しあわせとは何なのか | ひきこもり★自閉症の息子とともに

ひきこもり★自閉症の息子とともに

2019年、年明け早々に不登校になった、19才で、自閉症スペクトラムの息子。
上に大学生、少し天然な娘。
いまだひきこもり続ける息子の様子を中心に、娘のことや私の仕事のこと、夫のことなどをつづっています。

息子がひきこもりになって、息子にとってのしあわせ、自分にとってのしあわせについて、毎日のように考えるようになりました。

 

 

私にとってのしあわせ。

命がおびやかされず、安心して生活できること。

衣食住に困らないこと。

 

安心できる居場所があること。

私を認めてくれ、時おり気にかけてくれる人がいること。

 

制限はあるにせよ、欲しいものを買えるだけのお金があること。

自分のしたいことができるだけのお金があること。

 

自分の能力が発揮できること。

 

「しあわせだなぁ」と感じられる瞬間があること。

 

 

私は自然の中で木々のにおいを胸いっぱいに吸い込み、鳥のさえずりを聞き、美しい風景を見るとき、心から

「しあわせだなぁ」

と感じます。

 

 

 

両親は

「働かざる者、食うべからず」

というゆるぎない信念を持っています。

もの心がつく前から、私はそのシャワーにさらされてきました。

 

よくよく吟味してみると、これは非常にきつい言葉です。

世の中には、身体や心の不調や障害があって働けない人、働きたくとも職に就けない人が多くいるはずなのに、その人たちは食べちゃいけない、というのでしょうか。

 

 

息子は話しかけてから返答が返ってくるまでとても時間がかかります。

相手の都合や気持ちを考えてコミュニケーションをとることが苦手です。

手先が不器用で、靴紐はむすべないし、ご飯もよくこぼします。

独特のこだわりがあり、それを抑えて周りに合わせることが困難です。

こういう息子ですから、たとえひきこもりから「回復」したとしても一般就労は困難だと思っています。

 

たとえ就労が困難だったとしても、息子にはしあわせを感じてほしい。

 

 

 

息子にとってのしあわせとは何なのでしょうか。

確認したことはまだありませんが、実は私にとってのしあわせとあまり変わらないんじゃないか、と思います。

 

 

命がおびやかされず、安心して生活できること。

衣食住に困らないこと。

 

安心できる居場所があること。

息子を認めてくれ、時おり気にかけてくれる人がいること。

 

制限はあるにせよ、欲しいものを買えるだけのお金があること。

自分のしたいことができるだけのお金があること。

 

自分の能力が発揮できること。

 

「しあわせだなぁ」と感じられる瞬間があること。

 

 

 

今、少しでも息子が安心でき、

「しあわせだなぁ」

と感じられる瞬間があればいいと、心から思います。