【전교생 620명 계좌에 100만 원씩…선배들의 통 큰 선물】
全校生620名の口座に100万ウォンずつ・・・ 통 が大きい先輩たちの贈り物
釜山南部にある釜山工業高校で全校生徒(620名)に奨学金を授与
それも100万ウォン/1人
( 約10万円)
奨学金は卒業生からの寄付で10万ウォン( 約1万円)から
金額が多い人は数億ウォン寄付したとか
"후배들이 기죽지 말고 당당히 학교에 다녔으면 하는 의미"로 의기투합했다는데요.
「後輩たちが意気消沈しないで(弱気にならないで)堂々と学校に通って欲しい」と意気投合したのだそうです。
この「기죽지 말고」は「기(가) 죽다 + ~지 마」です。
기(가) 죽다
日本語にすると「気が死ぬ」ですが「気が沈む」「気落ちする」という意味で使われます。
それに「~するな」という禁止の形「~지 마」がついているので
気落ちするな、弱気になるな
という意味になります。
ニュースではなぜ生徒たちの気が死にそうになっているのかについて
触れていないため「気落ちするな」か「弱気になるな」か
当てはめる日本語はコレだというワケにいきませんでした。
ですが、え、理由はわかりませんが弱気にならないように、で
全校生徒に奨学金
それも1人(約)10万円
先輩たち、すごすぎます
そして冒頭の
전교생 620명 계좌에 100만 원씩…선배들의 통 큰 선물
全校生620名の口座に100万ウォンずつ・・・ 통 が大きい先輩たちの贈り物
この 통 にもいろいろ意味があります。
生活の中で使われる時は
「ズボンや袖の幅」「腰回り」「足の太さ」
を指しますが
「人の度量」「心の広さ」
をたとえていう場合にも使います。
통 が大きい
「度量が大きい」「器が大きい」「太っ腹」
このニュースでは、う~~ん、「太っ腹」がいいかな。
いや、度量が大きいも器が大きいも、当てはまりますね。
日本語にするのが難しい
奨学金伝達式は明日の開校100周年祝賀イベントで行う予定だそうです。
先輩、サイコー
蛇足
「통」の漢字は【桶】です。
あれ、ということは日本語の「器が大きい」が合いそうですね。
【器】の語源を調べてみました。
「器」という漢字の古い字体は「犬」を4つの口が囲んでいます。
4つの口は神への祈りの言葉を入れる箱で
犬は祭祀や儀礼の際に神に捧げられた生け贄だったそうです。
戦後、漢字への十分な知識がないまま文字の形を改革したため
「犬」の文字から点が落ちて「大」になってしまったと言われているとか。
成り立ちを聞くと腹落ちします。
旧漢字は覚えるのも書くのも大変だけれど、
「旧」ではなくて本来は「正」漢字ですよね。
成り立ちを削り落としているようで、ちょっと寂しい
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