5月の本 その① | 水脈のブログ

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読みきかせ記録(絵本等の紹介)と、自分の心に生じた想いや、刻まれた記憶を思いつくままに綴っています。
当ブログ開設当初から好きだった東方神起やジェジュン、ユンジェに関して。そして、2021年以降は、防弾少年団(バンタン:BTS)のことに、思いを馳せることも。


私は、私のすべきことを
自分のやり方でするしかないと
改めて思う今日この頃。

このブログについても、同様で、
絵本に関して記したり かと思うと、
「推し」に関してのアツい想いを綴ったり、
なにかとごちゃ混ぜで、
読んでくださる方にとっては、
「何だこれ?😧」なのかもしれませんね。

が、「私」という人間自体が、混沌として、
全てが「私」なので、今後も、
別個に区分して書くつもりはありません。
たぶん
読んでくださる方が、取捨選択して
読んでくださるだろうと、
勝手に開き直って 😝
今回は、
本(コミック)について書きますね。

Stay Home の連休中、
「おススメだよ〜😄」と
妹がコミックスを貸してくれました。

なるほど、おもしろくて、
第1巻から、現在、発行されている第7巻まで、
一気読みしました 😋

『薬屋のひとりごと
   〜猫猫(マオマオ)の後宮謎解き手帳〜 』

 原作 日向夏
 作画 倉田三ノ路
 キャラクター原案 しのとうこ
 (小学館)

ヒーロー文庫(主婦の友インフォス) から
発行されている原作文庫のコミカライズ
だそうです。




この『薬屋のひとりごと』
原作者の日向夏さんのネット小説が発端で、
書籍化され、さらに
コミカライズされた作品なのだそうですが、
上記の
小学館から発行されている
倉田三ノ路さんの作画によるものは、
初出が『月間サンデー GX』(2017年9月号)
とのこと。

ただ、『薬屋のひとりごと』は、
このシリーズとは別に
同じく2017年
『月刊ビッグガンガン』2017 Vol.06〜
でも掲載が始まったようで、
ねこクラゲさんの作画によるコミックも、
発売されています。

発行 スクウェア・エニックス
作画 ねこクラゲ 
構成 七尾一綺
同じ原作者の同一の作品が、
同時期に、
別々の出版社から、
別々の作画家によって、コミカライズされる
というのは、私にとっては、
初めての遭遇した作品群だったのですが、
よくあることなのでしょうか?
(しかも、どちらの作品も、
キャラクターについては、
ヒーロー文庫の原作で、
イラストを担当されている
しのとうこさん作画のキャラクターを
踏襲されているので、よく似ています。)

後日、
スクウェア・エニックス版(第1〜6巻)と
ついでに原作の文庫も妹から借り、
読み比べてみました。
原作に描かれているエピソードの取捨選択が、
若干異なる部分もあるものの
基本的な部分では、どちらも、
原作にほぼ忠実なストーリー展開でした。

ただ、
小学館版:倉田三ノ路さんの画に比べると、
スクウェア・エニックス版
ねこクラゲさんのキャラクターの方は、
やや丸顔、童顔に描かれており、
(私の感覚では、
3、4歳くらい幼く見えます。)
また、
全ての漢字にルビが振られ、
随所に解説的な説明も加えられて、
よりわかりやすいストーリー展開になるように
構成されているところを見ると、
(表紙にも、構成者として
七緒一綺さんのお名前が明記)
より若年層の読者をターゲットにした
シリーズなのかもしれませんね。

初出の雑誌
『月刊サンデー GX』と
『月刊ビッグガンガン』との
購買者層・読者層との違いによるのかもしれませんが、いずれにせよ、
一つの作品で競合するというのは、
人気作品の証 ということでしょう。

どちらが良いか、
しっくりくるかは、
読者それぞれの好みの問題ですよね。

時は中世
大陸の中央に位置する大国
(宦官や纏足(てんそく)の風習等や、
個々のネーミングを見る限り
中華風の国の様です)
花街に生まれ、
医師の養女として、育ち
薬師(くすし)を生業(なりわい)としていた
17歳の少女「猫猫(マオマオ)」は、
ある日、誘拐され、
(「猫猫」の出生の秘密が明かされるのは、
ずっと後の巻ですが 💦)
二千人の官女と
千人の宦官を擁する
この国の後宮に、
売り飛ばされてしまい、
下女として働いています。

帝の御子たちが、
次々と不審死する原因に気づいた「猫猫」は、
存命の二人の御子の住まう宮に
匿名で、助言を届けます。
「猫猫」の助言を受け入れることなく、
御子の一人は、
命を落としてしまいますが、
助言に従った
皇帝の寵姫「玉葉(ギョクヨウ)」の
愛娘の命は救われ、
この功績により、「猫猫」は、
「玉葉」の住居宮である、
「翡翠(ひすい)宮」の侍女にとりたてられます。

助言を送った者が
「猫猫」であることをつきとめ、
彼女の毒や薬に関する豊富な知識や行動力に、
気づき、
侍女に取り立てるよう進言したのは、
若くして後宮を監督する
美貌の宦官(かんがん)
「壬氏(ジンシ)」でした。

物語は、
「猫猫」と「壬氏」を軸に展開していきます。

出生の秘密、
貴種流離譚、
忠臣と逆賊、
宮中に蠢(うご)めく陰謀、
女の嫉妬や愛や哀しみ、
次々と起こる謎めいた事件、
そして、主人公の恋の行方は…
“韓流ドラマあるある” を彷彿とさせる
展開に惹きつけられ、
ページを繰る手が止まりませんでした。

原作文庫の2巻までが、
コミックの7巻までに相当しているようです。
(原作の内容全てを画に描き起こしたら、
もっと長くなってしまうので、
エピソードが取捨選択されているのでしょうね。)
文庫は、現在第9巻まで刊行され、
未だ未完ですので、
コミック版も、
今後長期シリーズになるのでしょう。

文庫の方は、まだ全巻読めていなくて
積ん読状態になっているのですが、😅
コミックは、手軽に読める良さがありますね。
新刊の発売も、楽しみにしています😄