さらに続きます
ここからは「最近の情勢」について記します
(健康保険組合の2024年見通し)
・大企業の会社員らが入る健康保険組合(健保組合)の2024年
見通しについて
・健康保険組合連合会(健保連)が4月23日に公表した
・全体の9割の組合が赤字見通しとなった
・主な理由は「医療費の高止まり」「高齢者世代への拠出金の
増加」など
・健保連が報告をもとに1379組合全ての財政を推計した
・全体の収支で予算ベースで6578億円の赤字見通し
・これは2010年の予算に次ぐ赤字
・過去の決算で見ると2009年の5234億円を超える最大の赤
字
・赤字を見込むのは1194組合で全体の86.6%で前年の
予算ベース79.1%を上回った
・「医療費の高止まり」とともに財政の「重し」になっているの
が「高齢者の医療費への拠出金」で支出に占める割合は4割超
・この傾向は団塊の世代が医療機関にかかりやすくなる75歳を
過ぎることになるので「拠出金が増え続ける」見通し
・健保連の佐野会長代理は「現役世代の負担軽減」と「世代間の
給付と負担のバランスの是正」を政府に求めていくとしている
(当ブログの感想)
*以前は健保組合は「優雅な運営を謳歌」していた
*自己負担額を「さらに補填」してくれたり「健保組合員のため
の保養施設」なども多く持っていた
*日本の人口構成から見れば昨今の状態になることは見越せた筈
だが「対処のしようがないまま」今日を迎えてしまったという
ことになる
*「国民皆年金」についても「100年安心」などと言っていた
が今後の見通しに「危機感」が漂うことになっている
*支給開始時期を遅らせる「選択肢」を持たせるなどの対策が
検討されているがどうなるのか
*国民皆保険・皆年金が揺らごうとしている
*日本の借金も1000兆円を超えて「利上げ」を1%すれば
10兆円の「利子負担」が生じることから「さらなる借金」や
「利上げ」などはできず袋小路に追い込まれている
*誰が為政者になってもこれまでの「負の遺産」を「解消」する
ことは難しい
次回は「骨切り手術についての考察」を予定します