それいけ、卵卵、脚本家 -37ページ目

それいけ、卵卵、脚本家

昼はサラリーマン。夜と週末を使い、せっせと脚本を書いているわたしの日常、非日常です。

アイ・ヴィー・シー
モスクワは涙を信じない

 わたしはハッキリ言って共産主義者や社会主義者が大嫌いです。しかし、映画と税金及び公共料金の話となると別です。映画に国費を使い、税金や公共料金を支払わなくていいのは、最高です。人から視聴料を貪りにくる、汚いジャンパーを着た、オウムのように「視聴料を支払ってくださいとしか言えない」NHK(からきた)徴収員は最低です。日本語と服装にもっと気をくばるべきです。未婚の母。自立した女性。どれをとっても今までの旧ソビエト映画とは別物の「モスクワは涙を信じない」。名作です。監督がウラジ-ミル・メニショフ。主演がベーラ・アレントワ。何のことだか判らない方が多いと思います。わたしもいくら調べてもソビエト映画のサイトが出てこないので、判りません。

 あと、音楽が良いです。子供の名前がアレクサンドラなのですが、その名前をウイスパーボイスでささやくのです。これがまた良いのです。

 ロシア人の気質がわかる映画です。



20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
007 / ダイ・アナザー・デイ

 ソ連、中国と悪の共産主義国を出し尽くし、ついに出たか、北朝鮮。「ダイ・アナザー・ディ 」ハイテク兵器は出てくるし、栄養の行き届いた体格のいい兵士は出てくるし、実働可動機は出てくるは、およそ現実とはかけ離れているが、それでもエンターティメントがあれば、たとえ井筒がこちとら自腹で何をいおうが、おもしろいものはおもしろい。

 今回の曲はマドンナが担当し、ビデオクリップもなかなか過激。しかし、ビデオクリップに出てきた北朝鮮兵士は着てる服が微妙に変。でも、出来はとてもよいです。

ヒットラー

ワーナー・ホーム・ビデオ
ファーザーランド~生きていたヒトラー~

 まだまだDV化されていない珍品映画は山のようにあります。

テレビ映画ですが「ファーザーランド/生きていたヒトラー」なんか代表例でしょうか。ルトガーハウアーがSSの将校役で出演します。しかし、時代は60年代なのです。そうです。この映画の時代背景は第二次世界大戦でノルマンディ上陸作戦に失敗した連合軍は敗退。ドイツはそのままヨーロッパを占領し、ドイツ帝国を

樹立。60年代になり、ソビエトととの戦いを有利に展開するため、ヒトラー総統75歳の誕生日を記念して戦後初のアメリカ大統領がまもなくおとずれる。そんな時代です。SSは戦後、解体され、国家警察として再編されています。殺人事件を捜査している

ルトガーハウアーは捜査の過程で、ドイツの隠された事実を知ります。それが歴史の闇に葬られたアウシュビッツなのです。とにかく、60年代ファッションの中、SSが動き回るのが印象的です。


20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
若き勇者たち

平和な田舎にあるアメリカの高校に突然、ソ連、キューバ、ニカラグア連合軍からなる空挺部隊が奇襲降下。完全な軍政をしかれた中、その中で敢然とレジスタンスをおこなう、高校生レジスタンス、ウルべリンの活躍を描いている「若き勇者たち」。とにかく、アメリカ本土上陸作戦といった、檜山良明 ばりのSF?軍事映画です。監督はジョン・ミリアス 。高校生の中にチャーリー・シーン も出ています。出てくる武器は、ハインドヘリ はアメリカのシコルスキーの改造版。これはランボーシリーズに使われたのと同じ物です。装甲車らしき物もアメリカ製のACPに砲塔をくっつけた改造版。今なら全部、ホンモノがつかえるのが時代を感じます。

フリークス


 この映画はあなたの心の鏡です。というキャッチで現在、上映されている「フリークス」。

左翼系の福祉関係者に多いのが「差別だ」「偏見だ」「人権侵害だ」と身障者に対する逆説的な偏見です。

少なくともこの映画に出てくる、身障者達は役者であり、彼らもしくは彼女達にとって、見世物小屋でいかにお客を怖がらせるかが勝負であり、メシの種なのです。そうした、スター級の役者がわんさか出てくるのだから怖くないはずがありません。バタリアンもゾンビも怖くありません。思い切り怖がってあげるのが、彼らもしくは彼女達にとって、最高の賛辞なのです。少なくとも体を張って仕事しているわけなんですから。監督はトッド・ブラウニング 。見世物小屋出身の監督ならではのフリークスを身近に感じ、敬愛した彼ならではの作品ですが、残念なことに彼はこの映画により、監督として築き上げてきた全てを失うのです。なりたくてもなれないSFXなしのホンモノの恐怖を味わってください。

 左翼映画であるにもかかわらず、実は右翼の方が魅力溢れる映画でした。「皇帝のいない8月 」。渡瀬恒彦率いる自衛隊の反乱軍とそれを鎮圧に回る警務部長三國連太郎や内閣情報調査室。内容は「カサンドラクロス」の完全なオマージュです。陸上自衛隊の昔の制服の色は本当にみすぼらしい色でした。ヒロインは渡瀬恒彦がレイプした三國連太郎の娘、吉永小百合です。この方は本当に当時いくつなんでしょう。当時で若いです。今となっては、列車の中で絶叫していた「今のこの国のどこが美しい言うんだ」「アメリカの属国だ」という言葉にいちいち、うなずいてしまう自分がいます。確かに厳しい訓練をつんでも、守るべき国がこんな状態ですからね。国どころか親も敬わない子供を作り上げた、日教組と市民運動の名の元に徹底的に価値観を破壊しまくった、旧社会党と日本共産党の成果です。自衛隊が自衛軍になったとしても、全国の交通を完全に遮断した、軍事演習。ABC(アトム・バイオロジカル・ケミカル)兵器から国民を避難できる、地下シェルター。外国なみの量産で価格を抑えた、純国産兵器。そして何より、外国から軍国主義だと言われても毅然とした態度でそれを跳ね除けるだけの民度の高い国民性。これらがないといくら制服を変えようが名称を変えようが意味はないとわたしは思います。映画ですが、閃光手りゅう弾を使うのは良かったのですが最後の鎮圧部隊がグリースガン を使うのはいただけませんでした。

