フクロウの森は何度も訪れたところなのですが、なぜか自転車では初めてという気がしました。それだけ気分は新鮮だった、ということです。なぜでしょう。行き当たりばったりに一キロメートルぢ法ほどの、起伏を繰り返す小さな丘陵地をくまなく今日は歩きました。

 自転車を押して歩く、というのもいいものですね。

 

 フクロウの森とは不思議な地形です。小さな丘陵が幾つかの谷と尾根道にいくつにも分割されているのです。しかも昔からある古い住宅地が都市化の影響で丘の周囲は高層のマンション群が屏風のように林立して、しかもここだけは景観の保存が法令で帰省されているため、まるで都市の中にエアポケットのように、昔の古い住宅地の風情が残されているのです。

 

 

 丘を東側に降りると、通称はなみずき通りに出ます。

 写真は、奥行き二メートルほどの土地に立った細長い建物です。

 

 

 はなみずき通りを左に折れると、けやき通りです。

 ここは両側が高層マンションが建つ景観です。名前の通りけやきの並木道が高層ビルの存在を和らげています。

 

 

 もう一度、坂道を登ってフクロウの森を通り抜けたいと思いました。

 

 

 ポタリングの終わりは、やはり大濠に寄ることにしました。

 近所にある古道具屋さんで、古びたアルミの水筒を求めました。アルマイト製なので、戦時中のものだと思います。長年イメージとして抱いていたものが、現実のものとして、店頭で出会えたので奇跡のように思いました。

 その水筒はまた別の機会に紹介しますね。

 

 

 今日の大濠はゴールデンウィーク最終日だというのに、快晴なのに風が冷たく、水面までが深い、見たこともないような深々とした蒼さでした。まるで昨日見た、原生林が生い茂る深緑の無人の入り江のように。

 

 

 幽霊ではありません。

 硝子に写った自分自身を撮影してみました。自転車を担いで年甲斐もなく粋がっている写真です。グロテスクな感じになったのには、お許しを!