ピアノは、最もとっつきやすい楽器といえるでしょう。

誰でも、鍵盤を押せば音が出ますし、一度に複数の音も出せます。

もちろん、ピアノを使って音楽を奏でることは簡単ではありません。

鍵盤を押して音を出すことを超越して、ピアノから音楽を作り出さなければなりません。

しかも、ほかの楽器とは違って、音を出したあとに音量や音質を変えることはできないのです。

一方、ピアノの利点として、弦楽器や管楽器と大きく違うところは、音が出せるようになるまでに特別な訓練が必要でないこと。

そして、複数の音が出せる、つまり和音が弾けることです。

音楽の三要素は、メロディー、リズム、ハーモニーですが、そのハーモニー(和音、和声)の感覚を養うためには、ピアノが最も適しています。

作曲家にとっても、ピアノは便利な楽器です。

オーケストラ曲を書く場合など、同時に響く音の感触を確かめることができるからです。

また、音楽大学の入学試験には、専門を問わずピアノが課せられ、入学後も副科としてピアノを修めることになっていますし、音感教育、いわゆるソルフェージュにも、ピアノは欠かせません。

先に触れた和音についてはもちろん、全部で24ある長調・短調を把握するためにも、鍵盤が音階の順番通りに並んでいるピアノだと理解しやすいわけです。

つまり、特に和音と調の感覚をつかむという意味から、作曲をするには、ピアノが便利であって、ピアノがある程度弾けることが望ましいということになります。

しかし、音楽史を飾る偉大な作曲家の中には、ピアノがあまり弾けなかった人物もいます。

特に有名なのはエクトール・ベルリオーズ(1803~69)で、彼は、和音の響きを確かめる時にしかピアノを使わなかったらしく、得意な楽器はフルートだったと伝えられています。

もっとも、現代では、ピアノが不得意でも、パソコンのソフトを使って、響きを確認したり難しいパッセージを試したりしながら作曲するという方法があります。

世の女性達が、「梅雨時期は髪型が決まらない!」

とか「乾燥はお肌の敵」なんて話しているのを聞いたことありませんか?

いやいや、むしろ口にしたこともあるのでは?

湿気・乾燥は美意識の高い女性にとっては大敵も大敵。

宿命のライバルといっても過言ではないでしょう。

そんな湿気・乾燥は実はピアノにとっても宿敵なのです。

人間が住みやすい環境に対応させて作られているのが、ピアノ。

ヨーロッパ製だったらヨーロッパの気候に、日本製なら日本の気候に適するように作られています。

また、輸出用ピアノは輸出先の国の気候に合わせた仕様にしています。

そのため、ごく普通に扱っていれば頻繁に問題が生じることはありません。

日本では湿度60%、温度20℃前後が適当かと思われます。

しかし、普通が一番難しい。

ということで、これはダメ!

という例を紹介しましょう。

まずは、密着状態。

窓も開けないし、ピアノの屋根も開けないなんてもってのほか!

湿度が80%を超えた部屋の中に長時間閉じ込めておくと、鍵盤の動きが鈍くなったり、カビが発生してしまうのです。

また、ホコリがつきやすく、拭き取りにくくもなります。

次に、乾燥状態。

湿気はダメだからといって除湿器をガンガンにかけ、ひどい乾燥状態になると、ピアノの命ともいえる響板が割裂することもあります。

そしてもう一つ気をつけなければならないのが、温度差です。

今やどこのご家庭も冷暖房完備でしょう。

暑い夏は涼しく、寒い冬は暖かくしてくれるエアコンは欠かせない存在になりました。

しかし、極度な温度差はピアノに大きなダメージを与えてしまいます。

暑い真夏を想像してみて下さい。

昼間はクーラーをつけてピアノの練習に励みます。

でも夜はクーラーを切って「おやすみなさい」では、温度の激変にピアノはクタクタです。

もちろん、逆パターンの冬でも同じことがいえます。

また、水蒸気を含む温かい空気が金属部分や弦に触れると、サビの原因になってしまいます。

どうでしょう?
厄介だと思いますか?
ちなみにヨーロッパで使われているピアノは、日本のものと比べると弦がサビにくく、ホコリがつきにくいといった特徴があります。

これは、ヨーロッパが日本よりも乾燥した気候だからです。

ホコリがついたとしても拭き取りが容易。

でもすごく無理な条件ではないので、天気が良い日は風通しをよくしたり、ピアノも人間と同じように快適に過ごせるように配慮しましょう。