『泣かないで』
そう言ったのは君だから
『気持ちが見えない』
そう呟いたのも君だから
そして
『一緒が辛い』
最後にそんなことを
言わせた自分に絶望した
『ねぇ、キスしていい？』
甘く囁く君が大好きで
『今日ぐらい一緒に帰ろうよ』
些細な事で拗ねる君も
大好きで
『もう、無理だよ』
終止符を打つ
その声すら
愛しすぎた
ねぇ、お願い
愛しい人
(願わくは、
これが夢でありますようにと)
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『1人じゃ生きていけない』
それは紛れもない事実で
何があっても
変わらない事実で
『自分しか信じられない』
どこかでは
自分以外にすがっているのに
あたかも
被害者のような顔をして
周りを批判する
誰1人いない世界
もしそんな世界が
あるとするならば
ただの虚像でしか
ないだろう
今にも泣きそうに
今にも壊れそうな君は
自分を守る為に
今日も憐れな言葉を吐く
(雑音に消されたSOS)
ちょっと死んでくると言った
両手を広げてみた
あまりにも
殺伐とした空に
後ろ手を引く君を感じた
身を委ねることも出来ず
ゆらゆら
ゆらゆら
ねえ
僕の意思は何処
僕の意識は何処
僕の意見は何処
僕の存在は何処
泣くことは嫌いだから
僕に涙腺は要らない
見ることは苦しいから
瞳は要らない
聞くことは怖いから
鼓膜は破って
考えることは
切なすぎるから
僕は居るだけの存在になる
(( ちょっと、
死んでこようかな ))
「 いってらっしゃい 」
右手を振って笑う君は
辿り着く場所を知っていて
僕はなんだか
寂しくなってしまった
泣きたくなってしまった
どうしてだろう
僕は、
(ただ気づいて
欲しかったのかもしれない)