ふと思い出した、ある先生の信念 | 文筆家hideの徒然ブログ

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文筆家、そして経営学の大学教員として活動するhideが、日々の雑感を徒然なるままに綴る。
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明日は、8月9日・・・6日の広島に続いて長崎に原爆が投下された日だむかっ



そして、ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破棄して、

対日宣戦を布告し、満州・北朝鮮・樺太などに侵攻を開始した日でもある。



しかし、130万人とも言われた満州国(現・中国東北部)の在留邦人の身にふりかかった“悲劇”について、必ずしも、今の若い世代には、実相が伝えられていないようだ。。。



ソ連兵や、暴徒と化した現地住民たちによって、在留邦人の家庭や職場のありとあらゆる金品・家財道具・食料・生活必需品などを強奪され、日本人は着衣まですべて剥ぎ取られ、


家屋は焼き払われ焦土と化し、少しでも抵抗の意思を示せば直ちに虐殺され、


20万人以上の人々が命を落とし、他の人々は難民と化した。



占領直後はもとより、終戦後になっても、

日本人女性は、幼女から老婆まで一切の例外なく、

家族や公衆の面前で、連日連夜、

深夜・明け方まで、いつ果てるともなく、集団強姦され続け、

多くは性病を移され、あるいは妊娠し、それが原因で病死した人や自殺した人は多数にのぼるし、その後虐殺された女性も多い。




他国軍に占領された地域の女性の運命は、古今東西を問わず、このようなものである。



ドイツでは、ソ連軍による集団強姦被害だけで200万人以上とされている。



大学時代に、法学の某教授の授業を受けたのだけれども、彼は生粋の「非武装・中立論者」だったビックリマーク



「非武装・中立」の平和主義を唱えていても、周辺国家の意思次第で、侵略されることがあり得ることは、そんな彼でも認めていた。



その時、日本人はどう振る舞うべきかについての、彼の主張は、そのあまりの異常性ゆえに、何十年も経過した現在も、ハッキリと記憶している。



他国に侵略された場合、民間人が上記のような“悲劇”に見舞われることは、

彼も認めていたが、彼は言った。


「何をされても、一切、抵抗せずに、なすがままになっていれば、

世界の諸国家は、日本人の、そうした毅然とした気高い姿勢に感銘を受け、

日本や日本人に尊敬の念をもつようになる。

やがて、侵略した国家は、世界各国からの非難・批判に耐えられなくなって、日本から撤退せざるを得なくなるだろう」と。



これが、彼の唱える「非武装・中立主義」「平和主義」か・・・と、私は空いた口が塞がらなかったむかっ



「平和主義」の中身・実相が、どのようなものであるのか、キレイゴトでごまかすことなく、ある意味、信念をもって、正直に、話していたという言い方もできるだろう。



しかし、主権国家として、一切何の抵抗も示さず、侵略国家に、好き放題、略奪・虐殺・集団強姦などの暴虐の限りを尽くさせることで、世界中の尊敬を集めることができるとか、

その結果、侵略国家は居たたまれなくなって撤退する・・・・とか、その荒唐無稽な発想には、私はついてゆけなかった。



今考えても、到底、納得できるものではない。



そんな思想・発想の持ち主が、日本の代表的な法学者のひとりだ・・・・ということもまた、当時の私には衝撃的過ぎた。。。





今年は、戦後70年とかいうことで、テレビなどでは、戦争をテーマにしつつ、しかし、上記のような戦争の野獣性・残虐性は適度にオブラートに包み、センチメンタルなドラマに仕立てたものが放映される傾向にあるようだ。。。。。




けれども、メロドラマでは、どんな時に、国は戦争に巻き込まれ、そして、他国に侵略されたら、一体どんな悲劇が起きるのかを、過不足なく知ることはできないだろうと、私は思う。



それをきちんと伝えるのが、メディアの本来の使命のひとつだと思うのだけれども・・・残念ながら、期待できないようだ・・・