【風邪を引いたら・・・】
私は子供の頃、よく熱を出す子供でした。
でも「解熱剤」を処方してもらうのは40度を越えたときくらいで
大抵、氷嚢と氷枕で頭を冷やし、汗をかいて熱を下げるために
身体は重い布団を山ほど掛けられる。
そして熱でうなっていると必ず出てくる愛の攻撃がこの2つ。
1.父が作る卵酒
2.祖母が焼いたネギ 喉にまく
世間話の流れでこの攻撃の話をすると、ほぼ
いつの時代の人ですか
と言われます。
ええと、昭和二桁です
すると、たいてい笑いが起きるのですが、共感してくれる人がいません。
父は戦前生まれ、祖母は明治生まれ。
我が家の「常識」は案外古風だなと感じることが多々あります。
ですが、もしや「かなり古風」なのかしらと思わずにいられません。
しかし、しかしです。
昨日、韓国語講話(月1ボランティアしてます)で
「風邪とインフルエンザ」の話をした際に
この「卵酒」と「焼いたネギを喉に巻く」話をしたら
私の子供の頃もそうでした
と言う方に初めて出会いました
昔は近所に医者も薬局もなかったからでしょうね。
特に私の故郷は田舎ですから。
先生はどちらの出身ですか
と、東京です。世田谷です。
今ほど大都会ではありませんが、まぁまぁ都会でした。
え、それは・・・(苦笑)
う~ん。やはり我が家は時代が少しばかり昔だったのかな
この「焼きネギ」効果の程は、といいますと
ネギに含まれる「アリシン」は抗炎症作用があります。
そのため風邪の引き始めにネギを食べたり首に巻くと治りが早い(かも)
なのです。効果がないワケではないのです。
ですが、ただでさえ香りが強いネギです。
焼くことで更に強烈な香りを放ちます。
私がネギを嫌いになったのは、
恐らく幼少期の焼きネギが原因だと思うのです。
関西出身の方は目を丸くして
私が子供の頃はワケギと九条ネギみたいな青いネギしかなかったから
ネギを焼くなんて発想もないし、やってませんでしたよ。
あの白いネギをどうやって首に巻くんですか
焼くとネギは「クタっと」なりますよね。
それを祖母は日本手ぬぐいに入れ込んで首に巻きました。
へ~、面白い。おばあちゃんの知恵袋ですね。
そうですね。
おばあちゃんの知恵袋
最近、その言葉を滅多に聞かなくなりました。
核家族化しているからでしょうか。
それとも時代と共に便利になり、知恵が必要なくなってきたのでしょうか。
そう考えると少し寂しいですね。
韓国語で「おばあちゃんの知恵袋」に匹敵する言葉がないか調べましたが
コレという単語に出会えませんでした。
생활지혜【生活智慧/知慧】
このあたりが近しいかと思います。