妹「に、にいさん?」

妹友「あ、お兄ちゃん、こんにちはー」

男「こんにちは、妹友ちゃん」

ミャー

男「…やっぱりネコだったか」

妹「ど、どうしているのかな…」

男「……。」

妹「……。」

男「…はぁ」

妹「ご、ごめんなさい」

男「いや、なんも怒ってないけどね」

妹友「…ネコさん、牛乳だとお腹壊しちゃうんですかー?」

男「あー、普通の牛乳はあげ過ぎないほうが良いんだよ。ほら、ネコ用のミルク買ってきたからこれを飲ませてあげて」

妹友「あ、はーい」

ミャー

妹友「飲んでますねー」

妹「…美味しそう」

男「妹、よだれ」

妹「へ?…わーわー!」

妹友「妹も飲む?」

妹「い、いらないもん」

男「だからそれネコ用だって…」

ミャー

妹友「え?もっとー?」

妹「あげていい?にいさん」

男「あとちょっとだけな」

妹「はーい、どうぞー」

ミャー

妹友「あはは、喜んでるー」

妹友「じゃあ妹、また明日ねー」

妹「うん、またね」

妹友「お兄ちゃん、今度家に遊びに行きますね」

男「いつでもどうぞ」

妹「駄目だよ、にいさんは受験生なんだからね!」

妹友「あ、そっかー…」

男「はは、気にしなくて良いよ」

妹友「ほんとですかー?」

男「ほんとほんと」

妹「…むー」

男「じゃあね、妹友ちゃん」

妹友「はい、さようならー」

男部屋

男「…なるほどな、傘とセーターはこういうことか」

妹「…ごめんなさい」

男「いや、だから別に怒ってないって。むしろ妹の優しさに感心してるくらいだし」

妹「うん…」

男「でもまあ、ひとつ言うとしたら、なんで俺に内緒にしてたかってことだな」

妹「……。」

男「言ってくれたら俺も色々やってあげたのに」

妹「……。」

男「なんだったら母さんに頼んであのネコを飼っても良いしな」

妹「……。」

男「運の良いことに、俺も母さんもネコは大好きだ」

妹「…だからだよ」

男「え?」

妹「にいさんもお母さんも、ネコが好きなの知ってるし…優しいから」

妹「ばれちゃったら…ネコを飼っても良いよって言うかなーって」

男「あれ、飼いたくないのか?でもそれなら別に、無理に飼えって言うわけじゃないしさ」

妹「…うー」

男「…ん、飼いたいのか?」

妹「……。」

男「いや、だからもし母さんが反対しても俺が頼んでやるって」
妹「おはよ」

妹友「おはよー、妹」

妹「寒いねー」

妹友「あの子大丈夫かなー…」

妹「昨日ね、一応セーターを置いてきたんだけど」

妹友「セーター?昨日って、一度家に帰った後?」

妹「うん」

妹友「ぶー、妹ばっかり頑張ってるー」

妹「わ、私じゃないよ!傘はにいさんに買ってもらったし、セーターはお母さんのだし…」

妹友「…私もなにかしてあげたい」

妹「き、聞いてよー」

妹友「よし、今日ミルクを買ってあげよう」

妹「え…でも、それ良いかも」

妹友「でしょ!じゃあ放課後にねー」

妹「うん!じゃあ、あの子に会いに行こー」

妹「ただいまー」

男「おかえりなさい」

妹「あれ、にいさん早いね」

男「まあなー」

母「帰ってきたらすぐに着替えなさいよー」

妹「分かってるよー」

トットットッ

…………。

トットットッ

妹「いってきまーす」

男「ちょ、ちょい待ち」

妹「…あれー?」

男「出掛けるの早いな」

妹「あ、うん。財布を取りに来ただけだから」

男「買い物か?」

妹「妹友とね」

男「何を?」

妹「……。」

男「……。」

妹「…ぎゅ、牛乳」

男「牛乳?」

