目に見えないものを
まるで
自分の手の中にあるように
言葉にする
『心』
一体どこにある?
心臓が心なのか
意識が心なのか
脳が心なのか
『愛』
一体それはなんだ?
2人のが想いが
通じ合えば愛なのか
体を合わせれば愛なのか
結婚すれば愛なのか
『永遠』
浅はかな言葉だ
永遠など
ありはしないじゃないか
身体が朽ちるのを
止められないように
いつかはどこかで
途切れてしまう
朽ちないものが
ないからこそ
今を『愛』する
恋人たちが口にする
『永遠』は
未来を繋ぎ止めようとする
楔にすぎない
『愛』を
否定はしない
『心』を
蔑みはしない
『永遠』を
嘲笑いはしない
見えないからこそ
不可侵で
曖昧で
不透明なそれは
真偽を問うほど
安い言葉ではない
花束のように美しく
淡雪のように儚い
そんな言葉を
今日も君に送ろう
(呼吸の数だけ愛して)