街を駆け抜ける
髪をなびかす
頬をなでる風が、ふと変わる瞬間がある
突然変わる流れ
風に乗る馨り
肌で感じる温度
触れる感覚
風に乗る全てのものは、忘れかけていた記憶までも
鮮明に呼び戻す
風と共にたなびく記憶を、全て無意識の空に押し出すことができたら
風と共にたなびく記憶を、その全てを受け止める力があったら
どんな風を巻き起こすことができるだろうか
変わりたいと思う自分と
変われない自分との狭間で
今の自分はいつも、押し潰されそうになっている
次の風を待つための
次の風に乗るための
その流れに乗るための
心の準備ができずにいるのは、
その風がまだ、乗るべき風ではないということなのか
その風を待つべきなのか
そんな時間は残されているのか
この感情を包み込める風が欲しい
その風を巻き起こす力が欲しい
その風に乗って、空を舞う勇気が欲しい
信じることのできる強さが欲しい
たったひとつの大切にしたいことを想う気持ちが、全てのものを想う気持ちに変わる時
その時に吹く風が、身を委ねるべき風だと信じたい
全てを包み込める風を吹かせたい