歩調が合えば
心も通い合う
それはあらすじどおりの恋
君が選んだ彼は
君のかすれた呟きを知らない
自然を装って
なめらかに歩くのが
君のやり方
彼が射程距離を縮めて
君の真横に歩くことを望んでも
君はふと立ち止まって
ショーウインドウを見る仕草
マネキンではなく
君の瞳の注がれているのは誰?
ガラスの反射で隠れようとする
君が本当に見ているのは誰?
素直になってくれるのはいつ?
僕を信じてくれるのはいつ?
あの時のように部屋に戻れば
きっと背中合わせに座って
きっと背中越しに話をして
泣いている事を
知らせたくなくて
黙っていても肩が小刻みに揺れていることを
僕だけが知っている
僕だけが受け止めている