嵯峨からは北上しました
 
神護寺や高山寺のあるあたりを過ぎると
北山杉の産地
 
山深いところにある日当たりのよい場所に
民家が立ち並んでいます
 
何度か通ったことがある道
ほっとする風景です

 

 

特徴的な北山台杉を見かけます

 

木を伐採した後に特殊な手入れをすると

複数の芽がでて

そのうちの一本だけを育てることで

植林せずとも半永久的に北山杉を育てられるもの

 

 

さて国道から

細い山道にはいって

鴨川の上流になる雲ケ畑をめざしますが

くねくね九十九折りの道です

 

 

あれ・・民家があると思ったら

それからまもなく

 

 

惟喬親王を祀る惟喬神社がありました

 

惟喬親王は文徳天皇の皇子でしたが

藤原良房の娘が生んだ惟仁皇子(後の清和天皇)が

皇太子となると都を追われました

 

惟喬親王には伝承があります

 

貞観9年(867)桟敷ケ岳あたりに隠棲し

翌年雲ケ畑にむかえられ高雲宮を建て

その間に

近江国神崎郡(滋賀県永源寺町君ヶ畑)に移り住み

杣人らに木地を営むよう命じ

木地師の祖神となったというものですが

 

京都のこのあたりには

木地師との直接のかかわりはなく

ふたつの伝承がどう結びつくのでしょうか

 

雲ヶ畑と君が畑はよく似た地名です・・

 

 

惟喬神社のお社に「雌宮」とあるのは

「拾遺都名所図絵」によると

かわいがっていた雌鳥を祀ったとか

 

 

境内にあるもうひとつ建物がありました

 

 

雲ケ畑は

鴨川のひとつである賀茂川の源流にあたり

清らかさを護り続ける土地柄です

 

 

地図がありました

道は賀茂川を遡ったほうが

きっと楽だったと思います

 

 

ここから北山杉が続く道を走って

 

 

さらに西へ向かいました