神文ー1、弓前文書、委細心得 | 覚書き

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・日本曙史話: 弥生の言葉と思想 単行本 – 1997/6/1
池田 秀穂 (著), 上原 光子 (編集)

 

日本の歴史の歩みが明らかになって来た7世紀から20世紀にいたる藤原家、その氏神の鹿島・香取両神宮に伝承された二大文書〈弓前文書・委細心得〉を判読・推理して、日本の弥生時代のすばらしい文化を語る一冊。
登録情報
出版社 ‏ : ‎ 沖積舎 (1997/6/1)
発売日 ‏ : ‎ 1997/6/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 231ページ

 

・古事記、祓い言葉の謎を解く 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/10
萩原継男 (著)

空白の日本古代史が『弓前文書』「委細心得」の解明により姿を現す。『古事記』の神々に隠された暗号。著者は鹿島神宮の社家「家枝神(けしがみ)」職の三十一代目。

 

著者について
昭和十七(1942)年茨城県鹿嶋市に生まれる。 早稲田大学第一政経学部中退。試験検定により明階取得。元鹿島神宮禰宜。 鹿島神宮の社家「家枝神(けしがみ)」職の三十一代目。「家枝神」とは、平安時代、京都より勅命で鹿島神宮宮司として赴任した大中臣片岡大宮司家(初代清持)から枝分れした家の意。
登録情報
出版社 ‏ : ‎ 叢文社; 初版 (2016/3/10)
発売日 ‏ : ‎ 2016/3/10

 

・日本曙史話: 弥生の言葉と思想 単行本 – 1997/6/1
池田 秀穂 (著), 上原 光子 (編集)

 

内容(「MARC」データベースより)
日本の歴史の歩みが明らかになって来た7世紀から20世紀にいたる藤原家、その氏神の鹿島・香取両神宮に伝承された二大文書〈弓前文書・委細心得〉を判読・推理して、日本の弥生時代のすばらしい文化を語る一冊。
登録情報
出版社 ‏ : ‎ 沖積舎 (1997/6/1)
発売日 ‏ : ‎ 1997/6/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 231ページ

 

・「委細心得」についての私の見解 その2―藤原家伝承の文書 単行本 – 2001/9/1
上原光子 (著)

出版社 ‏ : ‎ オフィスWOL (2001/9/1)
発売日 ‏ : ‎ 2001/9/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 27ページ

 

・世界のバイブル 神文 第二章の解読 Kindle版
萩原継男 (著)  形式: Kindle版
4.6 5つ星のうち4.6    15個の評価
すべての形式と版を表示
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現代の最先端の物理学では「無からの宇宙創生説」に見るように 基本的 に「無」から「有」誕生をこの宇宙の起源としています。
つまり 真空のエネルギーによって宇宙はインフレーションを起こし大きな宇宙が誕生したということです。

つまり真空のエネルギーが物質と光に転化したビッグバン宇宙の誕生が一応の現代物理学の定説です。

ところが驚くべきことに「神文(かみふみ)」というアメノコヤネからのメッセージ が 中臣氏の 先祖たちに 下されていて その中に現代物理学の最先端の 「ビッグバン誕生」 のことが 一番初めに記されているのです。
古代弥生語で「アマツムイマスパルヌ(天は無(む)にして無限なる大宇宙を疎と密の運動として始めた)」と記しているのです。

こんなことを2000年以上も前に記した聖典 はユダヤ・キリスト教の聖書を含めて世界のどこにも存在していません。

本書のタイトルの形容詞に「世界のバイブル」 と銘打ったゆえんです。

我が国の古事記や日本書紀 もこの事に関しては全くのかたなしです。

 

・貴志家の人々 単行本 – 1998/6/1
上原光子 (著)

内容(「MARC」データベースより)
親戚と異なる「下り藤」の家紋に疑問をもち、調べあげた貴志家の歴史を綴ったもの。
登録情報
出版社 ‏ : ‎ 関東図書 (1998/6/1)
発売日 ‏ : ‎ 1998/6/1
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 103ページ

 

・古事記の原文である「神文」の発見!: そのまま現代科学である「神文」の第一章 Kindle版
萩原継男 (著)  形式: Kindle版
3.8 5つ星のうち3.8    42個の評価
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現在 神社神道界はもちろんのこと 神道に関わる学会においても古事記冒頭の十七柱の神々が 本当は一体どのような意味を持っている神なのか については決定的な定説が残念ながら確立されてはいません。オオナムチがなぜ大国主神となるのか またおオオヒルメムチが天照大御神になる理由 ましてや 鹿島神宮の神のフツ の御魂 (みたま)の剣と 香取神宮の神名フツ主 の「フツという言葉」の二つが同じか あるいは違うのか  違うとすればどう違うのか  についてわかっていません。

以上のことを理路整然と説明し 心底からなるほどと思わせるほどに解き明かした学者は 知れる限りでは これまで一人もいません。
大学者 本居宣長(もとおりのりなが)の膨大な量の「古事記伝」もその例外ではありませんでした。


今回 その古事記冒頭の十七柱の神々が 本当はどのような意味を持っているのかをその原典の「神文(かみふみ)」からこれらの解明を試みました。

神文は各四章四節から成る「かむながらの道」をその内容としています。

以下の通りの構成です。

第一章  真空から始まった宇宙の「神(かむ)ながらの道」
第二章   移りゆく無常 世界としての「神ながらの道」
第三章   循環する世界の「神ながらの道」
第四章   解脱し帰神していく魂の「神ながらの道」

本書はこのうちの「第一章 真空から始まった宇宙の「神(かむ)ながらの道」
をその内容としています。

よろしければ 是非御笑覧ください。 

 

・倭人語のすすめ

 

 

倭人の言葉が残されていた。古事記の神々の多くは、秘文とされた文書を基にしていた。一音一義の倭人語を解き明かしたいと思う。

 

委細心得1/5
2021-12-17 10:05:06 | 弓前文書(委細心得)
 弓前文書とは、口伝で伝えられて来た倭人語を漢字を基にした特殊文字を含む弓前漢字仮名を使って表した「神文」と、漢文で書かれた「委細心得」の二つの文書を指します。
 委細心得に書かれている通り、秘聞とされたが、明治維新で封印が解かれ、平成になって弓前67代池田秀穂が解読、公開しました。

 弓前文書の神文と委細心得の全文が私のブログで読めることになるので、活用・研究して欲しいと思います。
 「委細心得」は聖徳太子の頃の西暦610年頃に弓前値成(ゆまあてな)が書いた前半部と、南北朝の頃の1378年頃に藤原内実が書いた後半部に分かれます。
 なお、行番号を独自に付けました。研究の利便性を考えたからです。。

委細心得 前半部(弓前値成作成)

101世々弓和相伝秘聞不誤様記之。
 代々のユマニが相伝えし秘聞、誤りなきを期すべくここ に記す。
 ※弓和⇒弓前和(ゆまに)

