「おい○○、時々集まって飲んでるんだ。今度お前も来ないか」

と高校の級友からの電話。

 

高校は工業高校の土木科だった。

クラスはたった一クラスの44名。

44名が一人も欠けずに卒業した。

男ばかりの3年間、つまらなかった中学時代をはるか彼方に押しやり、高校生活は輝いていた。

 

特別仲が良かったわけではない級友から10数年ぶりの電話。

彼曰く、「お前んところ、遠いので遠慮してた」。

何言ってんだ、アクアラインがあるじゃないか。

最寄りのバス停から横浜まで45分。アクアライン、神奈川の人間には認知度が低いようだ。

 

集合は大船駅。

大船がこんな都会になっているとは思わなかった。

駅も近代的になり、行きかう人も多く我が街の駅舎とは大違い。

 

昭和の爺5人、時間通りに集合(さすがだね)。

昼の12時、駅傍の居酒屋の暖簾をくぐる。

へえー、こんな時間にやっているんだ、さすが大船。

 

白髪頭五つ並びカンパイ。

話は「だれだれが死んだ、あいつとあいつは行方不明どこに住んでいるか分からない」。

爺の会話だね。

 

僕のパーキンソン病を披露。

「おっ、モハメドアリがなったやつだね」

そうなんです、他にレーガン元アメリカ大統領にマイケルジェイフォックスも。

有名人が罹る病気?

そんな有名人が罹るんだ、少し勇気が・・・

 

白髪頭のひとりが「俺、膀胱がん」「手術、尿道に管を入れ・・・痛ってえてんだ!」

聞いただけで、おーっ、痛そう。

 

73才、そんな話も笑い話で歳を忘れた3時間。

連れ合いへのお土産(崎陽軒の季節の駅弁、夕飯にした)を手に、アクアラインのバスに乗って海を渡った。

 

次回は6月末・・・東京湾を渡ってまた大船へ来よう。