ここまで駆けてる
道の途中で
何でも通り過ぎてきた
確かにそこにあった
やり切ったわけでもなく
情熱と言えるほどの熱でもなく
それでも届かない願いは悔しく
そう思えるものだったと
それがまた嬉しくも思う
いつしか共に目指した誰かは
消え、騒がしさが曖昧になった頃
続けているのが、自分くらいのもの
だって、気づいても
あの日の悲しみは、悲しみのまま
私を私だったことをとどめ
暗がりの夕日は、夕日のまま
今よりも鮮やかに見えたりする
悲しみは、悲しみだったものになっていた
例えば、そういう悲しみが
いくつもあっても
僕らは、どこかに収まるように
流れの中を漂う
足掻く季節の数は
同じだけの喜びと悲しみを伴う
それだけ『執着』できることは
凄いことだと思う
利口で、合理的な何かを
上手いことこなす姿は
それほどカッコいい生き方だとは
思えない
上手くやれと言われても
ぶつかるしかなく
間違えるぐらいが
人間らしくて丁度いい
あの日の悲しみは、あの日のもの
あのときの私は、いつかの私
今日はまたちょっと違う私が
あの日よりも鮮やかにここにいる