくれるかな。」

 

と、最後の質問にしてはあっさりとしたことを聞いてしまった。

他に重要なことはなっかったのかと自分で呆れてしまう。

 

診察室を出されると私たちは清々しい気持ちになっていたが同時に、2週間という入院期間が始まることを呑み込めずにいた。

 

夫は糖が脳に届いていないのか思考停止といった様子だったので、今のうちに職場に連絡してはと私から提案した。

 

夫が電話している内容を傍らで聞いていたが、入院は恐らく1週間程度になるだろうと説明していた。想像上でも2週間なんて耐えられない。私も同じ気持ちだった。

 

診察室前で待たされていると、またすぐに呼ばれた。これから各種検査が始まる。入院が始まる。


ひとまずコロナウイルスのPCR検査からだ。

夫は診察室とは別の部屋へ呼び出しを受けた。


夫が戻ってくるまでの間に私は頭をフル回転させていた。ある種の躁状態である。

まず、娘が園へ登園中であることから園に電話連絡し、お迎え時間が遅れること、場合によっては延長をお願いすること、その場合は追って連絡することを申し出た。事情は説明しなかった。

 

それから院内にある売店の場所を把握した。案内板を探したが見つからず、通りすがりの看護師を捕まえて確認した。これでいつでも夫の食事を買いに行ける。

これからの心配は忙しさでかき消したほうが気が楽だ。

 

夫が戻ってきた。「PCRは思ったより痛かったわ~」なんてのん気に言う。

まだまだ検査は続くようで病院内のあちこちの部屋に行くよう指示を受けたとのことだった。


夫には、娘の迎えに行かなければならないので付き添える時間は限りがあること、夫の検査中に車内の荷物を取りに行くこと、売店で軽食を調達してくること、検査が終わり次第ここで落ち合うことを確認し、一旦別れた。

 

つづく