「営業職(えいぎょうしょく)」という言葉の使われ始めを特定する明確な文献は見当たりませんでしたが、「営業」という言葉や「営業部」という組織の登場から、その概念の定着時期を推測することができます。
「営業」という言葉の概念と「営業部」の登場:
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**明治時代中期頃(1880年代~)**に、「営業(えいぎょう)」という言葉が近代的な用語の一つとして使われるようになり、当時の「商業・工業業者の行う事業そのもの」と結びついて広く定着しました。
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**明治時代後期(1890年代後半~)**には、企業組織内に「営業」の概念が部門として現れます。
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例えば、東京海上では**明治29年(1896年)に職務規則が改訂され、会社が「計算部」と「営業部」**に分割され、初めて「営業部」が登場した記録があります。
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三菱合資でも**明治32年(1899年)に「営業部」**が設置されています。
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このように、企業が組織的に「営業」という機能(部門)を持つようになった明治時代後期以降、その部門で働く人を指す**「営業職」**という言葉も徐々に使われ、定着していったと考えられます。
また、明治時代には西洋から**「セールスマン」**という言葉も入ってきており、これも現代の「営業職」という職業名の確立に影響を与えたとされています。
