ぐるりのこと | それいけ、卵卵、脚本家

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昼はサラリーマン。夜と週末を使い、せっせと脚本を書いているわたしの日常、非日常です。

「ハッシュ!」から6年の月日が経っていたのですね(・∀・)

その時、淀川長治先生とゲイの話をしていた、橋口亮輔監督がひさびさに撮った作品は、中年夫婦。

リリー・フランキーが実に自然体、というか普段のままに見えるくらい自然な演技にびっくり(ノ゚ο゚)ノ
邦画でひさしぶりにちんぽという単語を聞いた気がします(・・;)

社会正義に燃える訳でもなく、結婚していても、女癖のとっても悪そうな旦那さん。

そんなダメ旦那を支える、しっかり者の奥さんが木村多江
売れない画家の旦那さんをなんだかんだと叱咤激励します。

鬱病にかかる人にはものすごく几帳面な人に多いのですが、やはりこの環境では奥さんが真っ先にそうなってしまいます。

リリー・フランキーの旦那は間違ってもそうならないのです(・_・;)

よく夫婦はタイプが違う方がうまくいく、とありますが、この辺もそれぞれがピンチな時にはお互いが助け
合う本来の夫婦なのです。

最近、我慢ができない人がとても多いので、すぐ旦那さんをバラバラにしたり奥さんをバラバラにしたりする事件が多いですが、お互いを本当の意味で思いやれないから、あんな悲惨な結果になってしまうのでしょうね(・・;)

リリー・フランキーが法廷画家になって90年代のいろんな事件の被告の様子を描いている姿を見ていると、この頃からこの国はこんなにいびつになっていったんだと感慨深いものがありました。

殺したい、離婚したいと思っても殺さなかったり、翌日ケロっとして、今日の御飯なーに、というファジーなのが夫婦の筈なのですが、こういう光景も映画の中でしか見られなくなるのも、考えてみれば、ずいぶんと恐ろしい世の中になったものです(゚_゚i)

本作でもリリー・フランキーが鬱で暴れる奥さんに我慢できず、一回だけぶってしまうが、すぐすまん、となってしまうのが、ダメ旦那のいい所です。
でその後、ずーっと一緒に付き添ってあげる。

ストレスの溜め方は上手になっていくけど、その発散方法がまったく判らないリアルな殺伐としたご夫婦にこそ、この映画がおすすめかもです(^^ゞ

若いカップルが見ると、すぐ自分の未来に当てはめて、絶望してしまいそうなので、少し枯れた心を持った
カップルならおすすめです(・_・;)

対照的なのが兄夫婦の寺島進安藤玉恵のいかにも毒夫と毒妻のご夫婦(・_・;)
一歩間違えると金のために人をバラバラにしかねませんが、強面兄は多江妹夫婦の支えになってます。

ラストの天井画をリリー&多江夫婦が寝転がりながら、お互いに足で叩き合うのが、こいつう手間かけさせやがって、と語っている気がしました(・∀・)

映画が終わると泣いている人が結構いたのが、前回観た三谷映画とまた対照的な反応でしたね。













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