102神呂美垂神産積大霊、吾子垂力右左珠汝子孫斎祀、宣御祖凝結会根霊事。
 カムロミタカミムツ大霊は、わが子タチカラの右左の珠、なれが子孫に祀るらしむと、御祖コヤネの霊事に詔り賜いき。
 ※神呂美垂神産積(かむろみたかみむつ):1102垂威実醸積霊゜【古】高御産巣日(たかみむすひ)の神
 ※大霊(おおひ):大御心、意志。
 ※垂力(たちから):【古】手力男(たぢからお)の神
 ※凝結会根(こやね):【古】天兒屋(あめのこやね)の命
 ※子孫(うみのこ)。御祖(みおや)。霊事(ひこと)。詔(みことの)り。

103孫中弓詔申
 孫のナカツとユマに詔り申す。
 ※中⇒中津。弓⇒弓前。のちに中津身(なかつみ)及び弓前和(ゆまに)は最高神の主宰者、一族の族長(鹿島神宮)及び副族長(香取神宮)というような意味合いになった。

104垂力右御雷左布土名。御雷剣布土鞘思。
 タチカラの右はピカ左はプツの名あり。ピカは剣、プツは鞘と思え。
 ※御雷(ぴか):日威pi ka。2201虚躍日威。大空より降り注ぐ威大な力の流れ。タケミカヅチ(武甕槌)。鹿島。
 ※布土(ぷつ):震゜積pu tu。2202震゜積津延プツツムノ。大地から湧き上がる組織的な力の流れ。フツヌシ(経津主)。香取。
 ※【古】建御雷之男(たけみかづちのお)の神、またの名は建布都(たけふつ)の神、またの名は豐布都(とよふつ)の神

105中御雷祀大霊力現。
 ナカツはピカを祀り大霊の力を表す。

106剣不使常在鞘。故弓布土祀常大霊力凝可。
 剣使わざれば常に鞘にあり。故にユマはプツを祀り常に大霊の力をこらすべし。

107即中表順神心意術修、弓内在吾教幾神力識修法。
 即ちナカツは常に表に立ち大霊の御心に従う術を修め、ユマは内にありて我の教うる大霊の力の数々を知り、それが法を修むべし。

108是分限誤神罰心得可。世々弓賢伝。
 この分限を誤たば神罰を心得べし。(御祖の教うるユマの文言誤たず)代々賢み伝えたり。

 

・弓前文書 神文(現代語訳)

 

 

2023-07-13 14:05:27 | 弓前文書(神文)
 弓前文書(ゆまもんじょ)とは、「神文」と「委細心得」という二つの文書をさす。
 「神文(かみふみ)」とは、文字の無い倭人が弥生時代から口伝で伝えてきたものを、七世紀初頭に香取神宮の神官であった弓前値成(ゆまあてな)が、万葉仮名を参考に漢字を利用し文字化した。その特徴は、倭人語の一音の意味に近い文字を選びだし、その発音は倭人の発音とした。発音を借りた万葉仮名とは大きく異なる。万葉仮名は音読み、に対して、いわゆる、訓読みと考えれば良いだろう。また、漢字に無い特殊文字も創作して使用している。
 「委細心得(いさいこころえ)」は、「神文」の取り扱いや、経緯が漢文で書枯れている。
 弓前文書原文の神文は、縦四十五センチ×横十八センチ×厚さ三ミリ~五ミリの木板七枚に、それぞれ一行十字、上下二段十四行にわたって、隙間なく書き込まれた漢字(変体形を含む)九八〇字である。
 代々の神官が受け継ぐ秘文とされ、第67代弓前和(ゆまに)の池田秀穂により、解読、公開された。

 池田秀穂は次のように述べている。

 私はいま、まず神文を公開し、さらに「ユマニは他言すべからず」の秘聞まで公開してしまった。ユマニの守るべき掟はすべて破ってしまった。当然神罰あるだろう。わが家滅ぶべし。(中略)すべて覚悟の上。「弥生の言葉と思想が伝承された家」(朝日カルチャーセンター)

 それから(作り始めてから)丸五年、平成五年末、上下二巻五百頁の大冊、『弥生の言葉と思想が伝承された家』五百部が完成した。有名神社、大学、親戚、友人、縁故は勿論のこと、朝日カルチャーセンターに五十部委託し、出入りの学者に頒布していただくようお願いする等、様々に伝手を求めて頒布していただいたのであった。こうして置けば何れの日か、種から芽が出ることだろう。「日本曙史話」(沖積舎)

 池田秀穂は、覚悟をもって弓前文書を世に出し、そして研究されることを望んでいる。


     神文(現代語訳文)

  (第1章)
大宇は意図す、大自然変化の流れ。行く道筋、始まりの秩序立て。
大宇は意図す、原点の真相は、事態の自在無限なる疎密運動にある。
大宇の秩序立ては、事態が驚きの無限力塊の姿となったことである。

   (第1節)
 大自然、始まりの芽生え。

物質を造るという驚きの意志が生まれた。
力は発動した。物質を造るという驚きの意志のそれだ。
出現莫大なる増殖、爆発的に数多火の玉の素粒となった。
宇宙の心、溢れ出た力は奇しき大本となって、大震動を起こし、秩序立てられて行く。
宇宙の秩序立ては、纏まろうとする力が働いて行く。
宇宙の秩序立ては、数多流れ出す自由力の永久不変の形成にあった。
宇宙の姿は、不思議な数多纏まりの力が働き合っている。
宇宙の姿は、さまざまな星で満たされている。

   (第2節)
 恵みの太陽が、輝き出した。

宇宙形成のなか、ガスが纏まり行く。
宇宙における、形造られ行く力体となった。
宇宙の流れ、秩序立ての大きな垣根が造られる。
宇宙における、核を取り巻く数多の力が覆う集積体となった。
宇宙の流れ、圧縮され混沌状態になる。
宇宙における、灼熱の基が造られた。
宇宙の流れ、灼熱は輝きの放射となった。
宇宙における、輝く存在となった。

   (第3節)
 大いなる秩序の集積が形成され出した。

大いなる垣根が保たれた。
燃える灼熱体で満たされてゆく。
吸いこまれる数多灼熱の塊。
浮きあがる様々な灼熱の塊。
どんどん変化して行く岩盤。
乱雑に重なり合う岩盤。
入や(いや)盛り上がり寄せ集まつた所。
浮き上がったものですっかり満たした所。

   (第4節)
 いわゆる生命現象を持ったものが出現、蔓延しだした。

自然力結実の世代。
自然カの結実は小さな現象として芽生えた。
自然意志増殖の生態。
自然意志によって動く単体が出現した。
遺伝、種子増殖の世代。
自己意志による統一活動体が出現した。
親接(雌雄)増殖の生態。
生命有限の個別現象が出現した。

