カレーの日です。でも、今日は、上官殿が半舷で、お出かけなのです。
(半舷というのは、旧海軍用語で、右舷担当もしくは左舷担当のどちらかが休みとなることのようです。全部休みなのは、全舷といいます。もちろん、当直は艦に残ります。
これをもじって、新聞社で全舷といえば、部や支局の全員の飲み会です。もちろん、当番は残ります。ただ、翌日が休刊日の日は、前日の仕事が終わった後や休刊日に、全員で泊りがけで、旅館に泊まって飲みました。まあ、今はやっているところは少ないですね。)
というわけで、上官殿は、椿山荘で蛍を見る会とやらに出かけるそうです。
まあ、今日はカレーを作らなくていいかと思ったのですが、やおら、上官殿は
「私が作るから」
なんていいだしたんです。で、缶詰のタイカレーで作ったんじゃないかと思いますよ。
これについては、私は意見具申をしたんです。このタイカレーに、日本のルウを入れれば絶対に美味しくなるはずです・・・と。しかし、上官殿は受け付けてくれません。
「そんなのまずいに決まっている」
と言い張るのです。
「しかし」
というと、
「貴様、くどい」
で、往復びんたです。
まあ、いいでしょう。上官殿は、私が意見具申して、本当に美味かったら、どうしようと思ったのでしょう。
これからじっくり、上官殿の作ったカレーを味わうとしましょう。