
ライブハウスでジャズを聴いている。
最初はぎこちなかった演奏も緊張が解け、徐々に乗ってきて、オレを韻律の世界へ誘う。
韻律の世界に足を踏み入れると、オレは韻律の空間を浮遊し、韻律の海を泳ぎ回る。
それは果てしない北海道の草原だったり、蓼科の満天の星の彼方だったり、石垣島のコバルトブルーの海だったりする。
時にジャズは癒やしてくれる女だったりする。
頷く仕草、受け入れる優しさ。
微笑の奥にある欲望と
深い海へ導く為の手探り。
身体を突き抜ける歓喜と
艶めかしい呻き。
何もかも許してくれる神々しさ。
エロスが溢れる最後の貪欲さ。
イマジネーションの中で
お互いの全身が
この鍵盤を叩けば触れれば
どんな音色に融合するのか。
ふたりだけの冒険をするという事。