  (第2章)
大宇は意図す、大自然変化の流れ。行く道筋、移り行く秩序立て。
ああ威大なる熱と光の太陽の恵み、与え続ける力の流れ。
ああ威大なる総合秩序、さまざまの与え続ける力の流れ。

   (第1節)
 大空この虚空に踊るもの(それは次に示す通り)、充ち充ちたる不思議なる大本は、因果は幾重にも重なり動いている。
    
ああ威大なる照り輝く実体。
明るく照り輝く実体。
光り輝き続ける星。
巨大な力が流れ出ている星。
自に見えぬ力を持つ星。
燃える恐ろしい星。
目に見えぬ力を持つもの。
映える粒子。

   (第2節)
 ああ威大なる恵みを与える総合の流れ(それは次に示す通り)、自然に醸され、形成され溢れ出た力の流れである。
    
大空より降り注ぐ威大な力の流れ。
大地から湧き上がる組織的な力の流れ。
稲妻の流れ。
火炎の流れ。
風の流れ。
水の流れ。
生き物が造り出す力の流れ。
岩石土砂が造り出す力の流れ。

   (第3節)
 豊かに生み育てる母なるもの(それは次に示す通り)、生育完成、余剰から増加へとの一元の力の流れである。
    
秩序を生み出す霊力。
自然力を捕捉し活性化する。
水という媒体の霊力。
秩序体を捕えわが物とする。
余分の力を生み出す霊力。
意志を分化、籠らせ、寄せ集める。
分体を造り出す霊力。
充実するとその雛形を分離する。

   (第4節)
生まれ出る秩序体の過程は(次に示す通り)物事にはすべて生命がある。
妙なる力が醸し出される意志の段階。
自然力から分化した真の意志。
与えられた力が流れ出す意志行動の段階。
力を行使する基本意志。
物質組織段階。
物質形成の意志。
現世対応の段階。
秩序現象を続けようとする意志。

  (第3章)
大宇は意図す、大自然変化の流れ。行く道筋、永久の秩序立て。
大自然変化現相。
大自然変化現象。

   (第1節)
 新羅万象は、大自然保有力が起こす因果の永久輪廻運動である(これを輪廻因の法則という) 。

因縁結実相。
自然力吸収象。
事物発現相。
自然力集中現象。
事物分解相。
自然力解放現象。
余韻因果相。
自然力拡散象。

   (第2節)
 現実その裏に潜む意志の力は、現実が積み上がって行くうちに、意志は薄れ、力を失い、現実は永久の風化物となる(これを有限集゛(じゅ)の法則という) 。

あるきっかけで自然力は意志として活動して現実の種となった。
定められた因縁に従って発芽増殖分化して雛形となった。
その結果、定められた通り形成され充実し、有り余れる力を持つものとなった。
現実の積み重ねが増すにつれて、生まれる力は流れ去る。
定められた通り現実は風化しカは失せた。

   (第3節)
 始まりあれば必ず移り行くあり、その軌跡は影を永久に残す(これを無限覆の法則という) 。

大自然の威大な有り余れる力が輪廻している。
因縁の原点、大本の心の意図する所は。
初めの緒(いとぐち)は混沌から秩序立て完成へと進んで行く。
力の集積体が出来上がり、それが明らかに照らし出す現世その太陽の下。
あるきっかけで大本の意志が分化し、発動し、その現れは物質化の種となった。
芽は霊妙に定められた通り育ち行く。
集積、増殖、分化して妙なる現象となった。
余分のカは現象の増大に変化し。
現象が重ねられて行くうちに、根や木の芽のような秩序体に力は転換されて行く。
現象は異物、風化物に変わり消滅し、散り行く。
混沌は行きわたり覆い尽くして、因縁の原点に返ってしまった。
その軌跡の影だけは永久にのこる。

   (第4節)
 さまざまな因果によって生まれ、形成されて来た過去(次に示す通り)に戻って行くなれば、その間の罪穢れは消え失せ、大自然の心に帰一する(これを帰納充凝因゛の法則という) 。

威大な大自然の余剰力が輪廻する、その意志の中にはさまざまな因縁を持つ数多因子が蠢き回っている。
意思の因子が輪廻の力と邂逅し、結実に至る段階を大本の世界という。
与えられた力を発動して次々自然力を集中させて行くのは、結実してこの世に出た雛形である。
この現実の意志が力を獲得している段階を、生長の世界という。
取得した力を消耗して行くのが、完成した現実である。
現実を維持し、また分派して行く段階を、力の移り行く世界という。
持てる力はなくなった。ただ生きようという意志がある。
過去の影なる段階を、見えない道を行く世界という。

   (第4章)
大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、秩序立てへの順応。

    (第1節)
 この世の姿誘(いざな)うは、周囲の霊を誘発し、秩序をたてて醸しだせ。

自然の心分霊(わけひ)となれり。
意志は籠りて倍々増える。
力は溢れ、さらに増え行く。
道に生きたり、ああ生みの母。
さらに増え益し、弥(いや)重ね積む。
周囲の霊気誘われ震う。
自然の力集まり来たり。
自然に種が姿を見せむ。

    (第2節)
 現実阻む罪穢れ、自然の流れ張り放つ、秩序を立てて醸し出せ。

威大な力が輪廻する。
現れにける大自然。
この現実の浮世にて。
罪と穢れは行く道塞ぐ。
霊気震えば妙なる流れ、障りはすべて融し込む。
霊気張り出し過去の世界へ。
かくして行く手は晴れやかに。
宜しき萌(きざ)しは弥(いや)萌え出でむ。

    (第3節)
 現実の主その力、自然の力を吸い寄せる、秩序を立てて醸し出せ。

自然心凝(こ)りて分霊と纏まりて。
力は横溢発動し、物の種とはなりにける。
種の定めに従がいて倍加、分裂、増殖し、かくは雛子となりにける。
さらに奇しくも成長し力余れる物となる。
己の維持と後のため齢を重ね力失せゆく。
垢は霊気に洗われて霊気も力失いつ。
統(すぶ)る霊気は震い立て新たな縁を求めなむ。
空虚を造れ震い立て、ここに縁をば迎えなむ。
空虚が迎えし大霊気。
新たな力得たりける。
統ぶる霊気を鎮めませ。
霊気の流れ分霊のカまた新たなり。

   (第4節)
 生きる意思なる生垂増(いくたま)は何処(いずこ)へ道を辿(たどる)やら、真の姿おしえなむ。

威大な力が輪廻する。
自然変化の道筋に。
浮世の世界を歩むうち生きる力を失いて。
生きる力を失いて辿るは何処生垂増は。
因果の影へと迷い込む。
自然の力を吸い取りし。
生まれ出て来た元の道。
罪も穢れもその道に通り過ぎれば何もなし。
浮世の心霧晴れむ。
流れ来たりし始まりの。
分霊(わけい)となりしはこのところ垂増(たま)は垂真(たま)なり今覚めぬ。
奇しき廻(めぐ)りに生き会いて、妙なる所に至るべし。
威大な力が輪廻する。
生まれる基のこの力。
元の垂真とて改まり。
輪廻の流れの一因子、自然の心と融けて行くらむ。

