日曜生クラス第3回の模試演習中のこと。
東京在住のH君,試験開始から2時間が経過した午後3時,教室の時計をちらちらと見ている。
「こいつ何やってるんだ。」と彼の後ろに立っていた監督官の私は不思議に感じた。
「建物の問題が簡単で早く終わりすぎたせいで,終了時間を間違えました。」と終了後の彼の弁。
驚きだ。
2年目のリトライ生。
試験時間は「午後1時から午後3時半」と体に染みついているはずなのに・・・
人間とは不思議なものである。
それで土地を焦りすぎて誤差の調整計算ミス。11.5点の有り様。
何が起きるかわからない。
本試験には魔物が棲むという。
模試で魔物にとりつかれてよかったということだな。
直前的中模試答案提出者の皆様,遅くなり申し訳ございません。
直前的中模試第3回成績順位の公表です。
申込者 53名
答案提出者 39名
択一~最高点18問=45.0点 最低点6問=15.0点 基準点=13問=32.5点
書式~最高点47.0点 最低点10.5点 基準点=30.0点
順位(択一書式双方とも基準点を満たした者のみ掲載)
1 岡山I 択一42.5+土地24.5+22.0=89.0
2 宮城K 45.0+20.0+20.5=85.5
3 愛知Y 40.0+24.5+18.0=82.5
4 北海K 35.0+23.5+23.5=82.0
5 大阪T 37.5+24.5+19.5=81.5
6 茨城O 40.0+18.5+19.5=78.0
7 東京O(大・女) 42.5+12.0+22.0=76.5
8 東京O(大・男) 32.5+18.5+25.0=76.0
9 北海A 40.0+17.0+17.0=74.0
9 茨城K 40.0+13.5+20.5=74.0
11 東京H(星)37.5+11.5+24.0=73.0
12 千葉N 32.5+18.5+20.5=71.5
12 千葉T 37.5+13.0+21.0=71.5
14 埼玉S(齊)32.5+18.0+20.5=71.0
15 広島K 35.0+14.5+19.5=69.0
15 埼玉K 35.0+10.0+24.0=69.0
17 神奈I(弟)35.0+13.0+20.0=68.0
18 千葉H 32.5+10.5+20.5=63.5
講評
・択一
全体的に点数が低い。難しい論点が集中したのかもしれない。
民法
第1問は本試験未出題の項目なので捨ててよいが,第2問,第3問は正解を。
不動産登記
第4問 一括申請の可否。頻出項目,書式にも影響する論点。穴の無いように必死で学習すべきところ。個数算定でも正解を。
第5問 忙しくて勉強時間ありませんという者は捨てよう。
第6問アイエオ,第7問アイウオを押さえよう。
第8問~第13問 過去問がズラリ並んでいる。完全把握を!
第15問 内容は簡単だと思う。把握しよう。
第16問 区分建物が共有の場合に問題となるのは敷地利用権の一体化だが,はっきりした根拠がなく見解が別れる論点である。Ⅰ図に関するアとイは余力が無ければ捨てていい。そのかわり,Ⅱ図,Ⅲ図の内容は完璧にしておけ。
第17問 内容は簡単だと思う。把握しよう。
第18問 アは重要。余力が無い者は,それ以外は捨てていい。
第19問 完全把握でお願いします。
筆界特定
第14問 アは自信持って切れる肢にすべき「筆界特定の申請,代位は絶対ムリ!」→1,2に絞って正解を導け。
土地家屋調査士法
第20問
出題可能性あまりない項目。忙しくて勉強時間ありませんという者は捨てよう。
・書式
全体的に誤字,脱字が目立つ。答案はチェックしろ!
・土地
第1欄,第2欄のC以外の座標値を出せるかどうかが,合否を左右する。
第1欄,第2欄と第5欄の計算,作図を30分でできるように繰り返しの練習をせよ!
上記と第3欄ができていれば,第4欄で地積更正をかけて,(イ)(ロ)の地積ができなくても,合格だ。
訂正;解説P32の土地の解答;基準点②のX座標値「202.42」に訂正して下さい。すいません。
・建物
9割正解必至の問題。
やってはいけないことは大幅減点を招くミス。
建物の形状,敷地における位置関係の把握。時間がかかっても正確にすべきだ。
共用部分である旨の登記の添付情報,登記原因及びその日付の書き方,デキが悪い。覚えて得点源にすべきだ。
その他,家屋番号の記載指示,よく読んで書くこと。種類について物置の解答が多かったが,物品の収納保管に要する建物の種類は原則として倉庫。物置は規模が小さいとき。一階二階で計150㎡近く。小規模ととらえるのは無理だろう。