今年は、柿のなり年らしく、
自宅には柿の木がありませんが、
鈴なりに実を実らせている樹を
あちこちに見かけます。
というわけで、
今週の「お話タイム」
2年生のクラスでは、
まず『干し柿』を読むことにしました。
『干し柿』
西村豊 写真・文 (あかね書房)
自宅から学校へ行く途中にも、
干し柿が吊るされている
民家を見かけましたよ。
ただ今どきは、
「干し柿」を知らない児童もいるかも…
と思って、実際の干し柿を(市販品デス)
教室に持参しました。
読み始める前に
「これは何でしょうか?」と尋ねたら、
さすがに大部分の児童は、
「かき!」、「ほしがき」
と答えてくれたのですが、
「ピーマン」と声をあげた児童もいて、
(なるほど、形は似てるかも…)
やはり、知らない児童もいると
判明したのでした。
(ちなみに、
実際に、自宅で干し柿を作っている
と手を挙げてくれた児童は2名いました。)
『干し柿』は、なんと言っても、
西村豊さんの写真が
本当に美しく、圧巻の説得力です🤩
見開きの両面ページが
数えきれないほどの干し柿で
埋め尽くされているページはもちろん、
最初のページの
青空を背景にたくさんの実を
実らせている柿の木の立ち姿も、
最後の
1個だけの実を残し、
葉も実もない枝ばかりとなった
「木守り柿」も。
昭和生まれの私には、
単に美しいというだけでなく、
季節の風物詩、さらには、
日本の原風景や郷愁さえ感じる景色です。
もっとも、今年は、
熊の出没が連日のように
ニュースとなっています。
山に食糧が少ないためか、
人里にまでやって来た熊が、
柿の実や畑の野菜、
挙句に家の中まで入り込み、食べ物を漁り、
遭遇した人間をも襲う
という報道です。
柿の木も、放置していると、
熊がやってくる一因となるかもしれないと
切り倒してしまうケースも聞きました。
干し柿が吊るされている
ということは、
人の営みがある ということ。
渋柿がおいしく食べられるようになるには、
時間がかかります。
その待つ時間も含めて、
幸せな日常の存在を感じます。
一方で、
柿の木に、
実が鈴なりになったまま放置されている
という景色は、
季節感は感じるものの、
収穫する人がいない、
食べる人もいない という
過疎地の現実をも表していると
思っていました。
今年はさらに、
熊による惨禍も起こりうる
という一面も加わってしまい、
複雑な胸中です。
(まだ少し青い椎(ドングリ)の実
北海道や東北地方では、
ドングリは凶作と聞きます。
こちらの地方では、
熟すのが例年よりやや遅い気がしますが、
それなりに、なっているように思います。)
時間が少し残っていたので、
同じく写真絵本
『なにかがいる』を楽しみました。
『なにかがいる』
佐藤雅彦+ユーフラテス (福音館書店)
「ピタゴラスイッチ」でお馴染み、
佐藤雅彦さんと
クリエイティブグループ
ユーフラテスのコンビによる絵本は、
『このあいだになにがあった?』も、
『中を そうぞうぞうしてみよ』も
大好きです。
今回は、ページごとの写真に、
生き物が潜んでいる
『なにかがいる』を選書しました。
冒頭のページに、
しゃしんの なかに
なにが かくれているのか、
さがしてみよ。
と書かれていますが、
以降の文章は、表題の
「なにかがいる」
という、ひとことのみです。
最初は、
真っ白なページに、
隠れていれる生き物のシルエットが
黒く描かれているので、
その形をヒントに、
写真に目を凝らします。
(ページが進むと、
先に写真が登場し、
シルエットは次ページに描かれているので、
探し出すのがちょっと難しくなります。)
緑色🟩を背景にした最終ページには、
この絵本の写真に写っていた動物たちの
その黒いシルエットが、名前と共に
まとめて紹介されています。
(ちなみに、表紙の写真は、
ヘラオヤモリ🦎
(撮影地) マダガスカル
(体長) 9cm
とのことです。)
「あっ、いる!」と発見する児童や、
「いないよ」、「どこ?どこ?」と
なかなか見つからない児童。
「あそこ、あそこ」と教えてくれる児童。
楽しく盛り上がりました。