 

弓前文書一覧

 

 

2021-12-17 10:20:04 | 弓前文書(神文)
 弓前文書神文の全文です。ローマ字もカタカナも無くても読めるようになったら読んでください。ユマ仮名(簡易型弓前漢字仮名)で書いてあります。
 
1000天真津威醸移現育晴゜積延
1001天真津厳真澄晴゜活沼゜
1002天真延真成威沼゜雷゜
1100大天真晴゜積芽
1101威実醸積霊゜
1102垂威実醸積霊゜
1103美萌増育晴゜積威日凝火゜雷゛
1104天真津垂結奇基震゜活延
1105天真延陜積゛育
1106天真延保堅垂゛雷゜
1107天真乃奇延陜゛育゛
1108天真乃充凝雷゛
1200大日芽会威醸
1201天真延陜貴座
1202天真乃延積゛雷゜
1203天真津大保延辺゛
1204天真乃覆凝垂゛雷゜
1205天真津震゜積沼゜
1206天真乃日凝根
1207天真津日成威垂
1208天真乃火゜会威座
1300大成積凝充醸
1301大保乃辺
1302火゜充延雷゛
1303澄日雷゛凝
1304浮日雷゛凝
1305日奇哈囲
1306積沼゜哈囲
1307因゛増積集゛現
1308渡垂積浮現
1400大萌延日奇醸
1401会晴゜成現
1402会晴゜芽貴微
1403会穂゜微増
1404霊゜活子
1405会因゛奇育凝根
1406穂゜基垂゛活子
1407親陜因現
1408親陜成岐実
 
2000天真津威醸移現育美積延
2001天大日活芽醸雷゜育
2002天大成積醸育゛
2100天真積虚躍充因奇基因゛重活
2101天大与活成雷゜
2102会威与活成雷゜
2103日威活醸雷゜
2104震゜垂威活雷゜
2105霊゜凝雷
2106火゜威雷゜
2107霊゜凝
2108火゜微
2200天大芽積育醸成因゛凝充垂活
2201虚躍日威
2202震゜積津延
2203日成鋭
2204威哈゛育
2205澄成育
2206澄゛実育
2207萌延積育
2208厳渡積育
2300充因美積母萌延成垂増育活
2301延霊゜舞
2302晴゜萌狩
2303澄゛霊゜舞
2304澄哈成
2305垂霊゜舞
2306穂゜飯集゛
2307増霊゜舞
2308充実子
2400美醸積因成凝充萌延日奇活
2401奇育霊゜現
2402成穂゜真霊゜
2403爽育震゜現
2404垂活基霊゜
2405和貴実現
2406実醸津霊゜
2407会躍因現
2408日奇津霊゜
 
3000天真津威醸移現育保堅延
3001威醸移現
3002威醸移岐
3100現岐真晴゜活保堅因
3101会晴゜成現
3102会晴゜成因
3103会穂゜成現
3104会穂゜成岐
3105親陜成現
3106親陜成岐
3107親陜覆現
3108親陜成因゛
3200霊゜実増放゜活保堅集゛
3201結霊゜震゜実
3202因積醸成
3203因゛凝充垂
3204重萌増育
3205因集゛実放゜
3300晴゜積美積活保堅覆
3301垂威真晴゜活
3302厳基保穂゜津
3303緒沼゜延成澄
3304雷゜岐現日活
3305結霊゜震゜実虚
3306芽貴育因移
3307積醸奇凝充爽
3308因゛垂火゜萌増躍
3309重与根芽和静
3310異集゛放゜哈゛浮座
3311沼゜囲渡覆厳乃
3312保堅覆
3400充凝因゛醸美積因現哈゛放゜晴゜活
3401垂威真晴゜活因゛重爽霊゜
3402会晴゜成因現基保積因
3403垂増育震゜活美積成実
3404会穂゜成岐現美積移因
3405垂増育放゜活美積充実
3406親陜成岐現美積育因
3407垂増育爽活日奇津霊゜
3408親陜覆因゛現狩哈移因
 
4000天真津威醸移現育延座醸
4100晴゜積親陜成威醸移震゜延座醸
4101威醸会穂゜成
4102霊゜舞震゜因因゛
4103因゛垂因゛増垂
4104充因美積母
4105因゛萌因゛増重
4106親陜成震゜活
4107真晴゜舞霊゜舞
4108威醸移会晴゜
4200美積集゛哈゛狩威醸移晴゜延座醸
4201垂威真晴゜活
4202威醸移岐現結
4203親陜成岐因
4204美積集゛異哈゛真狩
4205震゜活奇育実虚結岐
4206晴゜躍放゜保乃覆
4207会穂゜岐晴゜活
4208岐因芽垂萌躍醸
4300充凝成穂゜日威醸移澄延座醸
4301威醸会晴゜成穂゜
4302霊゜充震゜垂実現
4303因美積醸成活
4304因゛奇凝充垂活
4305重萌増育因移
4306集゛震゜活放゜因移
4307充震゜活放゜結躍
4308澄震゜活放゜結躍
4309虚結岐真晴゜舞
4310爽霊゜会晴゜霊゜舞
4311静厳真澄晴゜活
4312霊゜醸移成穂゜醸
4400日奇津垂増威醸移真延座醸
4401垂威真晴゜活
4402威醸移現育結
4403親陜成現因
4404育爽垂増結震゜
4405親陜覆因゛現
4406威醸移澄延座醸
4407充凝因゛美醸積
4408因現哈゛放゜晴゜躍醸
4409日奇津晴゜活
4410延座醸威醸移澄
4411垂真厳成穂゜座
4412会貴芽垂威躍醸
4413垂威真晴゜活
4414基保津威醸移澄
4415垂真緒基充座
4416爽霊゜真晴゜津躍醸
 
いろは
親緒厳移晴゜和穂゜火゜子放゜保充
雷゜育微少座沼゜活覆
渡威狩母因垂舞虚
背積鋭根成躍醸
美浮囲延大崇奇哈因゛真増
異食震゜堅凝屠愛重与
天会爽陜岐貴刻結芽現実静
辺日霊゜飯基萌瀬澄
津乃奈御集゛

 

2021-12-17 10:19:23 | 弓前文書(神文)

2021-12-17 10:19:23 | 弓前文書(神文)

1000天真津威醸移現育晴゜積延アマツムカムロミチパツノ a ma tuiu mu ka mu ro mi tiu pa tu nou
①大宇は意図す、大自然変化の流れ行く道筋、始まりの秩序立て。
②第1章 自然界の始まり晴゜積延の巻
③第1章 大宇宙が意図する「神ながらの道」の始まり
④宇宙の開闢、太陽の誕生、地球の形成、生命の発生と進化。
⑤自然がどのようにして創られていったか。
⑥大宇とは、大宇宙も世界も、いまある時間と空間の有限な世界の言葉であり、無限の世界にあてはまる適切な言葉がないので「大宇」と訳している。天地の始まる以前から存在するものがある。この宇宙の始まりを意図した「天地の意志」のこと。


