今回は国東半島へも
少し行くことができました
国東半島は
標高720.6mの両子山(ふたごさん)が噴火し
溶岩が放射状に流れ
28の谷は6つの郷に分かれて
六郷とよばれました
(来縄・田染・伊美・国東・武蔵・安岐)
また六郷は
宇佐神宮・弥勒寺に伝わった天台宗の実践の場で
九州ではいち早く仏教が栄え
山岳修行とも融合し
往時には半島一帯に185の寺院、洞窟、僧坊、を含めて約八百の大小の堂、また、石仏・石塔が点在し、ほとけの里といわれる六郷満山仏教文化圏があります(http://www.futagoji.jp/)
そもそもの経緯は・・
延暦23年(804)最澄・空海が渡唐するに際し安全を宇佐宮に祈る
弘仁5年(814)最澄は御許山に参籠→天台宗確立のために八幡大菩薩は擁護を求められた→天台山僧による伝播が行われる
ほとんどの寺は
仁聞菩薩(にんもんぼさつ)という
伝説的な人によって開基されたと伝わりますが
中野幡能さんによると
「十郷郷民(国東宇佐下毛上毛郡)の中で最も宗教的に活動するのは比咩神宮寺衆徒の延長である六郷山衆徒で人聞菩薩(仁聞菩薩)と称した」と
やはり宇佐神宮の影響が大きいですね
さて六郷満山は役割によって
本山(学問)・中山(修行)・末山(布教)
に分かれます
山の名を冠する
両子寺(ふたごじ)は中山本寺にあたり
修行の根本道場で
江戸期より六郷満山の総持院として全山を統括
大分空港に
仁王像のレプリカがありましたが
本物は両子寺参道にありました
文化11年(1814)作で国東半島一の大きさです
駐車場に停めて
拝観料300円を納め
境内図を受け取り入りました
正面には書院客殿
奥には両子山や奇岩がみえます
護摩堂
山岳修行の根本道場にして本尊不動尊をはじめ諸仏を祀る(観音菩薩、阿弥陀如来、毘沙門天、歓喜天)
鐘楼は新しそうです
案内図に従って進み
稲荷堂前の
鬼橋を渡ります
少しカーブした道の奥には
大講堂がありました
木漏れ日の中で美しい・・
10m×10m(五間四方)720本の垂木を使用し、銅板葺。釈迦三尊像、天台・伝教両大師像を奉安
さらに進むと大鳥居があり
その脇には国東塔
宝塔の塔身に蓮華座が備えられて
すらりと細長いのが特徴
石段を上がっていき
上がり切ったところに
両子寺崖上国東塔と磨崖碑
梵語が書いてあるようです
さらに
進んでいくと鎖場がありました
鎖を伝って
百体観音まで行く道
修験の人たちの姿が浮かびます
さらに道なりにすすむと
美しい奥の院へ
弘化3年(1846)旧杵築藩主松平候の寄進によるもの
千手観音立像、両子大権現(男・女二天童子像)、宇佐八幡神像、仁聞菩薩像を崇め祀ります
巨岩の下の空間を利用した造りで
社殿裏側には洞窟がありました