負ける練習 | ポーラザビューティ竹の塚店のブログ

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 息子。

小3から 

警察署で教えてくれる柔道に通っていました。



小さいときから  泣き虫で弱かった息子を
心配し

私達親は  少しでも強く逞しくなってほしい。

そんな想いで

あまり乗り気でない息子を焚き付け

柔道に入会させました。



試合に出れば  1回戦負け。

練習でも  何度も  何度も。負ける。

倒される。
投げ飛ばされる。

強くないというよりは  弱い息子でした。




それでも 稽古に行きたくないと言わず


休まなかった息子。





6年生の時に 柔道を
中学でも続けるか否か
決めるとき


絶対やめるだろうと本人に聞くと



中3 最後までやるよ。

負けてばかりで中途半端だしね。



勝てない柔道をしていても
楽しくないのに何でだろう?

6年生まで 頑張ったからもういいんじゃない?
と言うものの  本人は続けると。。

私達は 首を傾げましたが
彼は 中3卒業迄続けました。

道場には 相田みつおさんの
これが掲げてありました。

【負ける練習】

柔道の基本は受身

受身とは投げ飛ばされる練習

人の前で叩きつけられる練習

人の前でころぶ練習

人の前で負ける練習です。

つまり、人の前で失敗をしたり 恥をさらす練習です。

自分のカッコの悪さを多くの人の前で

ぶざまにさらけ出す練習

それが受身です。

柔道の基本では

カッコよく勝つことを教えない

素直にころぶことを教える

いさぎよく負けることを教える

長い人生には

カッコよく勝つことよりも

ぶざまに負けたり

だらしなく恥をさらすことのほうが はるかに多いからです。

だから柔道では 始めに負け方を教える

しかも、本腰を入れて 負けることを教える

その代り

ころんでもすぐ起き上がる 負けてもすぐ立ち直る

それが受身の極意

極意が身につけば達人だ

若者よ 失敗を気にするな

負けるときにはさらりと負けるがいい

口惜しいときには「こんちくしょう!!」

と、正直に叫ぶがいい 弁解なんか一切するな

泣きたいときには 思いきり泣くがいい

やせ我慢などすることはない

その代り

スカッーと泣いて ケロリと止めるんだ

早くから勝つことを覚えるな

負けることをうんと学べ 恥をさらすことにうまくなれ

そして下積みや下働きの 苦しみをたっぷり体験することだ

体験したものは身につく

身についたものー それはほんものだ

若者よ

頭と体のやわらかいうちに 受身をうんと習っておけ

受身さえ身につけておけば

何回失敗しても

すぐ立ち直ることができるから・・・・・・

そして

負け方や受身の ほんとうに身についた人間が

世の中の悲しみや苦しみに耐えて

ひと(他人)の胸の痛みを 心の底から理解できる

やさしい暖かい人間になれるんです。

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

教え子たちは
こんな教訓をしっかり叩き込まれます


私は、強く逞しい 男子になってほしくて
柔道を息子に勧めました。


しかし、6年間通った柔道で
息子は 
諦めない心 優しい心 そして 強い心を
学んだようです。

私達親の  なってほしい 強さは 
私達だけの勝手な理想だったような
気がします。

もっと大切な強さを身に付けた息子です。


子育ては
子供から教えてもらうこと 
沢山あります。

一生勉強ですね。

最後まで
ありがとうございました。
                                               猪野裕子でした。