天真(大宇。我を含めてまわりすべて。大宇宙。自然) 天(感嘆詞) 真(真の姿)
津(意図する)
威醸移現育(大自然変化の流れ行く道筋※かんながらの道の語源) 威醸移(自然変化は進んで行く) 威(変わる)醸(進展する)移(進行中の動作を表す)現育(力が流れて行く有り様。道※道の語源) 現(ありのままの姿)育(力の流れ)
晴゜積(始まり。※初、発の語源。) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み重なって行く)
延(秩序立て)


1001天真津厳真澄晴゜活沼゜アマツムイマスパルヌa ma tiu mu yi ma su pa ru nu
①大宇は意図す、原点の真相は、事態の自在無限なる疎密活動にある。
②大自然の力の根源。大自然の持つ潜在力、そのまばらな所に向かって、濃密な所からエネルギーが流れ込む。それは自由自在、無限である。
③この世の初め、全宇宙の潜在力の集中。
④大自然というものは吸い込む力張り出す力自在無限に発動することが出来る。
⑤大宇が、宇宙の始まりに、意図したまことの姿と言うのは、自在無限なる疎密運動であり、これによって引き起こされた世界が「全ての全てが詰まっている」混沌という世界である。
⑥空間自体が目に見えぬ力。その密度が薄くなると、エネルギーのレベルは低くなる。そうなると、より密度の高いエネルギー・レベルの上にあるところから、それを埋めようとする力が流れ込んで来る。これが自然が持つ潜在力。そして自然の霊性は、この潜在力を沼゜ヌ(自在無限)に駆使することが出来るのが自然の本質である。
⑦宇宙の始まりの原点である、澄スの中へ流れ込む高い潜在無限のエネルギー晴゜パが活ル(躍動)することで、沼゜ヌという混沌の世界が出来上がる。それは、あらゆる力と多様性ないし可能性を秘めている大宇宙のエネルギーの塊そのものを意味する。宇宙の始まりは、大混沌状態であった。


天真津(大宇は意図す)
厳真(始まりのまことの姿※今の語源) 厳(原点、因縁の原点)真(真の姿)
澄晴゜活(低レベルの潜在力に向かって高レベルの潜在力が流れ込む。)澄(自然の意志と力を吸い込む)晴゜(大自然の持つ意志とその力)活(一般動作を表す)
沼゜(無秩序。無限。混沌)


1002天真延真成威沼゜雷゜アマノマナカヌチa ma nou ma na ka nu ti
①大宇の秩序立ては、事態が驚きの無限力塊の姿となったことである。
②大宇宙は秩序立てられて行き、恐ろしき無限大のエネルギーの塊となった。大宇宙のもつ潜在力が一点に集中した。
③大宇宙に伸び行く恐ろしきエネルギーの塊が出来上がった。大宇宙の始まり、火の玉の爆発、こんな姿が彷彿される。
④宇宙秩序立の真の姿は出来上がった。恐ろしき無限大の、エネルギーの塊、主語述語客語の順。
⑤大自然は一つのエネルギーのかたまりとなった。
⑥宇宙空間自体が驚くべき一大混沌状態のエネルギーの塊と化した。宇宙創成の描写。
⑦大宇宙は、混沌とはいっても一定の秩序を保ちながら、とてつもない混沌状態のエネルギーの塊として延びていった。
◇古事記:アメノミナカヌシ
天真延(大宇は秩序立てられて行く) 天真(大宇宙)延(秩序立て)
真(真の姿。真相)
成威沼゜雷゜(恐ろしき無限大のエネルギーの塊となった) 成(秩序が出来上がった)威(大自然の変わり行く力)沼゜(無秩序・無限・混沌)雷゜(エネルギーの塊)


1100大天真晴゜積芽オアマパツメo a ma pa tu mai
①大自然、始まりの芽生え。
②第1章第1節 宇宙の発生


大天真(大自然。宇宙) 大(大きいという感嘆詞)天真(大宇宙。自然)天(感嘆詞)真(真の姿)
晴゜積(始まり※初、発の語源) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出して行く)積(積み重なって行く)
芽(芽生え)


1101威実醸積霊゜カミムツピ ka miu mu tu piu
①物質を造るという驚きの意志が生まれた。
曙)物質を造ろうという大自然の意志が芽生えた。
②宇宙の全エネルギーを集中した1002天真延真成威沼゜雷゜の中に、自然という物質世界をつくろうという気持ちが起こった。
◇古事記:カムムスビ(カミムスビ)
威(大いなる変換)
実醸積(物質を造る) 実(物質)醸(進展する)積(増大して行く)
霊゜(自然の意志と力)


1102垂威実醸積霊゜タカミムツピ ta ka mi miu tu piu
①力は発動した。物質を造るという驚きの意志のそれだ。
②物質増大の意志と力は有り余れる自由エネルギーとなった。
③物質をどんどん造ろうという恐ろしき意志から、エネルギーが溢れ出した。
④物質を生み出さんとする意志が、単に意志に留まらず、実際に発動するに至り、森羅万象となって、多種多様な現象世界が生まれた。
◇古事記:タカミムスビ
垂(力が溢れ出る)
威現醸積霊゜(物質を造るという意志)
※宇宙の全エネルギーを集中した1002天真延真成威沼゜雷゜の中生まれた、自然という物質世界をつくろうという気持ちが1101威実醸積霊゜であり、それを実行した意志と力が垂(溢れ出る力)を上につけた1102垂威実醸積霊゜である。物質は出来たので真成威沼゜雷゜も、威実醸積霊゜の二柱の神は消滅した。宇宙(大天真オアマ)、すなわち大自然(威醸移現カムロミ)はこうして誕生した。
 つまり、1101威現醸積霊゜より前は見えない世界であり、今は物質化となった1102垂威実醸積霊゜(森羅万象の威醸移現垂威実醸積)の世界ということになる。


1103美萌増育晴゜積威日凝火゜雷゛ウモマチパツカピコポヂu mou mau tiu pa tu ka pi kou pou di
①出現莫大なる増殖、爆発的に数多火の玉の素粒となった。
②発現した姿、それは爆発する恐ろしいほどの数多の火の玉群の素粒であった。
弥)宇宙誕生の初期、物質の種が創造されて行く状態を表現している。
◇古事記:ウマシアシカビヒコヂ
美萌増育(生まれ燃え増殖する力) 美(生まれる)萌(目に見えて物質が増加して行く)増(物質増加の最大の姿)育(力の流れ)
晴゜積威(爆発し) 晴゜(大自然の持つ意志とその力が張り出す)積(物事が増大して行く)威(大自然の変わり行く力)
日凝火゜雷゛(数多の火の玉となった)日(認識出来るエネルギー)凝(固まる。塊)火゜(燃えるもの)雷゛(数多のエネルギーの塊)


