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和やかな雰囲気の中、一通りの問診が終わった。


医者は、「まぁ、一型糖尿病だろうね。2週間ほど入院することになるけど大丈夫かな?」と最後の質問だ。

 

「に、2週間ですか!?!?」

 

私たちの想定を遥かに上回る提案だった。

 

医者は「まぁ短くできるかもしれないけれど、、、」と言葉を濁した。

慰めだろうことはわかっていた。

 

私は「まあ大丈夫です。もう入院準備も持参しています!」と、夫の返事を待たず自信満々に答えてしまった。

 

医者は前医からでも聞いたのかと用意周到な私たちに驚くので、いいえ、自主判断ですと私は胸を張った。

医者はもう苦笑いだった。

 

まさかここまで長期戦とは。心の準備ができていなかった。これからがスタートだった。

 

それから医者は「最後にこの場で聞いておきたいことはないかな?」と和やかに聞いた。

 

私は恥ずかしながら「あの、、、」

どうしても確認したいことがあった。

 

つづく