今日も寒かったですが
『広島市郷土資料館』へ出かけてきました

広電に乗って宇品二丁目で降りて数分--
煉瓦作りの素敵な建物ですが
実は被曝建物を一部残して再生したもの


元は『宇品陸軍糧秣支廠』といい
兵士の食料(糧)と軍馬の餌(秣)を調達・製造し軍隊に補給するところでした


明治になって広島に陸軍第五師団が駐屯し、明治27年(1894)日清戦争の際には、広島に大本営が設営され、宇品港が最前線基地となるなど、広島は軍都としての性格を強めていきました
こうして、宇品には陸軍関係の施設が多く作られ、明治44年(1911)に宇品陸軍糧秣支廠も建ちました

原爆の爆風で被害を受けたものの、建物の損壊は免れ、戦後は民間の会社が食品製造を行っていましたが、昭和52年に操業を停止、中国財務局によって廃屋の状態で管理された後に


広島市が建物と敷地を国から取得・改修して昭和60年5月に広島市郷土資料館として開館しました(広島市重要有形文化財に指定)

広島にはこうした被曝建物があり
戦後75年以上経過し保存方法など
今も行政や地域で話し合いが行われています