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文筆家hideの徒然ブログ

文筆家、そして経営学の大学教員として活動するhideが、日々の雑感を徒然なるままに綴る。
日々の取材のこと、出会った人々、世相・ライフスタイル、音楽、美術、読書、歴史、旅、そしてグルメなど。

 本日もタワレコ試聴。クナッパーツブッシュのベルリン・フィル・ライブ集成AUDITE5枚組盤。ブルックナー第9番冒頭部を聴きましたが、轟然と唸りをあげる低音域の有機的な響きには圧倒されました。確かに素晴らしい復刻。一方、ベートーベン第8番は、思ったほどではなく…20101022

 

 

タワレコ試聴。53年クレメンス・クラウスの「指環」全曲バイロイト・ライブ。正規盤は初発売。「ワルキューレ」第1幕冒頭部を聴きましたが、音の明澄度は期待したほどでなく。しかし、早めのテンポでひたひたと迫ってくる、その表現の力、意味深さは比類ないもので、1日経った現在も耳に残っています。20101022

 

 

 

マーラー交響曲第3番。ウィーンのムジークフェラインザールで聴いたシノーポリ・フィルハーモニア管の演奏があまりにも素晴らしかったために、それ以来、実演でもCDでも満足できる演奏に出会えていません。バーンスタインのニューヨーク・フィル旧盤あたりが次善の策?20101023

 

 

 

マーラー交響曲第5番。実演ではマゼール指揮ウィーン・フィルが圧倒的に輝かしかった。シノーポリは人工的なテンポ設定に違和感。CDだと、シェルヘン(3種)、ワルター、バーンスタイン(新旧)、レヴァイン、ガッティ、ブーレーズ、プレートルなど聴きましたが、今回の上岡敏之指揮ヴッパータール響は同曲の新地平を切り開く演奏。20101023

 

 

 

アルプス交響曲。子供の頃から好きで、クナッパーツブッシュ、ミトロプーロス、シューリヒト、ムラヴィンスキー、ケンペ(2種)、メータ、プレビン、小澤、ティーレマンなど、聴いてきましたが、やはりケンペ・ドレスデンが一番ですね。続いては、プレビン・ウィーン・フィルかな。20101023

 

 

 

バーンスタイン指揮ウィーン・フィルによるマーラー交響曲第9番の映像(71)。レニーと言えば80年代のDG録音が高評価ですが、私には70年代の彼のマーラー交響曲全曲、UNITEL収録が好ましい。80年代の重く粘る音楽ではなく、N.Y.時代を彷彿させる覇気と推進力に満ちた音楽は魅力的です。20101023

 

 

 

モーツァルトのピアノ協奏曲第25番。最も忘れ難い演奏は、ザルツブルクで聴いた内田光子独奏、ギーレン指揮ウィーン・フィル。粒立ちの良い音たちによる煌めくようなモーツァルト!愉悦感と輝きに満ちた演奏に、まだプログラム前半なのに会場は興奮の坩堝と化し、スタンディングオベーションの嵐!20101024

 

 

 

AUDITEのクナ・ベルリン録音集成の収録曲は、ほぼターラの既出盤で聴けます。小品集やベートーベンは、ターラだと音の抜けが悪くモコモコしています。AUDITEは多少明澄とは言え、期待ほどではなく。ブルックナーは低音域の効きが悪いターラに比べAUDITEは低音域が雄弁にモノを言い。20101025

 

 

 

札幌で初雪!今夜あたり関東でも木枯らし一番が吹くようですね。肌寒くなってくると、ウィーンのホテル・ザッハーのカフェが恋しくなります。渋めの赤ワインを飲みながら、あの甘~いザッハートルテを、また食べたくなります。20101025

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワインガルトナー指揮ウィーン・フィルの「エロイカ」(1936)のCD復刻は、オーパス蔵が断然素晴らしい! オーパス蔵特有の音の力強さによって、この演奏ならではの堂々たる偉容が蘇ったと言えます。逆に、往年の決定盤、ベートーベン交響曲第8番の復刻については、ウィーン・フィルの音色の魅力が薄れ、オーパス蔵のは私は取りません。20101019

 

 

 

フーベルマンのヴァイオリン、セル指揮ウィーン・フィルによる「スペイン交響曲」(1934)。CD復刻は新星堂盤が一番ですね。オーパス蔵のような力強さがない代わりに、千変万化する音色の微細なニュアンスが捉えられていて、曲と演奏の魅力がより的確に伝わってきます。20101019

