読みきかせ【小学校 学習支援学級】(1月) | 水脈のブログ

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読みきかせ記録(絵本等の紹介)と、自分の心に生じた想いや、刻まれた記憶を思いつくままに綴っています。
当ブログ開設当初から好きだった東方神起やジェジュン、ユンジェに関して。そして、2021年以降は、防弾少年団(バンタン:BTS)のことに、思いを馳せることも。

北海道や東北・北陸地方では、
大荒れのお天気が続いているようですね。
皆さまのお住いの地は、
いかがでしょうか?
雪は、見てる分には、綺麗ですが、
雪国で生活する
というのは、なかなか骨が折れることですよね。

同じ日本海側でも、年が明けてから、
こちらは未だ、雪が降っていません。
ただ、今週末は、☃️の予報。
(J-JUN Monday Night へ
無事に、出立できますように…… 🛫)


雪は降っていないけれど、
大寒を過ぎたこの時期、
読むなら 今でしょ!
というわけで、
今回は、この4冊を。
(廊下で待つのは寒いでしょうから と、
時間より早く教室へ誘われ、
時間が20分くらいあったので、
4冊も読まさせていただきましたよ^_^)

『しもばしら』細島雅代・写真  伊地知英信・文
(岩崎書店)


『あたし ゆきおんな』  富安陽子・文  飯野和好・絵
(童心社)


『ウィリーのそりのものがたり』
ダニイル・ハルムス文  
ウラジミール・ラドゥンスキー絵
たかはしけいすけ訳
(セーラー出版)


『すきとおり すけのすけ』  大槻あかね
(こどものとも 年少版  2019年 1月号)
(福音館書店)


『しもばしら』
「霜柱見たことある?」と
尋ねてみましたが、
学習支援学級の子どもたちは、皆、
「見たことがない 」との返答  (^^;

朝の通学時間帯に、
学校近くの畑の土にできているのを
昨年の冬、私は見かけたのですが、
霜柱は、
晴れていて、よく冷え込んだ朝の方が
できやすいので、
冬場は、曇りか雨か雪 が多い
ここの土地柄だと見ることができる機会は、
確かに、少ないのかもしれません。
あるいは、
視野に入っていたけれど、
子どもたちは、
注視していなかった ということなのかも。

この『しもばしら』は、写真絵本で、
見たことがない子どもでも、
「これが、霜柱か!」と、
一目でわかるような絵本です。
巻末には、霜柱を冷凍庫で作る実験も
載っています。
読みきかせの日は雨降りで、徒歩では
霜柱を持参できなかったのですが、
また作ってみようかな。

『あたし ゆきおんな』
富安陽子さんと飯野和好さんのコンビ。
まず、インパクトのある表紙に惹きつけられます。

でも ひとつだけ やくそくしておくれ
いま きいた はなしは、
だれにも けっして しゃべらない

というわけで、
この絵本の内容について、私も、
誰にもお話しませ〜ん  -_-b

『ウィリーの そりのものがたり』

ウィリー そりが おきにいり
おかに どっさり ゆきが ふり
そりを ひっぱり かけあがり
しっかり のっかり おもいきり
しゅるり しゅるるり おかくだり

流麗音の「り」で韻を踏んだ文章は、
リズミカルに、読み進められます。
そりが滑っていく疾走感、さながらに、
声に出して読んだ方が、良いタイプの絵本。
気持ちよく読んでね。

また、文章だけでなく、
この絵本の絵は、
遠目が利く というか、
近くで見るより、むしろ、
少し離れた位置から見た方が、
オォ!と思える、
集団の読み聞かせにぴったりの絵本です。

ここまで読んできて、
まだちょっぴり時間があったので、
『すきとおり すけのすけ』を。
福音館書店の月刊誌
「こどのものとも 年少版」2019年1月号として、
発行されたばかりの絵本です。

雪 とは関係無いのですが、
表紙には、タイトルと、
虹が映った水たまりが描かれています。
表紙をめくった扉には、再びタイトルのみ。
次のページには、

すきとおりすけのすけさんです

と、紹介の文は書かれてはいるものの、
ページは、雪が降り積もったかのように
一面真っ白❄️

だって「すきとおりすけのすけ」さんは、
お名前どおり、透き通った透明人間なのですから。

この月刊誌には、折り込みふろくとして
「絵本のたのしみ」という冊子が入っています。
その巻頭に、
作者の大槻あかねさんのことば 
いるのにいない
が掲載されています。

すけのすけの
「自分でもわからなかった自分の姿」は
幾多のトラブルや他者との関わりによって
露になってゆく
ひとは 誰もがそうやって
己を知ってゆくのではないだろうか

中略

いつかあなたが孤独の中に居るとき、
すけのすけはきっと 側に居る 
何もしない、ただ居るだけ
あなたは気づかない

でもあなたのこころは
何故かほんのすこあたたかになる
それだけでうれしい
すけのすけも
わたしも

子ども向けの本なんですけどね。
けっこう、哲学的で、深い と思います。