素直という言葉
とてもシンプルで、好きです。
ただ、今の時代ではあまりにもいろんな人の手垢がつきすぎて、嫌いになってしまった人もいるのではないかと感じます。
どのような言葉もそうですが。
使う人の経験と思いによって、その言葉の持つ力、エネルギーは変わってしまいますし、受け取り側の意識、エネルギー状態によって、受け取れない次元があるようにも感じます。
いつもの如く良い悪いではなく、その人のエネルギーにあったところまでしか、共鳴しないので、現れないため、分からないというだけのことです。
素直というのは、何でも従うというものではありません。もちろん、上司と部下という関係に置いては、従うのは絶対ですが、それでもやり方について事細かに指示されることはそんなにはありません。やれと言われたことに取り組むのが、嫌であってもやればいいわけで、その方法は、報告、相談、連絡という過程をとっていれば、問題がありません。問題がないとは、失敗しても問題がないと言うことです。大きな失敗にならないと言った方がよいですね。
ただ従うというのは、逆に難しいし、それは「素直」でない。
そんなに簡単に、上司の言っていることは分からないからです。
他人だから、ということだけでなく、経験が違う上に、上司はこちらの状態、知識、経験もわからないわけだから、一回の説明では分からないことの方が多い。
一回で分かったような気でいる方が、自分の解釈でやってしまうので危ない。
それは、実は「素直」とは程遠い。
確認がある人間の方が信頼できるとも言える。
復唱がなければ、まず分かっていないし、良くも悪くもやり過ぎてしまうことの方が多い。
話がずれました。
素直って、どういうことだろうか…
こういうとき、わたしは言葉の持つ『音』や『漢字』のイメージを大事にします。
『素』(す、もと)に『直す』とすると、何かをもとに直しているとイメージしますか。
『素』は、「私」のことでもあり、「対象」のことでもあるように感じます。
または、『素』と『直』は、どちらも『そのまま』というイメージもあります。
何かが起きた時、言われた時に「素直」でいる
というのは、どういうことだろう。
それは、『そのまま』でいることであり、『素になおす』ことでもある。
何か起きたり、言われたりすると、人は揺らぐことが有ります。
それを揺らぐことなく「そのまま」にいることや「もとに直す」ことが、『素直』なのではないかと思います。
『そのまま』で居続けたり、「もとに直す」ことことができるのは、その出来事を受け入れているからという風に感じます。
この『受け入れる』ということが、『素直』という言葉の意味です。
具体的に言うと、嫌いな上司にこれをやれと言われると、嫌いな上司に言われることは内容がどうあれ嫌なんです。
この時点で、「素直」ではいられない。
『嫌いな上司から言われた』という事実と「これという仕事の指示」という事実を認識することです。
「嫌い」は嫌いでいいんです。それを嫌いだと認識すれば。
それとは別に仕事に罪はありませんから、「仕事」を認識する。
こう言われても、できないときはできない。
でも、「事実」を「そのまま」に観るようにしていくと、その出来ない期間を少しずつ短くすることはできるようになります。
それが、人によっては修行であり、人生であり、運命でもあり、やりたいことである場合もあるのかもしれません。
「直」という字は、面白いなとおもいます。
「真っ直ぐであること」と「直すこと」が、同じ字で表されているからです。
真っ直ぐであることが、同時に直すことに繋がるとは、不思議に思いませんか?
直すのは、曲げて直すこともある様に思いますが、結果真っ直ぐになるわけです。
これは、ただの言葉遊び。
その直すという言葉の意味することは、見た目の話ではないように感じます。
直すことがあるとすれば、直すのは、現象としての物理的な何かや他人ではなく、内側のことなのかもしれません。
なぜそれが曲がったように見えるのか。。。
考えることはありますか?
もう少し言葉を変えると、目の前のものがなぜ明日もそこにあると思うのか?ということですね。
ないことあり得るのに、あると思い込んでいると、ある状態に物理的に直そうとあれこれ考え、行動をしてしまいます。
いやいや、無くなるし、壊れることもあります。
そうなったら。
そうか、誰かがもっていたのだろう。
必要なら出てくるだろう。
そうなったということは、寿命なのだろう。
またいつか会いましょう。
今までありがとう。
それで良いのだとおもいます。
そうすれば、自分も「そのまま(直)」、対象も「そのまま(直)」。
「そのまま」というより、「あるがまま」という感じですね。
その姿は、揺れることなく真っ直ぐに立つ姿を見てそのものようなイメージがします。
もちろん、揺れてもいいんですけどね。
揺れながら、芯を得て、直になるのかが、人間ですから。