予想通り、昨夜から今日にかけては、どのテレビ局も、浅田真央選手の銀メダル獲得を大きく報じていますね。。。。
しかも、どれも皆一緒で、「フリーの後半で2箇所失敗したために金を逃した!」
「でもまだ19歳なのだから、次の五輪でこそ金メダルを獲ればよい!」
という2つの論調・・・・
何とまあ・・・・・(  ̄っ ̄)
フリー後半の失敗がなく完璧に滑り切ったとしても絶対に追いつけなかったことを報じたテレビ局はありません。。。。いったい、なぜ?
男子フィギュアで4回転を見事成功させたプルシェンコ選手が、この女子フリーに出たとしても、決して追いつけなかったとされる高得点を、キム・ヨナ選手がもらっていたことを、なぜ報じないのでしょう。。。
そして、「4年後がある・・・」と言うけれど、まだ19歳だから・・・というのは、それは、ふつうの一般人の女の子に対する言い方であって、浅田選手は、置かれた状況がまったく違いますよね。
浅田選手は、15歳の時から世界の頂点に立ち続けている人です。
天才肌の安藤選手と異なり、才能的には典型的な努力型とされる浅田選手は、常人では考えられないような苦労と努力を重ねて今のポジションにいるのです。
トリプルアクセルを確実に飛ぶために、体脂肪を落としに落として、これ以上落とすとカラダに悪影響が及び、将来、子供が生めなくなる可能性があると言われても、それでも、体脂肪を落としたという、実に涙ぐましい苦労を重ねてきました。
そんな女性に対して、「今まで以上に頑張って4年後に金メダル獲れば・・・・?」なんて、ふつう、とても、言えませんよね。
それに、次の五輪の時、彼女は、すでに世界の檜舞台に出て9年目になりますよね。
いったい、これまでの女子フィギュアスケーターで、丸9年間も、世界のトップとして、言うなれば、世界のフィギュアの女王として君臨し続けた人って、誰かいるのでしょうか?
技術の流れも次第に変わり、ルールも変わり、ジャッジの価値観も変わり、世界の人々のフィギュアに対するニーズも変わり・・・・・すべてのことが移ろってゆくのが世の習いです。。。
そういう、世の中の新しい流れに即した新しいスターが、今後、数多く現われるのではないでしょうか? (浅田選手もキム・ヨナ選手も、まさに4年前、そういう現われ方をして、スターになった人たちですよね。。)
浅田選手自身だって、今後、年齢を重ねる中で、いろいろな出来事に遭遇するかもしれません。
無理に無理を重ねて今のポジションを構築した浅田選手であってみれば、次第に肉体的・精神的な疲労も蓄積するでしょうし、それは様々な故障となって現われるかもしれませんし、成績が次第に下降してゆくことだってあるかもしれません。
次の五輪で浅田選手は23歳・・・・・その頃には、「真央2世」と言われる村上選手が日本のエースとして世間の注目を一身に集めているかもしれません。
今、「真央ちゃん可哀想! 4年後があるじゃない!」と言っている人たちが、いつしか村上選手の熱心な応援団になっている可能性だって大きいんです!
どんな種目であれ、競技スポーツの世界というのは、こうした歴史が際限なく繰り返されるのだと痛感します。
異様なまでの五輪至上主義に立脚した「今回ダメだったのなら4年後に獲れ!」式のプレッシャーを与えるのは果たしていかがなものか・・・と私は思います。
「浅田真央VSキム・ヨナ」を軸として動いてきた世界の女子フィギュア界のひとつの歴史は、事実上、終了しました。
ここでいったん、五輪の呪縛から解放してあげて、これからの人生について、自由に、そしてゆっくりと思いをめぐらす時間をあげても良いのではないか・・・・そんな風に私は感じます。
世界各地をのんびりと旅して歩くも良し・・・・・
そうした時間を過ごす中で、やはり自分には五輪の金メダルしかない・・・と確信するのであれば、それはそれでよし・・・・
いや、そうじゃないんだ!・・・・と気づきを得るのであれば、人生の新しい一歩を踏み出せばよい・・・・・・
ひとりの女性の人生として捉えたとき、浅田さんに対して、そういう時間をプレゼントしたって良いのではないかと私は思います。