【2024年夏休み・韓国旅行】
私の伯母(父の一番上の姉)が亡くなった時
従姉妹とあれこれ整理している中で伯母の戸籍を見る機会がありました。
父が記憶していた伯母の誕生した年が間違っていたので
私は伯母の年齢を間違って認識していました。
従姉妹曰く、伯母が父にサバ読んでいた可能性もあるかも、と
(いや、そんなことあるかいな)
戸籍の届出が確かなら、伯母と父は20歳離れています。
祖母はお嬢様で、家事をしなかったそうなので
伯母が家事や子育て(弟ですケド)をしていたとのこと。
祖母がお嬢様なのはいいとして、お嬢様の娘(伯母)もお嬢様じゃないの
子供心に長崎の七不思議の1つでした
(今となっては永遠に謎は謎のままです)
そんなこともあり、伯母の生まれた年はいつかしらと戸籍を見ると
生まれた場所が「朝鮮 京畿道 京城」と書いてありました。
現在のソウル特別市です。
祖父母が仕事でイギリスにいたことは従姉妹も私も聞いていましたが
朝鮮半島は初耳です。
従姉妹たちに尋ねると
そんなの一度も聞いたことない
う~ん。どういうこと
時代的に戸籍は手書きです。
みみずが這ったような字を一生懸命解読し、住所を検索すると
今も同じ町名で、同じ番地が存在することがわかりました。
訪韓したら、行ってみよう
というワケで、
今回の旅行の目的2つ目は
戸籍に記載されている場所に行ってみる、です。
目指す場所の最寄り駅は地下鉄3号線の安國駅です。
景福宮駅の隣です。
歩こうと思えば歩ける距離です。
というか、景福宮の中を突っ切れば最短で行けます

でも、そんなもったいなことを2度連続でする勇気はありません


(結局歩いちゃうんですねー
)

入手できた最も古い地図です。
昭和9年に作成された京城府全図(府だったのですね)
青枠が景福宮で、目指す街は赤丸の場所です。
景福宮から東に向かってぶらぶら歩きます。
建ち並ぶ家屋は現代的ですが、
道幅が狭かったり、道が曲がりくねっているのを見ると
道(が通っているルート)は昔ながらなのだろうと感じます。
いよいよ目的の場所が近づいてきたので
家などに掲示されている住所を確認します。
が


韓国では2014年1月1日から、
法定住所が従来の地番に基づいた住所から
道路名と建物番号を基準とする「道路名住所」に変更となりました。
番地表記:旧住所
道路表記:新住所
と呼ばれています。
というニュースを見た記憶がありますが
新住所になってから初めての訪韓のため
このことをすっかり失念していました

街のあちこちに書いてあるのは新住所

私が調べた住所は番地表記の旧住所

おっと、わからん

(またしても大雑把さん登場デス)
※新住所はNAVERマップや「道路名住所案内システム」(韓国のサイト)で調べることができます。
目的地の近くまで来たものの、ココだという確証が持てないのです。
道行く人に尋ねると

うん。そうですよね。その通りです。
簡単にココだという確証がほしかったのですが
道行く皆さんも「住所のプロ」じゃないですからね。
検索システムで場所を確認し、
ついに戸籍に記載されている場所に到着です。
現在は AMORE PACIFIC という化粧品メーカーの
ショップになっていました。
お店の中に入り、店員さんに事情を話し



(新住所表記だから、すぐ同じとわからないのがもどかしい)
店内はこんな感じ
メーカーのホームページによると1930年代の韓屋だそうです。
伯母が生まれたのはそれより前ですが

と思いを馳せることができました。
素敵なお店が建っていて嬉しかったです。