きめ細かい、しっとり潤っている、かさついている、赤くぶつぶつかゆい部分がある…改めて観察してみると、意外に気付いていなかった肌の状態があるはずです。
この肌、すなわち皮膚とは、人間の体を覆い、外界との境界を作る薄い膜のことをいいます。
実は皮膚は、肝臓や心臓、肺などと同じく、臓器の一種です。厚さは1・5~4ミリと非常に薄い膜なのですが、面積は約1・6平方メートル、重さは約3キロと、臓器の中でも最も大きなものです。
ただ幸いなことに、心臓や肝臓とは違って、皮膚は直接、目で見ることができます。トラブルがあれば、他の臓器よりも早く気付き、早く治療を開始できますし、日々のメンテナンスは自分ですることができます。
◇1カ月で生まれ変わる「最大の臓器」
アトピー性皮膚炎は、皮膚に「かゆみ」を伴う湿疹ができ、その湿疹が慢性的に悪くなったり、良くなったりを繰り返す病気です。その正しい理解のために、まず、皮膚の構造や仕組みから話したいと思います。
そして表皮は、内側の基底細胞が分裂して有棘細胞に、さらには顆粒細胞に、と約1カ月かけて生まれ変わります。古い表皮は、角質(いわゆるアカ)となって、2週間ほどで自然にむけてなくなっていきます。
つまり、ダメージを受けた皮膚でも、必ず生まれ変わって治るという自然の力を兼ね備えているのです。
「皮膚表面がかさついている程度なら、角層が2週間で生まれ変わったころには良くなります」「皮膚全体がただれている場合は、皮膚が1カ月かけて生まれ変わるまで、きちんと治療を続けましょう」
それでは、どうしてアトピー性皮膚炎になるのでしょうか。原因は二つあります。
一つは皮膚のバリアー機能の異常、もう一つはアレルギー反応です。その二つが絡み合って、かゆみのあるアトピー性皮膚炎という病気が起きます。
皮膚のバリアー機能の異常から説明します。
表皮の一番外側にある角層は、10~15層の角質細胞がレンガのように積み重なってできています。このレンガ内の水分を保つ役割をしているのが天然保湿因子です。
そして、レンガの一番外側を覆って内部の水分が蒸発しないように、ラップフィルムの役割をしているのが皮脂膜。レンガとレンガをくっつけるセメントの役割をしているのが、セラミドなどの角質細胞間脂質です。
ラップとセメントがきちんと保たれていると、角層に水分が保たれ、乾燥やさまざまな外部の刺激から身を守ることができます。
そのために、細菌やホコリ、ダニなどの外的刺激から体を守ってくれる働き(バリアー機能)が低下し、皮膚内部に異物が侵入しやすくなっているのです。
◇原因物質入り込み、かゆみの強い反応
もう一つの原因である「アレルギー反応」は、体の正常な働きを保つ「免疫」の反応(抗原抗体反応)が過剰になったものといえます。
ところが、通常は反応しないような異物に対しても、過剰に反応してしまうことがあります。これをアレルギー反応と呼び、反応が強く皮膚に出ると、赤くなったり、かゆくなったりするわけです。
このようなアレルギー反応は、起こしやすい人と起こしにくい人がいます。
アレルギーを引き起こす物質は、アレルゲン(抗原)と呼びます。このアレルゲンは人によって多種多様です。
まとめますと、アトピー性皮膚炎とは、バリアー機能が弱まってスカスカになった皮膚に、アレルギーを引き起こすアレルゲンが入り込み、皮膚の中でかゆみの強いアレルギー反応を起こす。
湿った季節、汗の状態、洗いすぎなど皮膚の管理に難しい季節です。ご自身にあった対処法をみつけていきましょう。
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