明智小五郎


 推理小説界の奇才、江戸川乱歩 。そのメインキャラクターとして有名な明智小五郎。この役を今だかつて誰も超えることができないのが、天地茂その人です。太い眉。ぎょろりとした吸い込まれそうな瞳。重々しい口調。どこで買ったのか判らないくらい、毒々しい細身のスーツと超ド派手な柄物ネクタイ。圧倒的な存在感で他者を寄せ付けません。田村正和も残念ながら、彼の前ではかすんでしまいます。テレ朝はドラえもん のしずかちゃんの入浴シーンからのお家芸を駆使し、美女(いささか年齢がいきすぎた方もいたが)の入浴シーンに始まり、女は何の脈絡もなく必ず裸もしくは下着姿で殺される、というサービスカットを導入し、土曜ワイド劇場に当時の青少年に熱い期待をいだかせた怪作です。

ミリオンズ


 今回のトラッテクバックのお題の結果を見ると、いかに今の日本人が想像力の欠如した民族である事がよくわかります。映画ファンドだと投資関係のものしかこないし、自分で何でもいいから作りたいとか思わない人が多いみたいです。お金はあくまで結果についてくるのであって、その過程が大切だとわたしは思うのですが。ITバブルは所詮、バブルです。中味のない会社はどんなに大きくても、いずれハジケるでしょう。

 「ミリオンズ」はひさびさに感動しました。「トレスポ」のダニーボイル監督が「自分の子供に見せる映画をつくりたい」といったのは、単なるメディアへのリップサービスではないと思うのですが。

 こういった動機で映画を作る監督は、はたして日本に何人いるのでしょうか。いたとしても、あくまで大人が考えた子供の為の映画では、観てる方は実におもしろくないと思うのですが。

 投資しか興味がない兄、ルイスマクギボン。やたら聖人の幻覚?を見る弟、アレックスエテル。奥さんを亡くしたての父、ジェームズネスビット。兄弟が空から降ってきた大金を使いきらなければいけないのが、この映画のポイントです。監督とタッグを組んだ脚本のフランクコットテルボイスが実にいいです。若干、白人優位主義とキリスト教主導ですので、話が偏る気もしますが、とにかく、観てください!!!!

 

 

岸辺のアルバム


 もし、自分がリメイクできたら、なんて恐れ多いですが、今の話にするとどうなるのか、大変興味あります。

「岸辺のアルバム」。昭和の母、八千草薫 が今までの役柄とはがらりと赴きを変えます。不倫するのです。

まちがい電話の次は「あなたの声がききたくなりました」と相手は今ならストーカー防止条例違反な電話をかけてきた、竹脇無我 。そこからすべて生真面目な日本の父親、杉浦直樹 が会社の接待で売春を斡旋したのが新聞ネタになり、そこから受験だった息子の国広富之 が不合格になり、家庭で暴れまくり、姉の中田喜子が英会話学校の白人の先生と付き合い、子供をおろし、家庭がバラバラになります。バラバラになった家族を救ったのは、台風でした。諸悪の根源?となった家を流しだし、また再生させる気にさせてくれます。

 見所は八千草薫と杉浦直樹がお互いを許しあって、感極まって、台所の床でセックスしてしまう所です。

あと、避難所で杉浦直樹と竹脇無我がお互いを知らないまま、偶然、会話を交わすシーンです。

 今のように、主婦売春はあたりまえ。引きこもりもあたりまえ。外人とセックスしてもあたりまえ。お父さんが風俗接待して領収書切ってもらうのも、あたりまえ。なかなか道徳がすでに崩壊してる時代のドラマは難しいのかもしれませんが、やってみたいですね。

村上 もとか, 酒井 シヅ, 富田 泰彦, 大庭 邦彦
JIN―仁 (第1巻)
村上 もとか, 酒井 シヅ, 富田 泰彦, 大庭 邦彦
JIN―仁 (第2巻)

もし、自分が脚本を書くなら、この原作をやってみたいですね。

村上もとか 原作「JIN-仁」です。

江戸時代にタイムスリップした医師、南方仁が近代技術を駆使し、江戸時代の技術を応用しながら、医者として生きて、時代の中に翻弄されます。

 とにかく、時代背景の緻密さと医療監修もしっかりしているので、読み応えがあります。

時代物なので、勝海舟、坂本竜馬、緒方洪庵、それ以外にもヤマサ醤油のご先祖、澤村田之助、火消しの新門辰五郎も実在の人物と初めて知りました。

 主人公はよく悩みます。人の命を救えなかった、医療器具、薬が足りないために。で、医者として、当然の事をやるのですが、患者を治すたびに、世間の注目を受け、当時の権力争いの場に巻き込まれます。

 今、はやりの巻き込まれ型のキャラです。漫画もおすすめです。ただし、発売がすごく時間がかかりますが。





村上 もとか, 酒井 シヅ, 富田 泰彦, 大庭 邦彦
JIN―仁 (第3巻)
村上 もとか, 酒井 シヅ, 富田 泰彦, 大庭 邦彦
JIN―仁 (第4巻)