終わった後、拍手が出る映画なんて、ひさしぶりでした。
その後、迷彩服のパーカーを着た私が前の席で立ち上がったので、ぎょっとした人もいるのかな、と勝手に考えてしまいました。
そういえば、昔、駅でビラを撒いていた共産党の青年は、何故かわたしにはビラをくれなかったのを思い出しました。あの時もこのパーカーを着ていました。
ゲシュタポ
に逮捕された白バラ
のメンバーの実話にもとずいたお話です。
尋問シーンでは、ゾフィー・ショルが裸にされ、語るもいかがわしい行為をされる…なんて事もありません。
そういうのがお好きな方は、こちらをご覧ください。
- アイ・ヴィー・シー
- ナチ女収容所~悪魔の生体実験~【字幕版】
尋問シーンは思っていたより、理性的です。
あまりに理性的なので、観ていて、幽体離脱が数回起きたくらいです。
日本だと特別高等警察
こと特高が出てくる映画みたいに、竹刀で叩いたり、水攻めにしたり、爪に爪楊枝を差し込むのでしょうか。まあ、これも戦後映画による刷り込みなのでしょうが。
理性的な特高が出てくる映画というのも、おもしろいと思います。
実話ですから、逮捕まで→尋問→裁判→実刑の流れしかないので、やはり、裁判のシーンが一番、人数も出てきますし、映画的にも盛り上がる所でしょう。
当時の裁判官が共産党から転向した人が多く、忠誠心を示すために、ナチス以上にナチズムを狂信的に
なる背景がおもしろかった?です。
あと、大勢の意見があると、ほとんどの人達がその流れから抜け出せないのは、今も昔も変わらないと思いました。組織防衛に走る人達がいるのは、会社でもネットの世界でも一緒なのでしょう。
戦前のドイツでは、武器を持った共産党と社会党(ナチスは社会主義です)が互いの主義主張のため殺し合いをしていたのですから、何が強者で何が弱者か混沌としていた時代背景も忘れてはいけません。
プログラムに戦後の日本の学生運動と混同した表現がありましたが、時代背景も、人種的問題も、ましてや主義主張そのものが違うのですから、比較にならないとわたしは思うのですが。少なくとも、ビラを撒いたくらいでギロチンにかけられるほどの国ではなかったはずですから。