どうしようもなかった二人~ご支援いただいた元受講生の皆様に感謝の意を込めて | 土地家屋調査士受験!カネコのちょっと役立つハナシ

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「先生,このロース焼けてますよ。そっちのタレで食べて下さい。うまいですよ。」と福島の鈴木英範先生。

どうしようもなかった二人,鈴木先生と茨城の石川直樹先生と男三人で焼き肉である。

東京は笹塚にて,8月13日の夜。

「この二人が調査士とは。マジ信じられん。」



鈴木先生。予備校時代の基礎コースの受講生。やる気があるのか無いのか?一番前の真ん中の席に座って受講しているが,「土地の一個性の要件,内容の一部は前にやっているから,それを答えてもらおうか。鈴木君答えてくれる。」と当てると「わかりません。」。他の質問にも「わかりません。」の連発。目を見ればやる気のなさがアリアリである。「こいつはどうしようもない。あのときまじめに勉強しておけばよかったなと,あとで後悔するなよお兄ちゃん。」と心の中で切り捨てたのを思い出す。

その講義から1年半後,音信不通だった彼と模試の解説講義で再会。「先生,ご無沙汰しています。今年は合格しますから。」と挨拶してきた。何やら雰囲気が違う。模試の解説講義もまじめに聴き,終了後には質問をしてくる。まるで別人。その年は択一19問正解しながら不合格となったが,がらり一変のやる気のある受講生になっていた。次の年の模試で,偶然にもお互いに知っている焼き肉屋の話になり,「合格したら,その店で焼き肉御馳走してやる。」と停止条件付きの約束をした。

そして見事に条件は成就した。しかも,あの伝説の灼熱の東京会場で。その年の東京は猛暑の夏だった。試験室にエアコンは必定。しかし,彼が受験した部屋のエアコンは試験開始後に故障した。エアコンの無い真夏の室内。その部屋の受験生達は暑さとの戦いを強いられる。したたる汗がほほをつたい,記述の答案用紙に落ちる。滲む文字,線。しかも,彼の隣には腹痛を訴える受験生がおり,その受験生がトイレに行く度に席を立たなければならない状況だったという。その過酷な状況下で合格を果たした鈴木英範。何という大変身。彼の精神力に脱帽である。

約束を果たすべく,焼き肉屋で彼の合格を祝う。彼を別人にしたものは何だったのかと訊くと。「隣地との境界確認の立ち会いをやっているときに隣地の人に言われたんですよ。「あんたはどうせ資格持ってないんでしょ。」と。それで火がつきました。」と鈴木先生。真意のほどはわからないが,仕事ができても,所詮補助者は補助者と言われたことがよっぽど悔しかったのであろう。



石川先生。彼は鈴木先生と同級生。すごく真面目,イケメン。講義も熱心に聴いて質問にもハキハキと答える好青年であった。約10ヶ月のコースの3分の2を消化するあたりまでは・・・。途中から誤答が目立ちはじめ,脱落。「講義の内容が難しくなって,途中からついて行けなくなった。」と言っているが,要はそこまでのやる気しかなかったということだ。

ただ,彼の場合は,やる気が萎えた様子はあるものの,模試を受けに来ており,初心を思い出して,またやる気モードに突入してほしいと期待していたのだが・・・,ある日衝撃の光景が目に飛び込んできた。

予備校での模試の解説講義に向かう途中,予備校周辺の喫煙所を通りかかったとき,そこにはタバコを吸っている彼がいた。目が合うと気まずそうにペコリと頭を下げる。「何やってんだ?まだ,模試の最中だろう。」と彼に問いかけたのを今でも鮮明に思い出す。「変わったなあ。真面目だったのに。模試の解答をサボってタバコを吸っているとは。どうしようもないなあ。」と落胆した。

私は,次の年に予備校をやめ,講義から遠ざかったので,石川先生の合格は鈴木先生から聞いた。「あいつがねえ。」であったが,会って「おめでとう。」と声をかけてあげたいなとは思っていた。石川先生は鈴木先生の合格が起爆剤になったようで,鈴木先生に色々とアドバイスを受けて合格したという。



どうしようもなかった二人だが,今は立派な土地家屋調査士。それぞれ,お忙しいようだ。難関資格試験だが,「絶対に合格してやる。」という強い気持ちさえあれば合格できる。彼らはそれを立証した素晴らしい「どうしようもなかった二人」だ。



笹塚で焼肉を食べた後はご想像通り歌舞伎町で楽しくやって解散!

鈴木先生は受講生を二人紹介してくれた。石川先生は「先生のお力になれるよう頑張りますので、これからも宜しくお願いします!」と言ってくれる。

「先生は,俺たちがいないとダメだからなあ。」と彼らに言われているような気がする。

その通りでございます。図星でございます。

鈴木先生,石川先生もそうだが,かつての多くの受講生が生徒を紹介してくれる。

沢山の元受講生が「先生は,俺たちがいないとダメだからなあ。」と思ってくれているようだ

ご支援,ご協力をいただいたすべての元受講生の皆様。本当にありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。

お陰様で,本年度は無事に乗り切ることができました。

来年度以降も,皆様の応援を支えに一人でも多くの合格者を輩出していきますので,今後とも,講師金子を、金子塾をよろしくお願いいたしますm(_ _)m