毎年5月15日
厳島神社(宮島)では末社の杉之浦、鷹巣浦、腰少(こしぼそ)浦、青海苔(あおのり)浦、山白浜、須屋浦、御床の七神社を巡拝する『御島廻(おしままわり)式』が行われ
青海苔浦神社と山白浜神社の間に鎮座する養父崎神社の沖100〜300メートルの海上で『御鳥喰(おとぐい)式』が行われます
 
粢団子(しとぎだんご)を載せた筏に烏が飛来しくわえて飛び去って行くのを待つ神事です
 
厳島大神が鎮座地を求めて島を巡った時に神鴉が先導したとされる伝説にちなんだ神事ですが
元々、宮島にあった儀式ではないかとも---
 
さてその烏はどこへ---
 
広島県廿日市市大野にある大頭神社は
嚴島神社の摂社で
『旧暦九月二十八日に『嚴島の神烏四羽が飛来し、御烏喰式を行った後、親烏二羽は紀州熊野に帰り、子烏二羽は嚴島の弥山に残って、次の一年間の祭りを享ける。』(HPより)とあります
 
この『四鳥の別れ』があるのが大野の地で
古くから別鴉郷(べつあのさと)と呼ばれるようです
 
その名を冠する別鴉橋を渡ってあるのが
 
 
大頭神社です
推古天皇十一年(603)に創祀されたとの伝えあり、古くは嚴島兼帯七社の一で、楽音寺蔵「安芸国神明帳」に佐西郡二位五前として大頭明神とある古社(HPより)
 
大頭という名の由来は日本書紀の一書に
『伊邪那岐命が火之迦具土神を斬り給う時、その首が大山祇命、身中が中山祇命、手が麓山祇命、腰が正勝山祇命、腹が奥山祇と化したといい、首、即ち頭より成った大山祇を祀るため当神社を大頭神社と』(HPより)
 
 
大きなお社の右奥にあるのは
高さ約50mの雌滝(谷川)
 
 
さらに奥へ進み
毛保川を渡って見えてくるのが
 
 
高さ約30mの雄滝が現れます
茶褐色のつやつやしたこの岩が何かは
タモリさんならわかるかも---
 
二つの滝は『妹背の滝』とよばれ
山陽自動車道の大野IC近くになり
夏は家族連れで賑わうそうです
 
こんな大きな滝が
比較的街中近くにあるってすごいです