1104天真津垂結奇基震゜活延アマツムタユクモプルノa ma tiumu ta yu ku mo pu ru nou
①宇宙の心、溢れ出た力は奇しき大本となって、大震動を起こし、秩序立てられて行く。
②宇宙誕生の初期、物質の種が創造されて行く状態を第三者、別の宇宙から観察してるような表現。原子爆弾のキノコ雲をイメージ。
◇古事記:トヨクモ
天真津(大宇宙は意図する)
垂結(溢れる力が起こって) 垂(力が溢れ出る)結(つながる)
奇基(奇しき大本となって※雲の語源) 奇(不思議なる変化)基(大本の姿)
震゜活(振動させる) 震゜(自然の意志と力が発動する)活(一般動作の現在形)
延(秩序が進行中である)


1105天真延陜積゛育アマノツァヅチ a ma no tsau du tiu
①宇宙の秩序立ては、まとまろうとする力が働いて行く。
②大宇は狭められようとする数多さまざまの力が流れて行き、秩序立てられて行く。
③宇宙の秩序立ては数多永久的な小宇宙によって分散されながら形成されて行く、その裏に隠された力。
④纏ろうという力、渦巻く力が回りのものを段々引寄せて行った。
◇古事記:アメノサヅチ
天真延(大宇は秩序立てられて行く)
陜積゛育(狭められようとする数多さまざまの力が流れて行く) 陜(接近する)積゛(物事がどんどん増大して行く)育(力の流れ)


1106天真延保堅垂゛雷゜アマノトコダチ a ma nou to ko da ti
①宇宙の秩序立ては、数多流れ出す自由力の永久不変の形成にあった。
②大宇はさまざまな力の数多あり余った姿の永久的なエネネルギーの塊に秩序立てられて行く。
③宇宙は確固たる数多のエネルギー体と成って秩序立てられてゆく。
④満天の星空、天の川のイメージ。
◇古事記:アメノトコタチ
天真延(大宇は秩序立てられて行く)
保堅(確固たる) 保(蓄えられている意志と力)堅(変わらない)
垂゛雷゜(溢れ出る数多のエネルギー体) 垂゛(力がどんどん溢れ出る)雷゜(エネルギーの塊)


1107天真乃奇延陜゛育゛アマノィクノザヂ a ma noi ku nou dzau diu
①宇宙の姿は、不思議な数多まとまりの力が働き合っている。
②大宇の秩序立ては、不思議な秩序、まとまろうとする力の流れがある姿となった。
③海洋民族として必要な星座のイメージ。
天真乃(大宇の秩序立ては~のような姿となった。現在完了。)
奇延陜゛育゛(不思議な秩序、まとまろうとする力の流れ。) 奇(不思議なる変化)延(秩序立て)陜゛(どんどん接近する)育゛(目に見えない力がどんどん流れて物事が増大して行く)


1108天真乃充凝雷゛アマノィトコヂ a ma noi tou kou di
①宇宙の姿は、さまざまな星で満たされている。
②大宇の秩序立ては、エネルギーの集積したもので充たされた力体、すなわち満天の星で充たされている。
③満天の星空。
④充分に固成したエネルギー体が出来あがった。
◇古事記:クニノトコタチ。1107と1108から奇延陜゛育゛と充凝雷゛を合成。
天真乃(大宇の秩序立てはこのような姿となった。現在完了。)
充凝雷゛(満天の星で充たされている) 充凝(充実した)充(極めて物事が充実している)凝(固まる、塊)雷゛(たくさんのエネルギーの塊)

 

弓前文書 第1章第2節
2021-12-17 10:18:39 | 弓前文書(神文)
1200大日芽会威醸オピメアカム o pi mai au ka mu
①恵みの太陽が、輝き出した。
②第1章第2節 太陽の始まり
大日芽(太陽のこと) 大(大きいという感嘆詞)日(光と熱)芽(恵み)
会威(明るくなった) 会(出会う)威(大自然の変わり行く力)
醸(反応が進む)


1201天真延陜貴座アマノツァキリ a ma nou tsau kiu ri
①宇宙形成のなか、ガスがまとまり行く。
②大宇宙の意志によってガス成分が一つのまとまりに変わって行く。
③太陽のガス形成段階。まずガス星雲状態の物質が形成される。
◇古事記:アメノサギリ
天真延(大宇は秩序立てられて行く)
陜(まとまろうとする力)
貴座(霧、ガス※霧の語源) 貴(目に見えない変化)座(静止した)


1202天真乃延積゛雷゜アマノィノヅチ a ma noi nou du ti
①宇宙における、形造られ行く力体となった。
②大宇に於いて、秩序立てが積み上がってエネルギーの一つの塊とみなされるようになった。
③まとまりつつあるガス体が次第に凝縮して、太陽系の原形が出来上がった。
④エネルギーのかたまりとなった。
◇古事記:ノヅチ(別名カヤノ)
天真乃(大宇が以下のようになった) 乃(~という結果である)
延(秩序が進行中である)
積゛(どんどん積み上げる)
雷゜(エネルギーの塊)


1203天真津大保延辺゛アマツムオトノベ a ma tiumu o to nou vai
①宇宙の流れ、秩序立ての大きな垣根が造られる。
②大宇は意図す。大きな垣根の中にも数多くの垣根が造られて行く。
③力体の形成により、そこに大きな垣根のような引力圏が出来る。
④太陽系という大きな引力圏の中に、さまざまな力の引力圏がある。
天真津(大宇は意図す)
大保延辺゛(大きなさまざまな垣根) 大(大きい)保(区切り、戸)延(秩序立て)辺゛(数多くの垣根)


1204天真乃覆凝垂゛雷゜アマノィヲコダチ a ma noi wo kou da ti
①宇宙における、核を取り巻く数多の力が覆う集積体となった。
②大宇には引力圏の中に多くのエネルギー群体が中心核を覆ってしまった。
③中心核を覆うさまざまな引力圏を持つ力が取り巻いている太陽系という一つのエネルギーの塊が出来上がった。
覆凝(中心核を覆う) 覆(覆う)凝(固まる)
垂゛雷゜(エネルギー群体) 垂゛(数多くの力が溢れる出る)雷゜(エネルギーの塊)          


1205天真津震゜積沼゜アマツムプツヌ a ma tiumu pu tu nu
①宇宙の流れ、圧縮され混沌状態になる。
②大宇は意図す。圧力を積み上げ、宇宙を混沌状態にさせた。
③中心核の状態を指す。この太陽系の中には八つの小さな引力圏、惑星が存在するが、小惑星群からの内惑星のガス分は、ほとんど中心核に吸い取られて大きなガス体となった。そこでその内部は大きな重力のために圧縮されて、水素の原子核は混沌状態になった。
天真津(大宇は意図す)
震゜(自然の意志と力が発動する)
積(物事が増大して行く)
沼゜(混沌状態)


