ありきたりな夕暮れを
いつの日か通り過ぎた帰り道を

毎日が無限のようだった頃よ

終わりのその日まで
同じだと思っていたあの晩秋を

心に思う


何にも価値を見出そうとしなかった
あの純粋さの日々よ

届きそうな程眩しく裏山を焦がす西陽の匂いを

すぐそばの彼岸へ誘う怪しき光陽を

ただ心に思う



全て懐かしい 朧げな桃源郷を

我が故郷の光を


静寂にて、心に灯す