韓国の友人と会った時の話です。
昔話に花が咲きました。
この友人夫婦はお互いに韓国生まれ、韓国育ちです。
それぞれ仕事のため来日し、日本で出会い、結婚しました。
結婚式はご主人の故郷で執り行われました。
会社関係の友人にも参列して欲しいと日本のGW期間でしたので
渡航費が死ぬほど高かった記憶は鮮明にあります![]()
10年以上前の話です。
相変わらず仲が良いよね。相性抜群だね。
と伝えたくて、はて、「相性抜群」って最近どこかで見たな。
記憶の引き出しを引っ張り出しました。
찰떡궁합
相性抜群
[出典:韓国語単語帳キクタン【上級編】(アルク社)]
찰떡
もち米で作った餅
궁합
相性
つまり餅と餅がぴったりくっつくようなぴったりの相性
ということなんですって。
니들 찰떡궁합이네.(
あなたたち相性抜群ね)
オンニ!ちょっと違うよ、それ。
はて。違うとはどういうこと![]()
相性抜群ではないと![]()
と思ったら、そういうことではなく![]()
相性抜群は「찰떡궁합」で良いんだけど、
それはカップルとか友人とかに使って、
夫婦は「금슬이 좋다」を使うと、より韓国っぽいよ
出た、出た、出た。
ちょっと知ったかぶりして、なんならドヤ顔で言ったのに
違いますデスと
なんとお恥ずかしい![]()
そして、またしても初めまして。
「금슬이 좋다」の「금슬」って、何![]()
え、何
って聞かれても、知らないよぅ。オンニ調べて。
こういうの、ネイティブあるある、ですよね。
昔から使っているから、使うけれど、改めて理由とか由来を聞かれると
はて
となる。
はい、調べてみました。
금슬(または슴실)は漢字で【琴瑟】と書きます。
【瑟】は「しつ」と読みます。
形は琴に似ているけれど弦の数が25本だとか、大きい小さいがあるとか
さまざまな記述があるので、深く突っ込みません![]()
琴:거문고(금)
瑟:비파(슬)
琴と瑟という2つの楽器が一緒に美しい音を奏でたことから
금슬상화【琴瑟相和】
금슬지락【琴瑟之樂】
などの四字熟語が生まれ、現在は主に「夫婦の仲が良い」ことを表す
(どちらの熟語も)人と人の仲、特に夫婦が仲睦まじいことの例え
相性抜群の「찰떡궁합」は幅広く使えるけれど
(夫婦に使っても間違いではない、と、ご主人の意見)
夫婦が仲睦まじいことの例えである「금슬이 좋다」は夫婦に使う
ということでした。
