人生を思い残すことなく
過ごすことほど
難しいことはなく

「楽しいこと」と言われても
他人のそれでは意味がなく

手持ち無沙汰ゆえに
空(くう)を掴んでいた
その手で

スタンダードブルーの水鏡
に映った 濁りを掬ってみた
現実を思い知った
泣き顔が滲んでいた


「同じこと」が美徳だった頃の
思い出が僕にもたらすものは?

安易な願いの終着駅はきっと
ありきたりな誰かのお下がりだろ?


漠然とした焦燥に
押しつぶされてしまった
心で もう一度

スタンダードブルーの水鏡
に映った 濁りを掬ってみた

それは忘れようとしていた赤橙
くすんでしまったその赤に
どうすれば応えられる?

スタンダードブルーの水鏡
に一つ 溢れた音が心に拡がった
焼け焦げた思いは、焦げたまま
やがて赤は青に混ざり
泣き顔は歪んで消えた