自分の Y だけでなく、他者の Y も「良質なもの」であると考えることは、資本主義のゲームにおいて長期的な成功を収めるために極めて重要です。

これは、自分の収入 X を安定させ、社会全体の土台を守るための戦略的な思考と言えます。

 

「良質な Y」がもたらす連鎖

「自分の X を上げるために、他者の Y をいかに上げるか」という問いに対し、その「 Y 」が良質な消費であるほど、自分と社会にとってのメリットが大きくなります。

 

1. 安定した市場の創造

 

あなたが提供する商品やサービスが、他者にとって「良質な Y」(価値の高い投資、持続可能な選択)であれば、それは一時的な流行ではなく継続的な需要を生みます。これにより、あなたの収入 X は安定し、ビジネスの基盤が強固になります。

 

2. コスト(外部不経済)の内部化

 

他者が環境を破壊するような安価な Y を消費し続けると、いずれ環境破壊のコスト(公害、気候変動など)が税金や災害リスクという形で自分自身に跳ね返ってきます。

他者の Y が良質であることは、その社会的なコストを下げ、自分の将来の負担を減らすことと同義であり、究極的には自分の余剰金 Z を守ることに繋がります。

したがって、「自分の X を上げる」という視点は短期的な利益を追求する上で重要ですが、その X を長期的に維持し、Z を守り続けるためには、「他者の Y の質」まで考慮に入れる広い視野を持つことが、現代資本主義の勝ちパターンと言えるでしょう。

営業に向いていない人の特徴

 

これらの特徴があっても営業職に就くことは可能ですが、ストレスを感じやすかったり、成果を上げにくい傾向があります。

  • コミュニケーションが受け身・一方的

    • 初対面の人と話すのが極度に苦手で緊張する、人見知りが激しい。

    • 人の話を聞くのが苦手で、自分の言いたいことだけを一方的に話してしまう。

    • こまめな連絡ややり取りを億劫に感じる。

  • 目標・プレッシャーへの耐性が低い

    • 数字に追われることやノルマ達成のプレッシャーを強くストレスに感じる。

    • 失敗や拒否された経験からなかなか立ち直れない、落ち込みやすい。

    • 人からの評価を気にしすぎるあまり、顧客のニーズよりも社内の評価を優先してしまう。

  • 自己管理が苦手・受動的

    • 計画を立てたり、予定を守ったりすることが苦手で、行動が遅い。

    • 誰かの指示がないと動けないなど、仕事に対する姿勢が受動的。

  • 完璧主義・融通が利かない

    • 失敗を極度に恐れる完璧主義で、柔軟な対応が苦手。

    • 顧客の状況に合わせて妥協点を見出したり、臨機応変に対応したりするのが難しい。


 

資本主義における勝利の方程式

 

ご提示いただいた式で考えると、その本質が明確になります。

Z(余剰金)=X(収入)−Y(支出)

勝利とは Z の値を最大化することです。Zを最大化する手段は二つあります。

  1. X(収入)を上げる:稼ぎを増やす。

  2. Y(支出)を下げる:コストを削減する。

 

なぜ「Yを下げる」ことが重要なのか?

 

「Xを上げる」ことよりも「Yを下げる」ことの方が、個人のコントロール下にあり、確実性が高いため、多くの場合、資産形成(Zの最大化)において最初に着手すべき、あるいはより安定した戦略となります。

  • 1. コントロールの確実性:

    • Xを増やす(昇進、転職、起業など)には、景気、運、他者の評価といった外部要因が大きく関わり、時間もかかります。

    • Yを下げる(無駄な消費を減らす、固定費を見直すなど)は、個人の意志と行動力だけで、即座に、かつ確実に実行できます。

  • 2. 支出削減の「レバレッジ効果」:

    • 支出を1円減らすことは、そのまま余剰金(Z)を1円増やすことにつながります。

    • 一方、収入を1円増やすためには、税金や社会保険料がかかるため、手取りでZを1円増やすには1円以上の稼ぎが必要です。

例: 収入が20%増えても、支出が30%増えたらZは減ります。しかし、収入が変わらなくても、支出を20%減らせばZは増えます。

したがって、特に資産形成の初期段階や、収入の伸びが期待できない状況では、「Yを最小化する」という戦略は、「Xを最大化する」戦略よりも、Zの最大化への近道であり、土台を固める賢い方法と言えます。


 

🎯 「賢いY」への転換

 

ただし、以前の議論の通り、極端なYの削減(全てを切り詰める)は、人生の質を下げるだけでなく、「節約のパラドックス」を通じて社会全体を不況に追い込み、結果的に自身の将来のXを脅かします。

そのため、理想的な戦略は:

  1. 無駄なY(浪費や環境負荷の高い消費)を徹底的に下げる

  2. 削減した資金を**Z(余剰金)**とし、投資(金融投資や自己投資)に回す。

  3. 残った必要なYについては、**「賢いY」(エシカル消費、耐久財など)**に切り替え、個人と社会の長期的な利益を両立させる。

この視点を持つことが、資本主義の矛盾を理解した上で、個人が「余剰金を増やすゲーム」を勝ち抜く鍵となります。