仄暗い


影は、その人間の輪郭を浮き上がらせる。


それが、その人間の現在に刻んだ生き様そのものであり、深さと言える。


この仄暗い影は、今ここにある。


それを見つめて、横に置きなお、見上げる何かを心に灯すことが出来るか。


人間は、人間にそれを問うている。


神は、向こうにいるのか。


神は、ここにいるのか。


そういうこと自体があまり重要ではない。


向こう側であろうが、こちら側であろうが。


何を信じているかということでしかない。


その光が強く、仄暗い感情を照らす。


輪郭として、深く鋭く残すその影は


人間の証明である。


あなたが、嘆くその人生の仄暗い何かはとても尊い。


もし、今、照らす光が微かなものだと言っても、それは他人がどうこういうことではない。


どうこういうことではないが。


あなたの描くその濃淡は、今ここに刻まれている。


一つ一つの言葉、この白に刻むその真実に私は、本物を見ている。