 

 

 

1970年代前半のチェリビダッケ指揮フランス国立管の演奏の数々が決してCD化されないのは残念です。「道化師の朝の歌」、アルゲリッチとのシューマンのイ短調、ミケランジェリとの「皇帝」を初め、忘れ難い名演奏が目白押しなのですが…20101019

 

 

 

ヴェルニゲローデ・ユーゲントコールによるドイツ民謡集。子供の頃によく聴き、自分でも歌った曲の数々…「あの下の低地には」「ふたつの星」「夜汽車」などなど、郷愁を誘う、懐かしさに満ちた曲と演奏に、思わず胸がじ~ん♪ ギターの伴奏が加わったりするのも、心をほっこりさせてくれますね。20101019

 

 

 

バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番。ヘッツェルの独奏、A・フィッシャー指揮ハンガリー国立交響楽団の演奏は、ヘッツェルの最大の遺産のひとつ。彼にはマゼール・ウィーンとのCDもありますが、指揮・オケともにインターナショナル過ぎ、薄味。それに対してフィッシャーとの演奏は、民族的共感に溢れ熱く濃密。20101019

 

 

 

ショルティ指揮ウィーン・フィルによる歌劇「タンホイザー」全曲。デルネシュ、コロの名唱とウィーン・フィルの美演をDECCA黄金期の名録音が十全に捉え、実に聴き映えのするCD。演奏だけならクリュイタンスのバイロイト・ライブが一番ですが、録音の見事さを加味すると、日常聴くのはショルティ盤です。20101019

 

 

 

ケーゲル指揮ライプチヒ放送交響楽団によるバッハ「音楽の捧げ物」。不遇な生涯を送り、拳銃自殺したケーゲルですが、この演奏は彼の名前を永遠に残すもの。パウル・デッサウの編曲部分では、コーラスが出てくるなど極めて個性的なバージョン。バッハでありながら、20世紀音楽の同時代感に溢れています。20101020

 

 

 

タワーレコード渋谷店で試聴。マゼール指揮ウィーン・フィルの「幻想交響曲」に唖然! 63年の両者初顔合わせのライブですが、この頃のマゼールは凄い。エキセントリックさでは今の比ではありませんし、何よりあらゆる障害物を押しのけて突進する推進力の強さ、切れ味の鋭さは比類ないものです。20101021

 

 

 

 

タワレコで試聴。カルロス・クライバー指揮バイエルン国立オペラによる70年の歌劇「ヴォツェック」全曲ライブが登場。彼の同作品は、DGスタジオ録音がお蔵入りだけに喜び大。演奏が始まるや、なまめかしい妖艶な雰囲気が漂い驚きます。肌に粟立つミトロプーロスとは趣の異なる演奏ながら全曲を聴きたいです。20101021

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョージ・セル指揮ウィーン・フィルの歌劇「魔笛」全曲、59年ザルツブルク音楽祭ライブ。セルのオペラ演奏はいずれも素晴らしいですが、特にこれは出色。全編に漂う寂寥感は胸を打ちます。オルフェオ盤は音質が鈍く大味なので、私はGALA盤を愛聴しています。20101014

 

 

 

マーラーの交響曲第4番、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルのライブ(ファーストクラシックス盤)。ソプラノをボーイソプラノに変えているのはコンセルトヘボウの時と一緒。全体を通じて、このウィーンでの演奏の方が、表情が濃厚で幻想的なまでに雰囲気豊かです。名演奏!!20101016

 

 

 

ワルター・ウィーン・フィルの「軍隊」。「アイネ・クライネ…」などと並び、ブルーノ・ワルターの戦前様式の代表作ですね♪ ウィーン的な甘美さと貴族的な気品の高さ! シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響の「軍隊」も素晴らしい! 純音楽的解釈ながら、凛とした格調の高さは彼ならでは。20101016

 

 

 

ウェストミンスター・レーベルから、バリリ弦楽四重奏団によるベートーベンの弦楽四重奏曲第14番を久しぶりに聴きました。妙なる調べとは、まさにこれ!魂が洗い浄められるような、崇高さ漂う演奏ですね♪20101016

 

 

 