1206天真乃日凝根アマノィピコネ a ma noi pi kou nai
①宇宙における、灼熱の基が造られた。
②大宇の中に太陽の基、始原体が出来た。
◇古事記:アマツヒコネ(天照の三番目の男神)
天真乃(大宇の秩序立ては次のような姿となった)
日凝根(原子核反応に転換する状態となった) 日(光と熱)凝(固まる。塊)根(秩序を生み出す媒体物)


1207天真津日成威垂アマツムピナカタ a ma tiumu pi na ka ta
①宇宙の流れ、灼熱は輝きの放射となった。
②太陽エネルギーが出来、放射し始めた。
③日の熱と光が出来上がり溢れだす。
④水素の原子核に火がついて熱と光があふれ出した。
⑤水素に火がついた。水素の核反応が始まった。
⑥エネルギーが段々かたまって行き中に圧縮されて光雲溶融状態となり、ついに水素の核からヘリウムの核に変換する原子の火が点いた。現在の太陽の姿である。
◇古事記:タケミナカタ(大国主の第二子、諏訪大社の祭神)
天真津(大宇は意図する)
日(光と熱)
成(出来上がった)
威(大いなる変換)
垂(エネルギーがあふれ出す)


1208天真延火゜会威座アマノィポアカリ a ma noi pou au ka ri
①宇宙における、輝く存在となった。
②炎が明るく輝き出した。まさに太陽の誕生である。
③太陽の炎、コロナ。
◇古事記:アメノホヒ(ポピ、天照の次男)
天真延(大宇は秩序立てられて行く)
火゜(炎)
会威座(輝き始めた※明かり・灯りの語源) 会威(明るくなった※明るいの語源) 会(出会う)威(大自然の変わり行く力)座(完了)
 

弓前文書 第1章第3節

2021-12-17 10:18:00 | 弓前文書(神文)

1300大成積凝充醸オナツコトム o na tu kou tou mu 
①大いなる秩序の集積が形成され出した。
②第1章第3節 地球のはじまり
③大地の誕生が始まった。地球の発生である。
大成積(大地) 大成(大いなる秩序)積(積み上げる)
凝充醸(誕生する) 凝充(形成する)凝(固まる)充(充分)醸(物質がどんどん増大)

1301大保乃辺オトノィエ o to noi wai
①大いなる垣根が保たれた。
②(太陽の引力圏の形成と同時につくられた)地球の引力圏。
③(地球にも)大きな垣根すなわち引力圏が出来る。
◇古事記:オホトノベ
大(大きいという感嘆詞)
保(区切り、戸)
乃(すでに出来上がってしまった)
辺(垣根、引力圏)

1302火゜充延雷゛ポトノヂ pou tou nou di
①燃える灼熱体で満たされ行く。
②(地球の引力圏に向かって)次々と隕石が落下して来た。その衝突熱によって地球の表面はもとより、灼熱した隕石によって覆われて行く。こうして表面は衝突熱によって真っ赤になる。その内部は重力によって、これも熱くなって行く。地球全体がある時期、灼熱熔融状態にあった。
③引力圏の中に入り込んだ隕石が真赤に燃えながら落ちて来て、衝突して熱で高温になってくる。そこへ次々隕石が落下して来て地球全体が真赤になり内部も圧力がかかってどろどろの熔融状態となった。
④灼熱の塊が形成される。
◇古事記:オホトノヂ
火゜(燃えるもの)
充(充実している)
延(秩序が進行中である)
雷゛(たくさんのエネルギーの塊)

1303澄日雷゛凝スピヂコ su pi di kou
①吸い込まれる数多灼熱の塊。
②(地球全体がある時期、灼熱熔融状態にあった。そうすると、)重たいものは吸い込まれる。沈んでゆく。中心に集る。
◇古事記:スヒヂニ
澄(自然の意志と力を吸い込む)
日雷゛凝(数多の灼熱の塊) 日(光と熱)雷゛(たくさんのエネルギーの塊)凝(固まる)


1304浮日雷゛凝ウピヂコ wu pi di kou
①浮き上がるさまざまな灼熱の塊。
②(地球全体がある時期、灼熱熔融状態にあった。そうすると、)軽いものは浮き上がって来る。
◇古事記:ウヒヂニ
浮(浮き上がる)
日雷゛凝(数多の灼熱の塊) 日(光と熱)雷゛(たくさんのエネルギーの塊)凝(固まる)

1305日奇哈囲ピククイ pi ku xu wi
①どんどん変化して行く岩盤。
②末期状態のマグマ。その中から冷え固まった岩盤は、ちょうどマグマの中に杭のような格好で浮かんでいる。マグマの中から次々岩盤が成長して行く有り様、生きものの杭のようだ。
③次々冷え固まって色が変わって行く。岩盤は皆溶けた溶岩の上に浮いてまるで杭のように突き刺さっている。
◇古事記:イクグヒ
日奇(不思議な力) 日(認識出来るエネルギー)奇(不思議なる変化)
哈囲(岩盤。杭※杭の語源) 哈(食い入る)囲(囲まれる)

1306積沼゜哈囲ツヌクイ tu nu xu wi
①乱雑に重なり合う岩盤。
②一面が冷え固まった岩盤が出来上がると、押し合いへし合いして岩盤が乱雑に重なり合う。
③岩盤は皆溶けた溶岩の上に浮いてまるで杭のように突き刺さっているのである。
④無秩序に重なり合う岩盤。更に上へ上へと乱雑に積み重なって行く
◇古事記:ツノグヒ
積沼゜(無秩序に重なり更に上へ上へと乱雑に積み重なって行く) 積(積み上げる)沼゜(無秩序)
哈囲(岩盤。杭※杭の語源) 哈(食い入る)囲(囲まれる)

1307因゛増積集゛現ヤマツヂュミ yau mau tu jiu mi
①弥(いや)盛り上がり寄せ集まつた所。
②(四方から圧力を受けた岩盤は、)いよいよ上へ上へと、積み上がって集まって来る。
③別に決まった形もない、目立って盛り上がったところ。
④岩盤は押合圧合しながら或る所では高く盛り上って行く。島が出来た。
⑤圧力を受けた岩盤はある所では上へ上へと積み上っていわゆる山となった。
◇古事記:オホヤマツミ(大山祗(おおやまづみ)神社)
因゛増(さまざまな盛り上がった所※山の語源) 因゛(いよいよ)増(物質増加の最大の姿)
積集゛現(積み上がって集まって来る) 積(積み上げる)集゛(物質の無秩序な群がり)現(姿)

