【エネルギー管理士】への道 vol.2
記事の内容と写真は関係ありません。
あまりの寒さに水をまいたら瞬時に固まったというニュースから頂きました。
10年に1度と言われる大寒波が日本列島を襲い、新名神高速道路では立ち往生が発生してしまいました。
ここ数年(数十年?)【地球は温暖化している】と言われていますよね。
地球が温暖化しているから「全体的に気温が高くなる」
というイメージがありませんか
夏が暑くなるのはイメージできるけれど
それなら冬も暖冬傾向になるのでは
と個人的に思っていました。
では、なぜ大寒波が襲来するほどの事態になるのか。
それは、こういう仕組みなのです。
1.地球温暖化により北極が温まる 北極の氷が溶ける
少しふるいデータなのですが、左が1980年代の夏の北極
右が2010年代の夏の北極です。
北極海では、2000年代から夏の海氷が減少しています。
それまで北極海は一年中海氷に覆われていましたが
夏には海氷がなくなる状態に変化しているのです。
このことが、いろんな作用を引き起こしているのです。
単純な話ではないのですが、できるだけ簡単に説明しましょう。
(ちょっと理系っぽい話になります)
2.氷が溶ける弊害
太陽の光は「光」なので、基本的に物にあたると反射します。
北極海が氷に覆われている状態であれば、太陽光は氷にあたって
約80%の光が反射されます。
氷を通って海水まで届く光は少ないので、海水温度はそれほど上がりません。
ところが、温暖化により
海水温度が高くなる 氷が溶ける
光を反射する氷が少ない
海水が太陽の熱を吸収しやすくなる
また海水温度が上がる
また、海の上に氷があることにより、海から大気へ熱が伝わる(熱伝達)を
遮断する「断熱材」の役割も果たしていますが、氷がなくなるとその
「断熱材」がなくなるため海から大気への熱放出が増えるのです。
北極海周辺の大気が温まる
上空の気圧が高くなる
偏西風のジェット気流がスカンジナビア半島あたりで北側に押される
その反動でシベリアから中国大陸に向かって南側に大きく蛇行する
蛇行によってシベリア高気圧を強める作用が働く
強い寒気が中国大陸から日本列島に南下しやすくなる
細かいこと言い出すと海水温度と塩分濃度によって海氷の密度が変わる・・・
とか、いろいろな作用があるのですが、ひとまず割愛します。
「風が吹けば桶屋が儲かる」テキな話ですが
地球温暖化により寒冷化する謎は解明されているのです。
現在は、地球温暖化による
【悪循環】のサイクルが回ってしまっているのです。
エネルギーってすごいですね。