ブラームスの交響曲第2番。晩秋の夕映えを思わせるモントゥー・ロンドン響も素晴らしいですが、ベーム指揮同響の73年ザルツブルク・ライブも良いですね♪ 巧まずして、南ドイツからオーストリアにかけての風が吹いてきます。クリムトのアッター湖畔のシリーズの名画たちを彷彿させます。20101018

 

 

 

マーラーの交響曲第4番。実演では小澤征爾指揮ウィーン・フィル(独唱バーバラ・ボニー)が思い出深いですが、CDならブルーノ・ワルターの演奏ですね♪ シュワルツコップとのウィーン告別コンサートも胸を打ちますが、50年のゼーフリートとのウィーンライブが、より自然で私には好ましいです。20101019

 

 

 

ブルックナーの交響曲第5番。実演では、スクロヴァチェフスキー指揮ザールブリュッケン放送響の来日公演が素晴らしかったですね♪ CDだと、マタチッチ指揮フランス国立管ライブが動的な感興に満ちた名演奏。繰り返し聴くならクナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルがやはり定盤ですね。20101019

 

 

 

フランツ・シュミットの交響曲第4番。日本では人気がありませんが、メータ指揮ウィーン・フィルのCDは永遠の名盤。これが出た時、ウィーンっ子たちは、緩徐楽章のヴァイオリン・ソロのメロディーを口ずさんで往時を懐かしんだというのは有名な話。ウィーン好きには堪えられない一枚ですね♪20101019

 

 

 

歌劇「ヴォツェック」。51年ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルの戦慄すべき凄絶な演奏を中学時代に聴いた衝撃。以降、ベーム、ドホナーニ、ケーゲル、アバド、マデルナ、バレンボイム、メッツマッヒャーなど聴き、実演にも接しましたが、ミトロプーロスに及ぶものはありません。が長く廃盤。20101019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アドルノの「音楽社会学序説」を読んでいます。晦渋な表現が多く、一気呵成に読破するという訳にはいきませんが、その洞察力の鋭さは、半世紀の時空を超えて、読む者に迫ってきますね。彼の「不協和音」ともども、熟読玩味したい書籍ですね(^O^)/2010107

 

 

 

LP時代の名盤「交響曲へのお誘い」を聴いています♪

クリュイタンスがウィーン・フィルを指揮してモーツァルトやベートーベンなどの有名曲を、各々1楽章ずつ演奏したもの。クリュイタンスは、日本ではラヴェルの名手として有名ですが、この盤では、チャイコフスキーの4番(3楽章)が見事でした。2010108

 

 

 

何年かぶりに、チャイコフスキーの交響曲第4番をムラヴインスキー・レニングラード・フィルの演奏で聴きました。やはり素晴らしい。子供の頃、初めて聴いた時には、第1楽章第2主題や第2楽章第1主題で、ムンクの名作「家路につく労働者」を思い出したものです。2010109

(家路につく労働者、出典wikipedia)

 

 

 

「ウラニアのエロイカ」は何種類か持っていますが、今日はALTUSのレーザー復刻盤を聴きました。やはり、レーザー復刻は音力の強さにおいて圧倒的です。この演奏の真の偉大さが、この復刻によって初めてわかったと言えます。戦時中のライブとは信じられない生々しい響きです。20101010

 

 

 

ムラヴィンスキーの1965年モスクワ音楽院ライブCD4枚組を聴きました。これがLPで初めて日本に紹介された時の衝撃を思い出します。私は彼の実演に4回接しましたが、晩年の「田園」のしみじみと回顧的な演奏は、鋼のような往年の彼とは別人のようで、違った意味で衝撃的でした。20101011

 

 

 

 

LP時代の名盤であるムラヴィンスキーの76年ムジークフェラインザール・ライブのCD復刻を待っているのですが、なかなか出ないですね。このホール特有の残響の豊さゆえに、ムラヴインスキーならではのシュープさが弱められるうらみもありますが、いずれの曲も名演奏です。20101011

 

 

 

メッツマッヒャーの「20世紀音楽なんか怖くない」全6枚。この夏、繰り返し聴きました。ハンブルクで大晦日の人気イベントでしたが、彼の退任によって、なくなってしまい…知っている曲も多いですが、同時に新発見もあります。コルンゴールドの「軍隊行進曲」などシューベルト並みに人気が出るかも?20101012

 

 

 

