お盆は、先祖や亡くなった人たちの霊を祀る行事で、
先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、成仏してくれるようにと、
子孫が、報恩や追善の供養をする期間とされています。
お盆に、親族が集まり、相続の話をする場合も多いと思います。
ただ、この時期に争族は禁物なのです。
先程、『供養』という言葉が出てきましたが、
相続も供養の一部だと考えられないでしょうか。
私は、そのような考えも多くあると思います。
そこで、『供養』とは
辞書には、
①
死者の霊に供え物などをして,その冥福を祈ること。
②
仏・法・僧の三宝を敬い,これに香・華・飲食物などを供えること。
とあります。
では、①にある、冥福を祈る の『冥福』とは、
辞書には、
「死後の幸福」 とあります。
つまり、お盆を要約すると、『死者の幸福を祈る期間』
このような考えをすると、
相続をスムーズに争いなく完結させることは、供養そのものであり、
相続で争うことは、供養とはなりません。
『遺産でもめたら、天国のお父さん悲しむわ~』
よく相続の争いの場で言われてることですよね。
ということは、お盆では、争族の話は禁句なのであります。
自分たちの幸福ばかり祈っていては、何も解決しません。
家族の更なる繁栄には、先祖の幸福を祈るところからはじまるのではないでしょうか。
天国で見守ってくれている先祖に、悲しい顔をさせてはいけませんね。
相続書士 青木克博