空気が冷たくて、乾燥しているこの時期、
読みきかせに行く時は、
風邪をひいていなくても、“マスク”と、
滑り止めの“指サック”は、必需品です。
指も、乾燥して、
ページがめくりにくいですからね。
(若い人は、保湿力が高くて、
その限りではないらしいけれど…σ(^_^;)
1月も残りわずかとなり、
「節分」も近い というわけで、「鬼」が登場する話です。
『まゆとおに』 富安陽子 文 降矢なな 絵 (福音館書店)
「おに」ではなく、やまんばの娘「まゆ」が主役です。
「やまんばのむすめ まゆのおはなし」は、
福音館書店の月刊誌「こどものとも」に登場してから、
その後も、 『まゆとブカブカブー』、『まゆとりゅう』、『まゆとうりんこ』 と
シリーズ化されています。
これらは、絵本ですが、
そもそも、「まゆ」は、
作者の富安陽子さんが、まだ大学生だった頃に書き始められたという
『やまんば山のモッコたち』というお話に登場したのが、
初出のようです。
(この 『やまんば山のモッコたち』 も、同じく降矢さんの挿絵で、
単行本として、福音館書店から、出版されています。)
「まゆ」を食べてやろう と思った「おに」… ((>д<))
他人を疑うこと(怖いもの)を知らない「まゆ」が、
素直に鬼について行ってしまうくだりは、
「知らない人に、ついていってはいけません!」と
思わず、言いたくなるようなシーンではありますが、
「まゆ」は、ただの“カワイイ女の子”では、ありませんからね。
降矢さんの絵が、登場人物とお話の雰囲気にぴったりで、
特に、「おに」のクルクル変わる表情がとても、楽しいデス。
「まゆ」を心配してか、ずっとついて行って、
そばで見守っている「きつね」もいいし、
「まゆ」のお母さんが、
これまた、怪力の持ち主で、慌てず、動じず、カッコイイ!(o^-')b
(もちろん山姥だけど、おばあさんではありません)
富安さんの文章は、とても読みやすいので、
絵本も、単行本も両方とも、読んでみてくださいね。
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『おもちのきもち』 かがくい ひろし (講談社)
こちらは、「おに」は登場しません。
とりあえず、まだ1月中なので、「おもち」のお話もOKかな…と思って。
今月の図書館での
乳幼児へのよみきかせ(『おしくら・まんじゅう』)でもとりあげた
かがくい ひろし(加岳井 広)さんの作品です。
絵本作家としてのデビュー作となった記念すべき作品。
おもしろいです!
奇想天外なストーリーといい、
とぼけた味わいの絵といい、
好きです!!
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