1308渡垂積浮現ワタツウミ wa ta tu wu mi
①浮き上がったものですっかり満たした所。
②低いところを軽いもので埋め尽くしたところ。
③島と島の間を満たす水面のこと。
④地球を覆っていた水蒸気が冷えて雨となり低い処に溜って行く。海が出来た。
⑤(地球の表面が冷え固まって来ると、水蒸気も雨となって地上に降り注ぎ、)深いところと高いところの間を、軽いものを水で埋め渡す。
◇古事記:ワタツミ
渡垂(軽いものを水で埋め渡す) 渡(行き渡る)垂(溢れ出る)
積(積み上げる)
浮(浮き上がる)
現(姿)

 

弓前文書 第1章第4節

2021-12-17 10:17:28 | 弓前文書(神文)

1400大萌延日奇醸オモノピクム o mou nou pi ku mu
①いわゆる生命現象を持ったものが出現、蔓延しだした。
②第1章第4節 生物のはじまり
③生物がどのようにして現れたか。
④物事というが、大地が事-固まって、それから生物-物が出来た訳だから、順序は逆だ。順序からいえば、コトモノが正しい。
大(大いなる)
萌延(生物※後世意味が拡大され、単に「物」) 萌(目に見えて物質が増加して行く)延(秩序立て)
日奇(不思議な力の現れ) 日(認識出来るエネルギー)奇(不思議なる変化)
醸(生物の繁茂、繁殖)


1401会晴゜成現アパナミ au pa na mi
①自然力結実の世代。
②大自然の持つ意志、その潜在エネルギーが物質に変わる世の時代。
③晴゜が物質に変わる世の時代。
④大自然の持つ潜在エネルギーが現実のものに変わって行く相(すがた)。
⑤特定の配列を持った有機高分子が成長していっては分裂し、次々と増殖していった状況。
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志、その潜在エネルギー)
成(物事が完成した)
現(見えているものの姿)


1402会晴゜芽貴微アパメキチ au pa mai kiu tsu
①自然力の結実は小さな現象として芽生えた。
②自然の潜在力は物質生命の兆しともいうべき、極めて小さい現象が始まった。
③現実に起っている微小な有機自己増殖体。
④大自然の潜在エネルギーによる物質生命の微かな兆しが生まれた。
⑤小さな生命兆しの現象は、自然の特殊な条件から、自然派生的に生まれたもので、その条件が狂うと、生命への兆し、自己増殖の蛋白質はその反応を停止して、その種を残さない。だからこれらのほとんどは生物とは言われない。
会晴゜(意志自然力との出合い) 会(出会う)晴゜(大自然の持つ意志、その潜在エネルギー)
芽(物質生命への兆し)
貴(自然に変わる)
微(極めて小さい)


1403会穂゜微増アポチマ au po tsiu mau
①自然意志増殖の生態。
②少々自然状況が変わっても、それに順応して行くような、一つの組織体、霊的な面から言えば、生物という自然の意志の中から分霊が芽生えた。すなわち生物特有の自然意志を持つ世界がやって来た。微小な増殖体が出現した。
③自己意志を持つ微小な自己増殖体の集り。珪藻の集落のような物。
④生物と非生物とのあいだの単細胞以前の存在、単細胞生物(霊゜活子)発生の前段階の生物。自己増殖するウィルスのようのもの。
◇古事記:淡嶋(アワシマ)
会穂゜(独立した自然意志。分霊との出合い) 会(出会う)穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)
微増(微小な増殖体) 微(極めて小さい)増(増殖する)


1404霊゜活子ピルホ piu ru xou
①自然意志によって動く単体が出現した。
②一つひとつの個体、その細胞はみな自然意志の分霊を持ち、それで活動する。
③最小単位の細胞。単細胞生物。
④自然意志をもって活動する一つ一つの単体(単細胞)が生まれた。
◇古事記:水蛭子(ヒルコ)
霊゜(自然の意志と力の一単位)
活(動く)
子(母体から生まれた二世、単体)


1405会因゛奇育凝根アヤクチコネ au yau ku tiu kou nai
①遺伝、種子増殖の世代。
②生命現象の中で様々な因縁に出会って奇しき生命を形成し転換する根っ子。
③次々と不思議な形成へと転換する。同じようなものを次々つくり出して生命を吹き込んで行く。(いわゆる遺伝子を指す。これによって生物は、複雑な生物への道が約束された。)
④遺伝子。
◇古事記:アヤカシコネ
会因゛(次々と出て来る) 会(出会う)因゛(いよいよ、益々)
奇育凝根(不思議な形成へと転換する) 奇(不思議なる変化)育(力の流れ)凝(固まる)根(秩序を転換する基となるもの)


1406穂゜基垂゛活子ポモダルホ po mo da ru xou
①自己意志による統一活動体が出現した。
②自己意志の基本として、さまざまな力で動く個々の細胞(多細胞生物)の出現。
③自己意志の基本をそれぞれに持ち活動する個々の細胞、多細胞生物。
◇古事記:オモダル
穂゜基(自己の意志の基本を持って) 穂゜(自然の持つ意志と力が分派、独立したもの。分霊)基(大本の姿)
垂゛活(さまざまな力で動く) 垂゛(どんどん力が溢れ出る)活(動く)
子(母体から生まれた二世)


1407親陜因現イツァヨミ iu tsau you mi
①親接(しんせつ)(雌雄)増殖の生態。
②親しく接近したお陰で遺伝子が交換され新しい生物が次々出現して行く世態。
③雌雄に分かれ、親接することによって増殖する生態の世。
④雌雄が分かれるまでの増殖の基本は分体であった。だから生命というものは連続的に伝えられて行った。しかし分体となると、組織が複雑化するほど分体も複雑とならざるを得ない。生物の高級化にも限度がある。ここに雌雄による遺伝子の交換、新しい生命への誕生の増殖、新たな生物の世界が始まった。
◇古事記:イザナミ(ただし、3105親陜成現イツァナミから名前を借用)
親陜(親しく接近) 親(親しむ)陜(接近する)
因(定められた通り)
現(見えているものの姿)


1408親陜成岐実イツァナキミ iu tsau na ki miu
①生命有限の個別現象が出現した。
②雄雌による生殖、所謂生物の個々の命が始まる世代となった。
③雌雄による増殖、従って生命有限の現象世界が出現した。
◇古事記:イザナギ(ただし、3106親陜成岐イツァナキから名前を借用)
親陜成(生命有限。現象は分解、消滅して行く。この三音字が並ぶと、死ぬ意味が含まれて来る。雌雄の世界に人ったということは、生死の世界に入ったということ。) 親陜(親しく接触交合する)成(物事が完成した)
岐(現象)
実(実体)
※本当の生物発生神は1405会因゛奇育凝根(アヤカシコネの女神)と1406穂゜基垂゛活子(オモダルの神)であるが、わかりずらいとして、古事記では、1408親陜成岐実(イザナギの神)・1407親陜因現(イザナミの女神)をもって、万物の生みの親とした。