クラウディオ・アバド死す!!! | 文筆家hideの徒然ブログ

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何日も前のことだが、世界的指揮者クラウディオ・アバドの訃報に接したショック!



何年にもわたって癌と戦っていたが、ついに斃れたビックリマーク




私が、彼の指揮姿に初めて接したのは、子どものころだチョキ



たしか、1972年ごろだったと思うが、「若手三羽烏」(アバド、小澤、メータ)の1人という触れ込みで、ウィーン・フィルを率いて颯爽と来日クラッカー



ベートーベンの交響曲第8番と第7番を演奏したが、あまりのひどさにあ然としたのを今でも明確に覚えているダウン



ところが、アバドに対する私のそんな印象を一瞬にして覆すような出来事が起こる!!



間もなく、彼は、母国イタリアの名門歌劇場「ミラノ・スカラ座」の音楽監督に就任し、そのデビュー盤として、「ヴェルディ・オペラ合唱曲集」を録音したのだ音譜




それは、まさに驚天動地の名演奏であり、今もって、彼の代表盤のひとつであるばかりか、イタリア・オペラの並み居るCDの中でも屈指の存在であると言ってよい合格



それがこれ!!





何がそんなに素晴らしいのかはてなマーク



まずは、選曲の妙チョキ



歌劇「ナブッコ」「第1回十字軍のロンバルディア人」「エルナーニ」「マクベス」「イル・トロヴァトーレ」「アイーダ」「ドン・カルロス」「オテロ」などから、愛国的な熱情にあふれた合唱曲を選んだビックリマーク



19世紀半ばの「リソルジメント」(イタリアの国土統一運動)をテーマに選んだと言われ、「イタリア共産党の若き闘士の面目躍如の選曲」などと評されたものだドンッ



彼の音楽的ビジョンは極めて明確であって、そのビジョン実現にすべてのエネルギーを投入し、きわめて求心力の強い演奏を成し遂げているアップ



あらゆる要素が、非常に強くコントロールされ、したがって、激情に溺れるなどということは全くない目



ストイックなまでの演奏スタイルなのに、いや、逆に、そうであればこそ、アバドや、スカラ座の面々の想いが、否応なく音楽の端々に滲み出る音譜



本当に、この演奏には、圧倒されたな~!!



アバドは、それ以降、ヴェルディのオペラ作品を次々に録音していったが、その中では、特に、「シモン・ボッカネグラ」が印象深いドキドキ



1980年代の後半には、彼は、放逐されたロリン・マゼールの後任として、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するクラッカー



しばしば「魑魅魍魎の館」と称され、陰謀が渦巻いているこのオペラ座で、しかし、アバドは、新境地を開くメラメラ



新ウィーン楽派の作品群に優れた解釈を見せたのだ音譜



ベルクの歌劇「ヴォツェック」は、今でも、DVDとして映像が残され、同曲の代表的演奏のひとつとされている。



しかし、私が、個人的に最も評価しているのは、ウィーン・フィルと録音したベルク作品集のCDだ音譜





それがこれ!!


ベルクの「7つの初期の歌」「ワイン」「管弦楽のための3つの小品」が収録されているニコニコ


メゾ・ソプラノは、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターだ(1994年、ウィーン国立歌劇場の「薔薇の騎士」で、オクタビアン役として素晴らしい歌唱と演技を見せたあのオッター!!)ラブラブ




その後、アバドは、亡くなった帝王カラヤンの後任としてベルリン・フィルの音楽監督に就任ビックリマーク


そして、任期を終えた後は、病気と闘いながら、スイスのルツェルン祝祭管弦楽団と、優れたマーラー演奏などを聴かせた!!



しかし、そんなアバドもついに亡くなってしまった。。。。合掌。。。。





こうして、かつての「若手三羽烏」の中のエースが亡くなり、残るは、小澤とメータビックリマーク



小澤さんも、長期の癌闘病を経て、復活されたけれども、流石に往時のようにはいかないガーン



その点、メータは元気だメラメラ



東日本大震災直後、外国人アーチストたちが先を争って帰国し、あるいは来日を取りやめる中、メータは、敢然と、日本で、NHK交響楽団を指揮し(=チャリティ)、ベートーベンの第9を演奏したDASH!



あの演奏は、凄かった爆弾



メータ以下、演奏者全員の、まさに鬼気迫る異常なまでの「想い」のこもった、本当に胸を抉るような凄絶な第9だった。。。。。テレビでその演奏を見ていて、ず~っと涙が止まらなかったビックリマーク



メータは、ヨーロッパに戻ってからも、第9のチャリティコンサートを開くなど、日本の被災地のために尽力し、男を上げたアップ



そのメータが、来年元旦のウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートを、また指揮するビックリマーク



私は、メータと聞くと、ウィーン・フィルを指揮して録音したフランツ・シュミットの交響曲第4番のCDが一番好きで、できることなら、実演で聴きたかったな・・・との思いがあるラブラブ



もちろん、フィレンツェ歌劇場を指揮したプッチーニ「トゥーランドット」の公演も、オーケストラピットの近くで観て、強い感銘を受けたけれどもね・・・・

でも、やっぱり、メータには、ウィーンの音楽が似合うんだよねクラッカー



さてさて、そろそろ、晩御飯の支度をしなくっちゃ・・・・