三瀬峠の標高は581m いきなり涼しい環境から歩き始める事ができました。
ここが森の入り口です。
金山方面 とあります。金山は 以前二度ほど 別の角度から 福岡側から 何も顕著な瀧がある渓流沿いに登ろうとしましたが、沢登りの技術に怯えて断念いたしました。登山靴よりも長靴の方が相応しい感じでした。
上り口のお地蔵さまにお参りして登り始めます。
いきなり、深い深海を潜っていく感じです。
曇り空なので、木漏れ日もありません。肌寒く感じます。
最初の登り坂とピークを越えます。
一面の枯葉が堆積した道。下り坂では滑りそうです。
二番目のピークを越えていきます。
足元が急に岩場になって 深海の森の海原が一瞬開けました。
遠く聳える神奈備形の山容 もしかして 件の金山でしょうか。
ここで岩場を左手に降ります。
ほぼ1時間余ほど歩いて アゴ坂峠と言う十字路に出ました。
ここで引き返します。
山の頂点を目指すわけではないのでカタルシスがないですね。労苦に報いる値千金の眺望もなし。ウォーキングの延長としてtrekkingを想定しているので、所要のtrekking効果が得られれば良しとしているのです。山男のガンバリズムとも無縁に山歩きを愉しんでいます。
こちらに降れば 沢下りの渓流コースが待っているのですね。キチンとした装備が整えばそのうち歩く予定です。
朽ち果てて、表示板だけが草むらに埋もれかかっていましたので、拾い上げて相応しい 見栄えのする場所に移しました。
同じく朽ち果てるものであるにしても いま一度役割を与えることができれば、と思って。
もと来た道を引き返します。
もの音ひとつしない沈黙と静寂の世界を過ぎて、往来から車のタイヤの音が次第に大きくなってきます。
そうそう、言い忘れていましたが、今日のtrekkingの目的は ノルディックのスタイルを変更して 一本ポールで歩いてみる事でした。
歩いてみて、遥かにこちらが理に叶っていると思いました。登りでも下りでもポールは補助的な役割に留めて、フリーなもう一方の手で枝を掴んだり岩を支えて下るのです。顎上の長めにポールは下りに威力を発揮します。登りのラッシュでは両手を添えて漕ぐように登っていけばパワフルな力を発揮できます。一度致命的な怪我に至りかねない方法は切り替えて 改変して次に活かすのも愉しみのひとつです。