いつかの思いが

体の隅に染み込んで

取り返せない感情が

今の僕を


作った、あの日夕暮れ

夏の終わり、ざらざらと

致命傷避けて

心を撫でる


思い出せない痛みは

執着を生み

懐かしさを消耗する


昨日の翳りが

追いかけて

僕の世界を覆い包む


街灯はいつもの位置を保って

同じところを温める

無意識が人工的なそれを

避ける


僕はいつも月の位置を探して

幽かな光の集まる場所へいく


いつかの唄が

体の隙間に浮かんで

忘れていた感情が

今の僕を揺らした


いつかの思いが

体の隙間を埋めて

忘れたくない感情が

今の僕を作る


光と音に揺れて

確かさは夢に溶ける

静寂を見つめて

今の僕を観る