アンサンブル・モデルンの「三文オペラ」は、いつ聴いても素晴らしいですね。この曲は、1928年録音のロッテ・レーニャらの演奏の味の濃さが忘れ難いですが、アンサンブル・モデルンは、共感の豊かさにおいて、これに匹敵するものです。彼らがピットに入った同曲の舞台が実現しないかな。20101012

 

 

 

「オリジナル盤による戦前欧羅巴映画主題歌集」。映画も良いですが、CDで音楽だけ聴くのも最高! 特に、ウィーンのホイリゲでバンドに合わせて歌ったことのある「新しい酒の歌」(「会議は踊る」より)など大好きです。リリアン・ハーベイ歌う「唯一度だけ」(同上)など涙が溢れてきます。20101012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで、ミクシィ、ツイッター、フェイスブック、ブログ(4種)・・・と、いろいろ手を出し、

あっちやこっちに書き散らしてきた内容に関して、

身辺整理というか、

記録の意味を含めて、

アメブロに集約しようかと思う。

それで、とりあえずは、2010年9月末から「3・11」を挟んで2011年4月前半まで、憑りつかれたように書き綴ったツイッターでの音楽生活のツブヤキ100本を、

10本前後ずつ、アメブロに転載していきたいと思う。

               ↓

 

 

ベルリオーズの幻想交響曲を聴いて一服しています♪ 演奏は、マルティノン指揮フランス国立管弦楽団。最近発売されたミュンシュ指揮パリ管弦楽団の激越な歴史的ライブも評判ですが、私は、マルティノンのノーブルでスタイリッシュなこの演奏を愛聴しています。

2010928

 

秋の夜長は、シューベルトの即興曲集&楽興の時を、フリードリヒ・グルダのピアノで聴くのが何物にも代え難い悦楽です♪ この演奏を聴いていると、オーストリアの田舎のどんよりと曇った空や寒々とした晩秋の風景が思い出されます。何とも言えない寂寥感が漂います。2010929

 

学生さんたちのリポートを評定中です。少々疲れたので一服。今日は、クレメンス・クラウス指揮ウィーン・フィルによるエネスコのルーマニア狂詩曲第1番を聴いています。曲想を徹底的に抉り抜いた演奏で、熱風のような民族的情熱と、滲み出る豊かな味わいは、クラウスの独壇場ですよ♪2010929

 

クレメンス・クラウス指揮によるハイドン、モーツァルト、ブラームスを聴いています。ヒストリカル録音の復刻では、ウィーン・フィルに関する限り、私は、海外ならダンテ、国内なら新星堂がしっくりきます。往年のウィーン・フィルならではの、したたるように甘美な音の魅力が実感できるからです。2010102

 

マーラーの「大地の歌」を、バーンスタイン指揮ウィーン・フィル(1966)で聴いています。ワルター指揮ウィーン・フィルの52年盤も好きですが、やはり、このバーンスタインは素晴らしい!第3楽章のチャーミングな愉悦感はこれが一番ですし、「告別」が始まるや耳に飛び込むフルートソロの意味深さ!2010103

 

ラプソディ・イン・ブルーを、ガーシュインのピアノと、ポールホワイトマン楽団の演奏による1924年盤で聴いています。全てのソロ楽器が強いメッセージ性を持って語りかけてくる実に雄弁な演奏です。ユーモア、ペーソス、嘲笑、孤独などの人間感情が生々しく表出されていて最高に楽しいですね!2010104

 

1920年代に録音されたケテルビーの自作自演集を聴いています。圧巻は「ペルシャの市場にて」。何とソロとコーラスのヴォーカル入り! 曲の終わりには、イスラム教徒の祈りをイメージしたようなソロヴォーカルが…当時の大英帝国のエキゾチシズム(異国趣味)を反映した、‟異教的怪しさ”濃厚な曲であり演奏です。2010105

 

枡野浩二氏の小説「結婚失格」を読みながら、ピアソラの自作自演集を聴いています(10枚組1500円以下で購入)。しみじみとした哀感、孤独感、そして諦念…枡野氏の小説とピアソラの音楽とが、共鳴して、ひどく心に染みてきます(^O^)/2010106

 

ウェストミンスターのシリーズから、今日は「ポストホルン」を聴いています。バリリ四重奏団とウィーン・フィルハーモニー木管グループによる演奏。聞き疲れすることの多い昨今のウィーン・フィルと違い、ウィーン情緒にあふれた心に染み入る響きです。2010107