面白かったです。


森見登美彦『太陽の塔』。



かたっくるしい文章書いてる気がしてさけてましたが、読んでみれば意外や意外、すらすらと読み進めることができました。



京大の卑屈な大学5回生が主人公。


異性交遊に浮かれるなど情けない。という態度。

モテナイ冴えない異性との関わりなんて無い。


恋愛成就している人を幸せと呼ぶこの世の中が間違っている。


羨ましいんじゃないぞ?

彼女が欲しいわけじゃない。

恋愛なんぞに現を抜かすなんぞ情けないと思え!


決して羨ましくはないんだぞ。


決して・・・・・・


そんなスタンス。


そんな彼らが挑むは日本に蔓延るクリスマスという一大イベント。


いかに潰すか。




なんだかその卑屈すぎる発想が可笑しくて仕方ない。

ほんとは羨ましくて仕方ないのにそれを認めてしまうと自分がカワイソウなやつみたいだし絶対認めないけどでもやっぱり・・・・・・・



可笑しくて可笑しくて、このままコメディー調で終わるのかと思いきやでも最後は少ししんみりして。


してやられました。


中には電車男などを思い浮かべる方もいるようですが、あんなくだらないストーリーと一緒にして欲しくないですね。


レベルが違うと思います。




あー、なんだか太陽の塔が見たいです。


目標。


生きる目標。


生きることが目標?


死ぬことが目標?


いい人生だったと言って死ぬことが目標?


それを聞いて泣いてくれる人たちに囲まれながら温かく死んでいくのが目標?




目標。



しらんがな。





寂しさも苦しさも辛いことも悲しいことも



全部笑って笑って笑い飛ばす。



そんなんがいい人間か。


楽しい時に笑い、悲しいときに泣き、寂しいときに甘える。


そんなんが正しい人間の姿か。



わかんないね。


要するに、なんでもアリだと思うんだ。




理由なんてしょせんは言い訳。


人間は言葉の範囲内でしか物事を考えることが出来ない。

これは構造主義の考えだけど、まさしくその通りなんじゃないかと思う。



感じたことを表すのは、結局言葉だ。


いや、音楽かもしれないが。

もしくは匂い、味かもしれないが。

触覚かもしれないが。


しかし、考えるとなると、人間は言葉に頼らざるを得ない。



誰かがなにか言った時、納得したとしよう。

まったく反対の意見を誰かが言ったとしても、きっと私は納得するんだ。



そんな弱い弱い人間なんだ。



そんな自分は嫌なんだ。



誰にとっても心地がよくて、誰にとっても意味が無い。



そんな人間になりそうで嫌なんだ。


自分さえよければって言うけど、



この世界は人間で溢れてるんだもの。



自分だけよくたって、そんなの孤独を感じずにはいられないだろ。


そしたら誰かの目を気にしちゃうだろ。




誰も一等賞にはなれないんだ。

人間は、誰も一等賞じゃないし、誰もビリッケツなんかじゃないんだ。


そしてオンリーワンですらない。



自分を特別だと心から信じているのは、自分だけなんだ。



しょせん人間。



スーパーマンになんてなれやしない。

どーすんの。


と言いました。


どーすんの。


と言われました。


どーすんの。


と思いました。



さ、どーすんの。