妹「うん、牛乳」

男「妹、牛乳好きだっけ?」

妹「きょ、今日はそんな気分なの!」

母「牛乳ならあるわよ?」

妹「あ、えーっと…」

妹「今日は買いたい気分なんです」

母「……?」

男「……。」

妹「じゃ、じゃあいってきまーす」

母「…いってらっしゃい」

バタン

母「妹、どうしたのかしら」

男「……。」

妹「お待たせー」

妹友「全然待ってないよー」

妹「じゃあ行こっか」

妹友「うん、どこで買うー?」

妹「牛乳ってコンビニに売ってるよね?」

妹友「コンビニって高くないかな…?」

妹「大丈夫、私も払うから」

妹友「え、やだよー、私があげるからー!」

妹「私もあげたいもん」

妹友「…むー」

妹「えへへ…行こ?」

妹友「しょうがないなー」

妹「来たよー」

妹友「来たよー」

妹「ミルクあげるからねー」

妹友「寒くなかったー?」

妹「…あ、ミルクどうやってあげよう」

妹友「はい妹、お皿持ってきたから」

妹「あ、ありがとー」

妹友「飲んでくれるかなー」

妹「どうかな…はい、どうぞ」

男「…冷たい牛乳あげるとお腹壊すぞー」

妹友「わあっ!」

妹「わっ!」
男友「むしろあいつも傘を置いてくくらいだな」

女「あ、男君小動物大好きだもんね!いっそのことうちで飼うとか言い出すんじゃない?」

男友「はは、ありえるな」

妹「……。」

女「あれ、どうかしたの?」

妹「お願いがあるんですが」

女「お願い?」

妹「私がここでしてること、にいさんには内緒にしておいてもらえませんか?」

男友「ん、内緒?」

女「男君に話してないの?」

妹「はい」

男友「どうしてだ?」

妹「…そ、それは」

女「分かったよ」

妹「…え?」

女「内緒にしとけば良いのね?」

妹「はい、お願いします」

男友「あ、あれ、理由聞いてないぞ」

女「バカ、女ってのはね、誰だって秘密を持ってるものなのよ」

男友「え、今そういう話なの?」

女「そういう話なの!」

妹「…ありがとうございます」

女「良いよー、ほら、男友も絶対に言っちゃ駄目だからね?」

男友「まあ、女の子の頼みは無条件で聞きますけどね」

女「カッコイイー」

妹「あはは…くちゅんっ!」

女「あ、ほらほら風邪引いちゃう!」

男友「帰ろうぜー」

妹「あ、はい、分かりました」

男友「家まで送ってこうか?」

妹「大丈夫ですよー」

女「気をつけて帰りなさいよ?」

妹「…えへへ」

女「どうしたの?」

妹「にいさんみたいに心配してくれたから…なんかお姉ちゃんが出来たみたいで」

女「きゃー、お持ち帰りしたいー」ギュ

妹「わ、わー!」

女「じゃあまたねー」

男友「また遊ぼうね、妹さん」

妹「はい、お願いします。さようならー」

タッタッタッ

女「あ、走ると濡れちゃうよー?」

男友「元気だな…さて、俺も帰るかなー」

女「待てい」ガシッ

男友「…あ、やっぱまだやるんですか」

女「私の部屋でみっちりとね」

男友「……。」

女「はい、出発ー」

男友「…おー」

男「おはよー」

妹「行ってきまーす!」

バタン

男「…ん?あれ?今何時?」

母「7時」

男「…妹、家出るの早くない?」

母「なんか妹友ちゃんと約束してたみたいよ」

男「なんの?」

母「聞いてないけど」

男「……?」

妹「おはよ」

妹友「おはよー、妹」

妹「寒いねー」

妹友「あの子大丈夫かなー…」

妹「昨日ね、一応セーターを置いてきたんだけど」

妹友「セーター?昨日って、一度家に帰った後?」

妹「うん」